わんと、にゃあ
わんは、にゃあのことが好きです。
にゃあが楽しく遊んでいるのを、
わんはしっぽを大きく振りながら、いつもながめています。
にゃあの元気がないと、
わんのしっぽは止まってたれてしまったり、小さく振ったりしかしないのです。
にゃあが、あぶないことをしようとしている時は、
わんのしっぽは止まっていて、
くるっとまいたしっぽをかかげて、
わんは、いつでもにゃあを助けられるように見つめています。
わんは、にゃあのことが好きです。
でも、わんと、にゃあが結ばれることはありません。
だって、わんとにゃあは、ちがういきものなんですから。
わんは、にゃあを見つめています。
たぶん、ずっと、これからも、
しっぽを大きく振りながら。