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クリスタルの謎

「着いたな……これがウィックスが落としたクリスタル……」


 クリスタルの塔は根本から見上げると天辺が見えないほど高い、何ならクリィヴが住む街からでも見えるくらい巨大だ


「ウィックスさんはこんな物を一瞬で……そう言えばドラゴンの件は?このクリスタルで串刺しにしたと聞きましたが……」


 ミーキャが首を傾げる、


 確かにドラゴンを串刺しにしたが肝心のドラゴンは消滅している……どういうことだ?


「まぁウィックスの事だし串刺しにした後に跡形も残さないくらいにぶっ飛ばしたんでしょ」


 対してレーマは迷いなくウィックスがやった事と受け取った


「取り敢えず考えるのは後だ、とにかく今回は状況確認とクリスタルの確認を優先に片付けよう」


 クリィヴは小型のピッケルを取り出しクリスタルを叩きその破片を回収した、その時だった


「っ!後方から来る!」


 グヌォォォッ!


 こちらに来たのはキメラテックビースト、ライオン、ウシ、オオカミなどの多数の頭を持つ魔物だ、雑食性かつ悪食で食った獲物や物質を遺伝子をコピーする特徴を持つ

 人間を食い、高い知能を得た個体が群を率いて小国を滅ぼした事例もある、これは倒さなくてはならない!


 今回は全身にクリスタルのような物を生やしている……かなり厄介そうだ


「俺が前に出て引きつける、その内に魔法の準備を!」


 クリィヴは槍と盾構えてキメラテックビーストに突撃する


 ドズッ……!


 クリィヴの槍は頭を貫通する


「今だ!」


「フロストボルト!」「セイクリッドフラッシュ!」


 クリィヴの槍で動きが止まった隙に二人は魔法を叩き込んだ、クリィヴ達は実は個の力は平均以上ではあるが決して最上級は無い、しかし一糸乱れぬ連携がこのパーティの強さである


 クリィヴは槍を引っこ抜いた、確実に急所を貫いた、感知スキルも反応なし


「一旦ここで撤退するぞ、任務は終え……」


 クリィヴが踵を返した時だった、まだ……まだ生きてるだと……?いや……生き返ったと言うべきか……?


 クリィヴの感知スキルが再び後ろのキメラテックビーストを捉える


 ヌ"ォォォッ!


 しまった!完全に油断した……!


 ズサッ!


 クリィヴは歯を食いしばった、体を貫かれることも覚悟した


「……あれ?」


 しかしキメラテックビーストが切り裂いたのはクリスタルを入れた袋だった……そして地面に落ちたクリスタルを前足で指しこちらに抗議の目を向ける


「これは一体……?」

「これは……クリスタルを奪うなって言ってるんじゃ無いですか?」


「まさかそんな……」


 グノォォォ!

 

 ミーキャの発言に肯定するように唸る


 キメラテックビーストはクリスタルを咥えクリィヴが掘り出した跡に埋め込み「ヌォー」と唸るとクリスタルの破片とクリスタル本体が接着され元に戻っていく、その後森の奥へ姿を消した……


「どうやらそのようね、クリスタルは断念したけど良い情報は手に入れられたんじゃ無い?それにこの怪物倒すのも大変そうだから下手に欲張るべきじゃ無いわ」


「それにクリスタルに触れなければ人畜無害で知性もかなりあるようですし触らぬ神に祟りなしですわ」


「そうだな、レーマ、戦果報告書を頼む、俺は移動魔法を詠唱する取り敢えず街に帰るぞ」



 

この拙い作品が気に入った物好きはブックマークをしてくれると嬉しいです、

ただ評価されると筆者は


高評価→調子に乗ってさらに拙くなる

中くらい→微妙な気持ちになる

低評価→落ち込む

のでぶっちゃけしない方が心の平静を保てます。(建前)

どうしてもしたいのなら止めはしないさ。(本音)

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