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奈落の空  作者: ぴこ
旅立ち編
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5話 朝飯を食べよう

まだ家から出れません。



よし、いざリビングへ!


相変わらず天井歩く感触は頼りない。

時折踵がめり込んだりする。


ガシガシ歩くと抜けそうなんで壁沿いを歩いてみることにした。


際の方は強そうじゃん?


リビングのドアは見事にリビング側に倒れて砕けていた。


まぁ今の俺には怖いものはない。(気のせい)

ドア口に引っ掛かっている割れたドアをリビング側に蹴って落とす。


けっこう広範囲に飛び散っているガラスを踏みしめ高くなった敷居を跨いでリビングに入った。


まぁ予想通りここもぐちゃぐちゃだった。


うちの唯一の贅沢品55インチ薄型テレビはうつ伏せに倒れてテレビ台の下敷き。

画面がどうなっている何なんて見たくない。

大破だ大破!

テレビ台だって収納の両開きのガラス扉割れてるし、中のゲーム機兼HDはどうなってるかわからないが、コード類もクチャクチャ…


くそっ…誰が片付けると思ってんだ!


テーブルはどーゆー角度で落ちたんだろ?

足一本折れてる。

はい、大破大破。


ソファーは天井にめり込んでるがまぁ無事だろ。

安物の割には頑丈なやつだ。

よーし誉めてやろう!

ヨーシヨシヨシヨシ!ヨーシヨシヨシヨシ!


ソファーをナデナデしながら奇妙なコミュニケーションをとってみる。

やらない?

一人でいるとき家電とか家具と話さ…ないよね。

俺が間違ってました。


棚類 は倒れてメチャクチャ。

食器棚だけミラクル…ってかもともと高さがギリギリだったせいか逆さまでバッチリ立ってる。

中身は戸が開いて外に落ちた皿とかは割れてるが概ね無事だった。


このデカイ棚は母さんが通販で買ったんだがサイズがギリギリで入れるとき業者さん大変苦労していた。

業者さんありがとう。

母さん、バカでありがとう。


俺は左手にあるキッチンを目指す。


今一番の関心事は冷蔵庫。

さて、どうなってぇ…


セーフ!はい無事!でも無事とは言わないか。

刺さってるしな天井に…


まぁよし!

冷凍庫以外は空く。

野菜庫しか開かないとかだったら悲劇だった。


男の子は野菜だけでは生きていけないのです。


さて、さて。昨日のカレーの残りを…


俺は焦り気味に冷蔵庫の中段を開けた。


あぁ…ひっくり返ってる…

タッパーひっくり返ってますやん。


蓋?空いてるよバカ野郎!

冷蔵庫の中カレーまみれだよ。

とりあえず袋に入ったチーズはサルベージ。


上の野菜庫を開けると中身が全部ぶちまけられた。


あっ…引き出し式なんだからそうなるわな…

カレーのショックです失念していた。


野菜庫からなぜか転がり落ちてきた買い置きの食パン(母さんの仕業だな。)に同じく転がり落ちてきたレタスを千切って乗せる。

プチトマトも乗せる(こいつは無キズ)!


キッチンカウンターの中を物色したら出てきたシーチキンを全部乗せる。


さっきサルベージしたチーズをのせ、幸いにもキッチン回りに転がってたマヨネーズと

冷蔵庫の中でカレーと仲よしになっていたケチャップ君をかけてパンで蓋。


はい、サンドイッチ完成!


割れてない皿にセット!


飲み物は買い置きの缶の野菜ジュースを引っ張り出す。


「ほーら大丈夫かぁ~痛かったろ~ぃま起こしてやるかなぁ~」

めり込んでたソファーをひっくり返してやる。

むっまたソファーとコミニケーションをとってしまった。


俺はサイドテーブルをひっくり返すと、

どっかりソファーに身を沈め朝飯へとなだれ込んだのだった。


朝飯食うのもなかなか大変だな。

家の中だけでも全然アドベンチャーだな。


たぶんしばらく描写しないと思うので

先に書いとくと、

トイレ。

これはもう壮絶なことになってます。


だから開けませんトイレの扉。

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