第2話「メタ発言ヲタク厄病神」
※決して神様を馬鹿にしている訳ではありません。
※ネタ回です。
※神様きもs(ry
「まじでなんだっけなぁ…」
僕は必死になにかを思い出そうとしていた。
なんかすごく重要な話だった気がする。しかも情報を得るといってもこの世界に人がいるかも怪しい。どこに向かえばいいのかさえ分からない。
「もう詰みかよ…」
そう諦めかけ、不意にズボンのポケットに手を突っ込む。
…なんかある。
「なにこれ……」
そこには一枚の紙が入っていた。その紙には
「この世界について」
と書かれていた。
「あ! 思い出した! そういえば……」
──時は謎の光に包まれるところまで遡る──
「うわっ!」
大知は変なところに飛ばされていた。辺りを見渡し、急いで愛莉を探したが、見つからない。
それに、さっきまでの綺麗な景色とは一変して、かなり禍々しい空間だ。それに床は真っ白で無機質な感じで、その割には壁や天井はなく、空だ。
「もしかしてこれ…僕、死んじゃった…!?」
「嘘だろ!? まだあっちの世界に未練しかないんだけど?!」
そう大知が焦っていると後ろから、
「そんなわけないでござるよ、大知殿」
と声をかけられる。
「え!? だれ?!」
大知が後ろを振り返ると、そこには白髪で長い白髭を胸元まで伸ばした少し身長が高めの長老がいた。その長老は「レムりんは俺の嫁。」と書いたTシャツを着ていた。
「わしは神でござるよwwwディュフwwwそなたは大知殿でござるなwwwデュフwww」
「神? そんなことより、なんで僕の名前を…てか喋り方キモっ!」
「一気に喋り過ぎでござるよwww大知殿www」
「自分が何故ここにいるとか、愛莉ちゃんとかいう子の行方も知りたいのであろう? wwwうぅぅぅぅん! 全く、リア充はけしからん! 爆発しろ!」
大知は全く意味を理解してなかったが、何故ここにいるのか、愛莉の行方などを知りたかった。知る必要があった。
「その目…かなり知りたがってるでござるな、デュフwww気に入ったでござるwww」
「まず、大知殿には世界を救って欲しいのでござるよ」
大知の頭が混乱する。
「なにを言ってるのかわからない。みたいな顔ですぞwww大知殿wwwwww」
「⑨な大知殿にも分かるように説明してあげるでござるwwwwww」
「一言多いわ疫病神」
「失礼でござるよ?wwwwww」
「…それで、世界を救って欲しいってのはどういうことだ?」
「そのままの意味でござるよwwwディュフwww」
「どういうことなのか説明してあげるでござるwwwデュフフwww」
「昔、魔族と人間は共生関係にあった。魔族は魔族にしかない魔術を操り人間を助け、人間は人間にしかない知識を使って魔族を助けた。互いに足りないところを補い、助け合い、平和を守ってきた。しかし、その平和は一瞬にして崩れた。一つは食糧難になったということと、もう一つは互いの足りなかったものを補える能力をつけてしまったからだ。彼らは互いの存在を邪魔だと思った。必要のないものをわざわざ残すほど彼らに余裕はなかった。
平和に暮らしていた村や町は一瞬にして焼け野原となり、人も魔族も住めないモンスターの根城と化した」
「…ということでござるなwww理解したでござるか?www大知殿wwwwww」
「急にコピペして話すな」
「筆者の時短術でござるwww」
「そんなことはさておき、大知殿にはこの世界を救って欲しいのでござるよwww」
「救うのはいいが、具体的に何をするんだ?」
「魔神と魔王の討伐、そしてその残党の殲滅でござるwwwそんなことも分からないでござるか?wwwwww大知殿wwwwwwwwwwww」
「草生やしすぎだろ…」
「まぁ、大知殿だけを連れてくる予定だったのだが…大知殿がリア充してやがったせいで、一人巻き込んでしまったのでござるよw許して欲しいでござるwww」
「それが愛莉ってことか。じゃあ愛莉は今どこなんだ?!」
「もう先に行っちゃったでござるwww」
「はぁ?」
「先に間違えて連れてきてしまったことを謝って、元の世界に戻そうと思ったのでござるが、『私も大知について行く!』といって自らの意思で異世界に飛び込んでしまったのでござる。女子の心は一生読めないでござるなwww」
「愛莉が…?今すぐ行かないと!」
「まぁまぁ、待つでござるよw大知殿wwwデュフwwww」
「なんだよ…僕は今すぐ愛莉の所へ行かないと!」
「大知殿のスキルやステータスの説明をしてないでござろう?www」
「なんだよ…俺のスキルやステータスってのは?」
「この世界で使える能力でござるよwww」
「大知殿のステータスはズバリ!」
いきなり宙にスクリーンが現れ大知のステータスが映し出される。
御手洗 大知:男
ステータス
Lv.1
HP:50/50
MP:50!*#/50DK@)
ATK:50
DEF:50
SPD:50
HIT(物):50
HIT(魔):50
LUC:50
「なるほど…なんかバグってないか?」
