逃亡
前話ラスでの階段の上下間違えました。
正しくは上らなきゃいけないのに下らせてました。訂正して今話スタートです。
俺は階段をかけ上がった!
早く早く早く!
先をゆくコハルちゃんやルシルに追い付く。
「いそげ!早く!」
ルシル達も俺の様子を見て速度をあげる。
ドアが見えた。開いている。
2フロア分は登っただろう。
とっくにここは地中のはずだ。
蜘蛛はドアをすり抜けるように中に入り
俺たちも続く。
地下駐車場だ。
俺が中に入ると蜘蛛は一台のひっくり返った乗用車を押してきた。
俺とルシルがそれを手伝い一緒になって押す。
コハルちゃんがドアを閉めたタイミングで
車でドアが塞がれた。
「どっちだ!?」
蜘蛛は既に走り出していた。
俺達はそれを追いかける。
ドォオオオオオン!
ドアが打撃される音が聞こえる。
流石に1発じゃ突破出来ないみたいだな。
ドォオオオオオン!
ドォオオオオオン!
打撃音が続く。
俺達は立ち止まらず走り続けた。
一番奥にトラックが止められていた。
トラックックの荷台を蜘蛛は開け放った。
中に入れってことか?
そこには直径2メートルくらいの穴が壁に空いていた。
まるで中から何かが溶かして空いた穴のようで
断面は滑らかに地面の中に続いている。
ここを登れってことか?
俺はルシル達を先に通し、自分も中に入る。
だが蜘蛛はやってくる気配がない。
別に通れないわけじゃないだろう。
「おい、お前は…?」
トラックの荷台が閉められる
「おい!馬鹿かお前!おい!」
中から叩くが反応はない。
ふざけんなよ!ここまでしてもらう義理は…
ギギジッギギギ…
そしてドアを叩く音がした。
何か蜘蛛が言ってるよ…おい、わかんねえよ!
わかんねえから何言ってるか!
わかんねえから…
ドォオオオオオン!
ドアを叩く音とからぼどなく
地下駐車場が崩れるんじゃないかとゆう爆発音が響いた。爆風がずいぶん離れたこのトラックも揺らす。
そうだ…あいつ炎か熱をあつかえるのか?
きっと塞いでいた車に引火したのだろう。
「黒滝行くぞ。」
俺は半ばルシルに穴に押し込まれた。
ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ…
蜘蛛が発した声が穴の入口から他人事のように響き、だんだんと小さくなっていった。
穴はツルツルで登りにくい。
しかも水が微量だが流れてくる。
水?変な感じだな。
まぁ今はいい。
滑れば荷台に逆戻りだ。
そしてそこにはあの虎がいる。
俺達は誰かが滑ったら支え、押し上げ10メートルほどゆっくり上に登っていった。
暗い駐車場はまだ非常灯がついていたが
この中は真っ暗だ。
「ロボ、懐中電灯くれ。」
リュックの中からロボが懐中電灯を咥えて前を照らした。
5メートルくらい先に出口らしきものが見えた。
俺達はもうひと踏ん張りと上を目指す。
出口付近で疲れからコハルちゃんが滑って落ちそうになるのを体で止める。
「ありがとうお兄ちゃん。」
あぁこの笑顔のために生きて…
ルシルに頭突きされた。
はい、空気読めてませんね、ごめんなさい。
まだ下から何かが迫ってくる気配はない。
俺達はなんとか上に登った。
懐中電灯で辺りを照らす。
全景はわからない。
だがそこは巨大な地下神殿のような空間だった。
逃げるしかないよな。




