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最強の恐怖

ウィックスの家


「その……ウィックス、聞きたいことがあるんだけど……」

「なんだい?」


「何で私を選んだの?元パーティメンバーたちの二人はとても綺麗な人だし……私なんかより力も、お金も持ってるのに……それに公開処刑された後でも元パーティメンバー達の誰かに身を寄せることもできたはずなのにどうして一人になったの?」


「それはね……彼らがいろんなものを持っているからだよ」


「……?どういうこと?」


「僕はとても臆病でね……確かに彼らに身を寄せて隠居することもできた、けど僕の元パーティメンバーはある程度の権力がある、レーマも話さなかったけど彼女はジャーナリストだからね、この中の誰でもやろうと思えば僕の虚偽の処刑を晒す事ができる、それで僕は何時でも自分の身を脅かすような人と長く過ごすのが怖い、それが最もの理由なんだ」


「そうなんだ……」


 クロニーはなんだか少し微妙な顔をしていた……そりゃそうか、このままではまるで消去法で選んだような印象しかない、ただ僕の中ではこうだ


「……勘違いしないで欲しい、これは僕の元パーティメンバーと付き合わなかった理由だよ、君と付き合った理由は別にある」


「僕が君を選んだ理由……恋に理由なんて野暮なことを言うけど……これだよ」


 僕はクロニーを抱き寄せた


「ぁぅっ……!」


「僕はクロニーにこうされた時に……その……強い安心感を感じたんだ……僕には母も父もいなかった、15歳くらいにいつの間にかこの世に降り立っていたんだ……今でもその不気味さに恐怖している……それだけじゃない、僕は色々な恐怖の枷を引きずりながら生きている……けど君の抱擁は唯一これらの恐怖を忘れさせてくれる、君が幸せで塗り替えてくれるんだ……」


「ウィックス……」


「お願いだから僕から離れないでくれ……こうして安心させてくれる人は……クロニーしか居ないんだ……」


 僕は請うように言った……この愛情はもはや狂気に等しいのかもしれない……しかし僕はもう戻れない所まで来てしまっている……


「ウィックス、私も離れるつもりなんて会った時から無いよ、だって誓ったんだもん、この命をあなたに捧げるって……」


「クロニー……」


 僕はクロニーを強く、だけど優しく抱きしめた……そしてクロニーはそれに応じるように抱き返してくれた……


「ウィックス……大好き……」

「クロニー……僕も……クロニー無しじゃ生きられないかもしれない……それくらい……僕は……」


 きっとクロニーがいなくなったら虚無な暮らしに戻る……いや、その虚無は寂しさと悲しさに塗り変わった日々に変わるだろう……そしてあるかも分からない死までこの事を引きずり続けるだろう……


 僕は決意した、クロニーを何が何でも守る、例え世界全てを敵に回しても守り抜く、そして……


「大好き……」


 この愛を……永久に守り続ける……



「ぬぬぬ……料理も難しいな……」

「簡単な物にしたら?」


 二人で料理の試行錯誤していた


「……!悪いクロニー、急用ができた、ちょっと見てすぐ戻る!」


 一昨日に建てたマザーオブクリスタルタワーに人間が近づいている事を確認した、念のため確認すべきだろう


「ああっまっ!火がっ!」

「最悪この家は燃えて良いけど怪我と山火事だけは勘弁して!あとここに消化用の砂利がある!じゃっ!」



この拙い作品が気に入った物好きはブックマークをしてくれると嬉しいです、

ただ評価されると筆者は


高評価→調子に乗ってさらに拙くなる

中くらい→微妙な気持ちになる

低評価→落ち込む

のでぶっちゃけしない方が心の平静を保てます。(建前)

どうしてもしたいのなら止めはしないさ。(本音)

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