ワープワープワープ
2861年
過去の遺物はとうの昔に消え去り
常に新しいもので私たちの生活を満たす時代
教科書に載る歴史的な書物や城、物も
姿を消していた。
過去の物に価値が無いと言う人も多い
その中で歴史的な物はいつの間にか
消えさっていた
そんな中
発足されたのが「歴史観測官」
圧倒的な科学の進化により時間を飛び
過去に行き
消え去ってしまったものの存在を確認し
詳細を知るというのが仕事だ
歴史観測官は
政府の特別手当対象で
給料も良い
だが
タイムジャンプするマシンは
未完成で正確に飛べるかは
不確かなものだった。
その為歴史観測官は
正規の公務員ではなく
一般の市民に募集をかけ
命の保証が無いという誓約にサインした者だけがなれる
博士
「むっふっふ
お前たち!
今日は過去に飛んでもらうぞう!」
大智
「過去ってどこ?」
空夜
「へぇ〜どこよどこよ」
博士
「それは行ってからのお楽しみだぞうー!
まぁ目的は陰陽師と呼ばれた人物の確認をして来て欲しいのじゃ。
今の時代はこうボタン1つでタイムジャンプ
出来るが
昔は出来なかったからのぉ〜」
大智
「陰陽師って教科書にも出て来たよな」
空夜
「あぁ、見たことある。
でも本当にいたかどうかは分からないんじゃなかったっけ?」
博士
「それを確認して来て欲しいのじゃ!
ほら、早く準備せい」
大智
「行きますか」
空夜
「オーキドーキー!」
博士
「それじゃあ、向こうに着いたら
すぐには連絡はこちらとは取れんからな。
時間の流れを読まなければいけないからの」
大智
「はいよ」
空夜
「了解〜」
ポチッ
シュパーン
大智
「うぉっと!ここがそうなのか?」
空夜
「そうなのかな?てか、これが森ってやつ!?すげ〜!本物の木だよ!」
大智
「落ち着けよ、それにここ長居は出来ないからな
さっさと、陰陽師を見つけて確認しないとな
」
役人
「貴様ら!何者だ!
とつぜん現れたと言われ駆けつけたが
見ない顔だな
まさか!西洋人のスパイか!?」
大智
「おいおい、待ってくれ
俺たちはそんなんじゃ無いっての」
役人
「怪しいやつら!問答無用!
やぁぁぁぁぁ!」
空夜
「ちょっと!いきなり!?」
大智
「そっちがその気ならこっちも抵抗する」
カチッカチカチ
大智
「は?なんで?トリガー引いてるのに
弾が出ないんだけど
は?ふざけんなよ!
あのクソ博士ぇぇぇぇ!
不良品よこしやがってぇぇ!」
役人
「ふっ、ハッタリか
それならば!ふん!」
大智
「おい!そっちは真剣だろ!?
殺すかよ!」
空夜
「大ちゃん!こんな奴に時間使ってる場合じゃないよ!」
大智
「クソ!売られたケンカ買うだけだ!」
空夜
「大ちゃん!待って!ちょっと!
いいから!早く行こう!」
大智
「今回のミッション、最悪じゃねぇーか!」
空夜
「も、もうここまで来れば大丈夫だと」
役人
「こっちに行ったぞう!探せぇぇ!」
大智
「はぁはぁ、あいつらシツコ過ぎんだろ」
大智・空夜
「「おわっ!」」
大智
「なんだ!?」
少女
「しっ!黙って」
少女
「行ったみたい。もう喋っていいよ」
空夜
「びっくりしたぁ。君は誰?」
少女
「私?別に誰だっていいでしょ?
ただの気まぐれよ」
大智
「可愛くねぇやつ。助けてくれた事は感謝するけど」
空夜
「確かに。ありがとね。
僕らは先を急ぐから」
大智
「陰陽師っては
この時代のどこにいんだよ」
空夜
「適当な博士だけど
近くに飛ばして来れてるんじゃないかな?」
少女
「ねぇ、陰陽師に会いに行くの…?
やめた方がいいよ…あいつは危険なやつだよ」
大智・空夜
「「え!!知ってるの!?」