「筆者も疲れてるのでござるよwww」
「そして、大知殿のスキルは……」
「……フッフフwwデュフwwwマジかwwwマジで言ってるのか大知殿www」
「……結局なんのスキルなんだよ…」
「……フッフフwww…けw、経験値が多く入るだけのwむw、無能力でござるwwww」
「はぁぁぁぁぁ!?」
「本当はEXスキルもあるはずなのでござるが、作者達も能力を考えるのが疲れたのでごさろうwww」
「これ以上話すのは面倒臭いし、文字数の制限もあるから、後は文字数を使わない素晴らしき紙に記したでござるwwwあとで読むといいでござるよwww」
「全く意味わからなかったがありがとう。じゃあ愛莉のところに向かうよ」
「幸運を祈るでござるwww」
神は何かを設定してスイッチを押した。
「やべwww愛莉ちゃんの座標と全く別の座標にしちゃったでござるwww」
「はぁぁぁぁぁ?」
突然あたりはまたあの禍々しい光に包まれる。
「まてまてまてまて!それはおかしいだろ!」
「神だってミスする時があるでござる!しかも多分これで出番終了だから少しでもキャラの印象を残しときたかったんでござるよ!!!!!」
「ふざけんなぁぁぁぁあ!このメタ発言ヲタク厄病神がぁぁぁぁぁあ!」
「反省して次に活かすでござるwww」
「次はもうねぇだr────」
そしてまた意識が飛んだ。
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「って事があったな。クソッ! あの厄病神め」
「確かその時にこの紙貰ってたな」
早速開いてみる。
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世界の概要
昔、魔族と人間は共生関係にあった。
魔族は魔族にしかない魔術を操り人間を助け、人間は人間にしかない知識を使って魔族を助けた。
互いに足りないところを補い、助け合い、平和を守ってきた。
しかし、その平和は一瞬にして崩れた。
一つは食糧難になったということと、もう一つは互いの足りなかったものを補える能力をつけてしまったからだ。
彼らは互いの存在を邪魔だと思った。
必要のないものをわざわざ残すほど彼らに余裕はなかった。
平和に暮らしていた村や町は一瞬にして焼け野原となり、人も魔族も住めないモンスターの根城と化した。
魔術について
・魔力が存在する。
・魔力の貯蔵限界の量は魔力値とされている。(MP)
・魔術には階級がある。
1,基礎魔術 消費MP:3~5
2,初級魔術 消費MP:5~200
3,中級魔術 消費MP:200~1000
4,上級魔術 消費MP:1000~10000
5,禁忌魔術 消費MP:10000~35000
6,神代魔術 消費MP:35000-150000
・魔術は属性によって分類されている。
1,炎魔術[風・氷に有利]
2,水魔術[炎に有利]
3,氷魔術[水・電気に有利]
4,風魔術[電気に有利]
5,電気魔術[水に有利]
6,毒魔術(中級魔術からしか存在しない)
7,神聖魔術[暗黒魔術に有利](上級魔術からしか存在しない)
8,暗黒魔術[神聖魔術に有利](上級魔術からしか存在しない)
9,空間魔術(禁忌魔術からしか存在しない)
10,召喚魔術(禁忌魔術からしか存在しない)
職業について
職業ランク/職業名
1剣士
2騎士
3剣聖
1魔術師
2賢者
3大賢者
1僧侶
2神官
3聖人
1戦士
2魔術戦士
1武闘家
2仙人
1盗賊
2暗殺者
1商人
2大商人
1一般人
・レベルを上げると職業EXPが貯まっていき、一定量貯まると職業レベルが上がりその職業専用のスキルを得たりできる。
・職業レベルが一定に達すると職業rankが一昇格する。
例)剣士→騎士
・稀に最初から高ランクの職業を持つ人間がいる。
・割合的に一般人が多い。
世界の勢力について
・人間
1帝国(皇帝)
2ゲレール王国(ディアティト・ディネム女王)
3キアラ公国(二バール・ハロルド・カバール王)
4サーイターテム共和国(オールディス・テレタード代表)
5マジア神国(ブラックライン・アノストムス大王)
※冒険者ギルド[冒険者rank]上からX,SS,S,A,B,C,D,E,F
・魔族(魔神)
・亜人(エルフ、ドワーフ、妖精、獣人)
・モンスター[危険度、討伐推奨rank]上からX,SS,S,A,B,C,D,E,F
※Frankのモンスター1体にFrankの冒険者2人で対峙する。
・神族
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「……」
「………めっちゃ文字数使ってない?」
文字数を使わないとはなんだったのか。てか神様の影響でメタ発言癖が伝染ってしまった。
「とにかく、(あの厄病神のせいで)はぐれてしまった愛莉を探さないと!」
待ってろ愛莉!今行くからな……!
──その時、遠くでいくつかの馬車が走っていた──
※スキルを考えるのが面倒くさかった訳ではありません。