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この世で最も恐ろしい存在

 ベッドの上でクロニーの抱き枕にされながら微睡む……僕はこの感触だけを感じていたい……


「ウィックス不安な事とかある?あったらいつでも言って、私ができる限りのことなら何でもするよ」


 堕落つつある僕にとても優しい言葉をかけてくれる……


「じゃあ1時間後くらいに起こして……今のうちに言わないと一生こうなっちゃうかもしれないから……」


 理性が残っている内に伝えることは伝えた……クロニーが口を動かしているがもう何を言ってるか分からない……


 クロニーの胸の感触に僕は全身を委ねた……



「レニン、ここに居たのか……責めて居場所くらい話してから消えてくれよ」

「悪い……私は一人相手なら平然としていられるが複数に何かされると居ても立っても居られなくなってしまう……」


 なるほど……これはおそらくアサシンの職業病と言った所か……アサシンは動きと職業柄故に不意打ちによる一方的な攻撃、もしやるとしても1対1、そして対複数はとにかく苦手でそれを避ける基本だ、それが本能にまで染みついているのだろう


「まぁなんだ今更リストラとかにもしたくない、だがこれからもこれでは困る、少しずつでも良いからこの環境に慣れてくれ」


「すまない、だが何故アサシンの私をパーティに採用したんだ?アサシンの評判は知っているんだろ?」


 アサシンの職業は大抵は単独行動、そして貴族などの刺客として使われる、所謂汚い仕事を多く請け負うため評判は芳しく無い、そのためパーティに導入される事例は珍しいのだ


「それはお前の能力とアサシンの性質が俺たちが求めているものだったからだ、そこに下馬評なんて関係はない、俺がうまく活かす、それとレーマとミーキャにも挨拶だけでもいいから顔を合わせておけ」


「……そうか、分かった、それと聞きたいことがあった時間はあるか?」

「いいだろう」


「クリィヴの所で処刑された人について聞いていいか?」

「やはり気になるみたいだな、簡単に言おう、奴はこの世で最も恐ろしい存在だ、ここで話すのはまずい、ギルドの裏で続きをしよう」



 どうしよう……もう言われた時間なのに起こしたくない……!


 クロニーの腕の中にはだらしなく顔を歪めながら眠るウィックス


 いつもは頼りになるウィックスが私の胸元で母に甘える子供のようにに眠っているウィックスを私は起こしたくない……でもここでもしウィックスの大切な時間だったら……どうしよう……!


「ぁぁ……ろに……して……ぇ……」


 ウィックスは起きようとしているのかぐりぐりと顔を胸に擦り付けるが逆効果だったのか再びクロニーの胸に沈む……


 クロニーからはこの行為が甘えているように見えてしまい本能的にこう感じてしまった


 かっ……可愛い……っ!


 結局私は起こす事が出来なかった……


この拙い作品が気に入った物好きはブックマークをしてくれると嬉しいです、

ただ評価されると筆者は


高評価→調子に乗ってさらに拙くなる

中くらい→微妙な気持ちになる

低評価→落ち込む

のでぶっちゃけしない方が心の平静を保てます。(建前)

どうしてもしたいのなら止めはしないさ。(本音)

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