4話 装備を整える(脱!寝巻ジャージ)
アニメ見る前にもう一話いきたい
母親の部屋からヨッコラしょってな体運びで
再び廊下へ出た。
腹へったなぁ~何食うかな。
突きあたりのリビングへ行こうとして、ようやく気づく。
俺の注意力は一体どうなってんだ?
あぁ…リビングのドア倒れて割れてるわ。
ドアって外れるんだな。
知らなかったわ。
リビングの入り口が割れたガラスまみれになってる。
裸足の俺にはスペランカーより難易度高い。
ここをギャーギャー騒ぎながらでも突破できるのはブルースウィリスだけだな。
彼と共通するのは今タンクトップ着て裸足だってことだけだ。
ここはナガシマビルじゃなく、エスペランサコトブキだ。
しゃあない、まずお色直しだな。
振り出しに戻るな感覚で再び自分の部屋へ戻ることにした。
ドアをまたいで部屋に戻る。
その拍子に今度は俺の部屋のドアが外れて倒れてきた。
くおっ!
倒れきる前に支える。
なるほど、差しこみ式なんだな蝶番て。
そりゃ逆さかになったら抜けるわ。
俺は倒れてきたドアを横に立て掛けると、押し入れの前まで移動し襖を開ける。
襖はもともと立付け悪かったのが幸いして外れなかった。
もちろん下段が上。
中の衣装ケースも逆さま。
はい、ダルい。
服はそもそも上段に入ってたから
下段から衣装ごと引っ張り出してひっくり返してから物色。
まぁ何があるかわかんないし、俺の持てる装備で一番アウトドアなチョイスにするしかない。
ポッケイッパイ黒のカーペンターパンツ。
防御力アップのために暑いかもしれないが、ジャージの上からはく。
タンクトップもそのまま脱がず上にTシャツ。
今は6月、本来はTシャツでGOしたいがまぁ長袖着ておいたほうが無難かもしれない。
決意!
俺はタンスの奥の冬物箱を引っ張り出し、中から革ジャン取り出す。
ガキの頃俺と母さんを捨てて出ていったクソオヤジのお古だが、服に罪はない。
靴下を履き、押し入れに上ると上の段から靴の箱をいくつか引っ張り出す。
その中からトレッキングシューズを選び履く。
うちは先に述べたように母親が物をこよなく愛する人なんで玄関のクツ箱は、ほぼ母親専用なのだ。
だから玄関のくつ箱に俺の履き物はサンダルと学校行くようのスニーカーしかない。
他の外履きは部屋管理なのだ。
よし、これでちょっとくらいのガラスなら余裕だろ。
パーフェクト!
まぁ、ほんとはお気に入りだからあんまり履きたくないが緊急事態だからな。
よし、これでリビング前に立ちふさがるガラス片の障害は突破だ!
家の中で土足ってちょっと馴れないけど。
こうして、再び俺はリビングに向かったのだった。
ガラスて回りにイッパイありすぎて難儀だな。
他にも思わぬ障害ありそう