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 電話が鳴った。


 電話に出たM美が苦い顔で言った。

「まずい。呼び出しくらっちゃった・・・。」

 M美が、介護職の給与が安過ぎる、と政府を批判するような愚痴を言い過ぎるので、ちょっとたしなめようとしていた矢先だった。


 それ以来、M美の姿は私の前から消えてしまった。

 電話をしても出ない。メールをしても、返事もない。

 アパートに訪ねて行ったが、ポストにチラシが詰まっているだけだった。


 警察に相談もしてみたが、「ご家族からは、捜索願いも出ていませんから」と胡散臭げな眼差しで言うだけだった。

「おかしいよ。M美の実家に電話しても誰も出ないし・・・。」

 仕事の昼休みに、同僚につい愚痴った。

「おかしいのは、あなたよ。」

 同僚が眉をひそめた時・・・


 電話が鳴った。



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