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第4話「ジュンの同居人」

後書きにちょっとした小話入れてます。by kimuchi

その後、街へ向かいながらジュンにこの国について教えてもらったらが、あの疫病神が言っていた事とほぼ同じだった。


ふと目の前を見ると、某巨人が進撃するアニメにある壁で囲まれている場所を見つけた。ジュンが指さす看板には「コノサキ、ゲレール」と示されていた。

言葉だけでなく使う文字まで同じとは…驚きだ。


「この先に俺らの国、【ゲレール】はすぐそこだ!」


ジュンはいきなり走り出し、僕の怪我のことなど忘れて数十メートル先にある巨大な門の前までいってしまった。

早く来いと言わんばかりのはしゃぎようだ。


いよいよ門の前まで来た。ジュンが甲冑を全身に纏った完全武装の門番と話をしている。するとジュンがこちらに来て、


「許可が降りたぞ!」


と言った。

怪我も治してもらえて、手がかりも探せる。一石二鳥とはまさにこの事だろう。


「ここが俺らの住んでる街、【ボール・モンス】だ!」


一見すると、かなり中世ヨーロッパ…というよりRPGゲームによくありがちな家が密集している。ここはゲームで言う最初の街のような見た目だ。


「この国の最東端の街なんだぜっ!」


「へぇ…」


今は東側にいるのか。


街に入り進んでいると、いきなりジュンは他とは少し広めの家の前で立ち止まり、その家に入って、こちらに手招きした。それに僕はついて行く。

すると、一番奥の部屋に案内され、


「ちょっと待っててくれ」


と言われた。


そしてジュンは扉をノックする。


よく分からないが、大人しく待っておくか。


「ロスタリアー!怪我人だー!出てきてくれー!」


ロスタリア? この家に住んでいる住人の名前だろうか?

そう思っていると、家の中から金髪の女の子がでてきた。同い歳くらいだろうか? かなり華やかな見た目で、衣装もお洒落だと思う。


しかし、その金髪の女子は、


「うるさいっ!」


と言って、ジュンに見事なまでの右ストレート腹パンし、すかさず左の拳でアッパーをきめた。

僕の目には白目を向いて、宙を舞うジュンの姿があった。


「えっ?」


女の子とは思えない怪力に驚きを隠せずにいた。


「いってぇ、いきなり何するんだよ!」


「何って、また冒険ごっこして怪我したんでしょ? いい加減学びなさいよ!あんたと住んでからほんっとろくなことないわね!」


「はぁ?!冒険ごっこじゃねぇし! それに今回は俺じゃなくてコッチだよ!」


金髪の女の子はこちらに目線を向ける。


「あら、ごめんなさい…自己紹介が遅れたわ。私はロスタリア。ジュンとはまぁ、腐れ縁みたいな感じで、同居してるの。あなたの名前は?」


「大知です」


「タイチ…ね。よろしく!」


「あぁ…よろしくお願いします……」


「敬語はいいって!」


ここの人は名前を聞いたら友達だと思っていそうなレベルでフレンドリーだ。

いや、僕がおかしいのか……?


「と! に! か! く! 治療なら任せて! どこを怪我したの?」


「腕と、後は足かな」


腕にある傷と足にある傷をロスタリアに見せる。


「これは…スライムね。まぁ、ポーションで治るわ」


ポーションとはまたファンタジーな代物が出てきた。

もうここまでくると何が出てもおかしくないな。


「治療するから、着いてきて」


そうロスタリアに言われたため、着いていった。


治療室? 医務室? のような所にきた。床は木造で年季が入ってきている。棚には見たこともない薬が何個も並べられていた。

ロスタリアは青色の液体が入ったガラス瓶を取り出した。多分ポーションだろう。そしてそれを僕の腕や足にある傷口にかけた。思いのほか冷たくて、消毒液を塗るくらい痛かった。

ただ、傷口はみるみるうちに治っていく。すごいなポーション。


「とにかく、傷は治ったけど、安静にしててね……っていうか、なんであんたまでついてきてんのよ!!」


「ダチの心配してなんか悪いのか!?」


さっきから気になってはいたが、やっぱ突っ込まれるか。

てか、今「ダチ」って言わなかったか?


「まぁいいや。あんたは怪我ないんでしょう?」


「いやぁ……少しだk…グハッ! 怪我人を殴るとはどういうk…ゲハッ!」


また殴られている。


「仕方無いわね、あんたも治療してあげるから早く傷口見せなさいっ!」


「素直じゃn…おっと、流石に3回目は当たらないぜ!」


言動の割に意外と優しいな、ロスタリア。ツンデレと言うやつか?


そしてジュンの治療も無事(?)終了した。


「そういえば、記憶喪失なんだよ! コイツ!」


そういえば、そういう事にしてたな。すっかり忘れてた。


「記憶喪失? 私には治せないわよ?」


「はぁ? 何でも出来るんじゃないのか?」


「何でも出切るわけ無いでしょ? 明日、ちゃんとした医者にみてもらいなさい。私に記憶喪失を治す技術なんて持ち合わせてないわ」


「うん。わかった」


「まぁ、タイチは少し休んでなさい。あと休憩ついでにそこら辺にある本とか読んでいいわよ」


「休めって、ちょっと怪我しただけなのに?」


彼女は呆れた口調で言った。


「いい? 一般人が魔物の攻撃を喰らうと魔力の影響で人体に悪影響を及ぼす場合があるの。スライムとかでもポーションで治療しなかったら死ぬことだってあるのよ? ただポーションを使って下手に動かなければ大したことないわ。だから休むことが重要なの」


「…なるほど」


怖すぎだろ、魔物。


死にたくはないのでゆっくり休むことにした。適当に本でも読もうと思い、本棚に目を向ける。

かなり分厚い本が何冊も本棚に並べてある。


とりあえず情報が欲しいため、まず「セカイノレキシ」と書いてあった本を取った。

そして椅子に腰掛ける。木製のためか、座るとキシキシと軋む音がする。

どもども、執筆担当のしるかにです。なんだかんだで第四話。処女作ながらも中々頑張ってる方なんで、暖かい目で見てくれると嬉しいです。


ここでは、ちょっとした裏話や小話とかを不定期で書こうと思いっています。


僕は前述した通り、本文の執筆担当で、kimuchiはプロットや僕の書いた文の推敲などの企画担当をしています。基本はkimuchiが主導です。

kimuchiがプロットを担当しているのは、僕がすぐにBADENDの方向に持っていくためらしいです。BADENDもええやんけ。

そんなこと言いながらいつも、VCしながら楽しく小説を書かせていただいています。


小説を書く上で、名前を考えるのがいちばん楽しいです。主人公である【御手洗 大知】は【おてあらい たいち(だいじ)】というくだらなさすぎるギャグだったり、【ボール・モンス】なんか「街の形がモンスターボールっぽくね?どっかの街の名前にしよう」みたいな感じで決まりました。くだらないけど結構ツボる。


こんな感じで仲良くこれからも投稿し続けるので、大知の恋路と旅の行方を最後まで見ていただきたいです。これからもどうぞ宜しくお願いします。

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