地霊
凝血した永遠、月蝕した童心、
肉また肉の、山。
とてもぢゃない
という
瞬間すら
粉となり君と混ざれば
沙のかなたに
地下の月ぞ
かがようて、
文身の、
骨と皮のあひだの。
感情。
甘たれた
嬰児に成るなり法隆寺、
埋み火のあかいpaprika、
ピザって十回言ってみて、
むくろとならぬうちに。
いのちみじかし、
恋せよ、地の塩。
LOVE
真意、神威、新異、神意の、
無のかぐつちに
かほる
たまゆら、
ぬぼこ、こおろこおろ、
頭蓋内に涼音のつらなり、
脳内天地創造
たがいに、重ね合わせる、
脳と脳、陰陽、陰唇陽根、
ふたつの新天地、
くさび、楔、
はなび、花火、花もゆる、
焦げておち、創生のまたたき産まれ、のぼる火花、
はなび、
くさび、
とんび、
さんび、
讃美。
了。