殺されていても割と気ままに生きてる男
「だって……」
ガチャッ
「その……ウィックスが怪しい格好で何処に行くと思ったから付いてきちゃいました……」
クロニーがドア静かにを開けた
「ウィックス、ちょっと来い」
「い"っ!待って優しくして!」
クリィヴはウィックスの腕を引っ張り部屋の隅に移動させる
「見損なったぞ、昨日の夜の騒ぎはこの子を襲っていたのかっ、寂しくなったとは言え許されんぞっ」
そして小さな声で僕を問い詰める
「この子が相手なのは間違えないけど、クロニーを傷つけたりなどは断じてしていないっ、そもそも僕の敏感肌じゃちょっと局部に触れられただけで果てるっ」
ウィックスもクリィヴに合わせて小声で話す
「確かに……あの時はウィックスの声の方が……って何いわすんだっ」
「僕のくろ……い"っ!」
色々とひどい話をしているとクロニーに腕を引っ張られる
「もうっ!男二人で変な話しちゃっ……」
ぎゅるぅ……
クロニーのお腹がなった……
「すまんクリィヴここでご飯はないかい?」
「ぷっ……意外と寂しくなさそうじゃないか、待ってろ余ったパンを何切か持ってきてやる」
クリィヴは部屋を後にする
「クロニー、何で僕がここにいるの分かったの?」
出会って一夜過ごした辺りから疑問になっていた、何故僕の位置がわかるのか……分かってなければクロニーが夜這いに来れる訳がないし、ここにも来れない
「それはね、自分よりも強い生き物の位置とその強さが分かるスキルを持ってるの、これがあるからウィックスの場所が分かったし強い魔物を避ける事ができたの」
なるほど……これならある程度リスクを避けつつ僕の元にこれたのも納得だ
「おーい、パン持ってきたぞ〜」
「クロニーに全部渡してくれ、俺は熊を丸々1頭食べたから今食べなくてもまだ3ヶ月は持つよ」
クリィヴはウィックスの爆弾発言に慣れた感じで「了解〜」と言いながらクロニーにパンを渡す
「ウィックス……今なんて言ったの?」
一方クロニーは言ってる意味がわからなかったのか聞き返した
「僕はお腹空いてないって言ったけど」
「そう……じゃあ私食べちゃうよ?いただきまーす」
もきゅもきゅと可愛い音を立ててパンを食べる
「ちょっと良いか?クリィヴ」
僕はクリィヴの腕を引っ張り部屋の隅に移動する
「僕は君を信頼しているけど念の為言っておくよ」
「僕のクロニーに手を出すなよ?」
ウィックスのこの顔は本気の顔だった、この距離でされたら一般人だったら腰を抜かしてしまうだろう
「ははっ!勘弁してくれよ、俺はお前みたいなロリコンじゃねぇからよっ!」
だがクリィヴは笑って返した、腐っても元ウィックスのパーティメンバー、この程度を払い除ける度胸を持っている
バシィッ!
「グバッ!」
クリィヴはウィックスの背中を思いっきり叩いてしまい、ウィックスは吐血し地に手をつく、クリィヴはしまった、と言わんばかりの表情になる
「脅かしてごめん……さっきのは謝るから……」
「すまん、そういやお前防御力皆無だったな」
「ウィックス?!大丈夫?!おじさん!暴力はダメだよ!」
「いや……!そんなつまりは無かったんだ!まぁアイツの事だし直ぐ治るだろ」
「治ったけど普通に痛いんだから……」
ウィックスはのろのろと起き上がる
「まぁ良いやそろそろ僕はクロニーを連れて本屋に行く色々ありがとね」
「お安い御用だ、それと金に困ったら言ってくれ、アンタに出来そうな依頼を探すぞ?」
「今は必要ないかな、まぁもし困ったら相談するよ」
この拙い作品が気に入った物好きはブックマークをしてくれると嬉しいです、
ただ評価されると筆者は
高評価→調子に乗ってさらに拙くなる
中くらい→微妙な気持ちになる
低評価→落ち込む
のでぶっちゃけしない方が心の平静を保てます。(建前)
どうしてもしたいのなら止めはしないさ。(本音)