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奈落の空  作者: ぴこ
旅立ち編
26/179

26話 サバイバルカースト

三人いると会話が弾みます。

ボートってホームセンターにあるもんかな?

そう思ってたんが、アウトドアのコーナーみたいなのを見つけたから探してみることにする。


おお!バーベキューセットじゃん。

晩御飯これでなんか焼いたりするか?

っても生鮮食品が無いんだが。

あっても缶詰めとかかね。

瓶詰めソーセージとか大好きなんだがないかな?

ごっつい欧米産のコンビーフとかもありだな。

スパムは嫌い。

ジャンクな食い物は好きだがスパムはどうも好きになれない。


ん?なんか食料品探しちゃってるな。

ボートだよボート。ルシルのボートもあるけど

出来ればコハルちゃんと乗るための愛の巣的なボート。LOVEボートが必要なんだよ。

ガチャガチャ商品を踏み分けて奥に進む。


ゴロンっ


丸い筒状の機械が転がってる。

あれ?これなんだっけ?

えーと、そうサーバーだ。

ウオーターサーバー。

あると便利だお湯も出るよウオーターサーバー。

コーヒー飲みたいときに便利だよね。

母さんの仕事場で使ったことあるわ。

うちにも欲しいったら、うちにはティ○ァールあるから必要ないと言われた。

なんでだろ高いのかな?


これがあるってことは近くにガロンボトルが…

無いな。

いや、あれも水だしもしかしたら。

案の定頭上はるかの床に大量のガロンボトルが張り付いていた。


これ使えばデッカイ板とか浮くな。

ってか筏作れるじゃん!


よし、二人に提案して筏を作ろう。

あっ、寝袋発見!

これでルシルのノルマも俺が果たした!

コンビーフとかも拾っていこう。

コハルちゃんのノルマも達成じゃね?

俺、超お役立ちじゃん♪

出きる!出きるぞ俺っ!


俺はその辺のカゴにコンビーフやら乾パンやらをありったけ詰めて、寝袋を2つ(一つはルシル

、もう1つには俺とコハルちゃんが入るのだ。)

担いで。意気揚々ともといた場所に戻ったのだった。



**********************





結論から言えば

俺、あんま役にたたない子だった。


「あんまりじゃなく、まったくです。」


クウッ!ひどいルシルさん!


俺が満面の笑みで帰るとスゲーいい匂いがした。

これは…

焼きそばだと…


コハルちゃんがコンロに鉄板を乗せ

焼きそばを炒めていた。


「あり合せですけど…」

とか照れくさそうにしてる。

「あっお兄ちゃんそれコンビーフですね。もらっていいですか?」

「おっおう」


俺はコンビーフの缶を手渡す。


「お肉はいりまーす♪」

楽しそうで何よりだ。あれ?

「コハルちゃん、そのモヤシとかは?」


焼きそばには既にモヤシやら野菜が投入されている。ん?ソバは?


「これお家から持ってきてたんです。フリーズドライにしてパックしたやつを。おソバは

その辺にあったインスタント麺を水で戻しました。」


出きる!出きる子だ!コハルちゃん。

まぁいい。俺には寝袋が…


「ちょっといいですか~?」

下から声がした。

「ルシルか?」

「はーい。階段の穴に来てもらっていいですかぁ?」


「ちょっと行ってくるわ。」

「はい盛り付けて待ってます。」


見ると紙皿やら箸まで段取られている。

むぅ缶詰め乾パン見つけてはしゃいでいた自分がはずかしい。


下の階に繋がる穴まで行き覗きこむとルシルが

デカイ袋を穴の下に引きずって来ていた。


「今から結ぶんで合図したら、その紐ひきあげてくれますか?」

見るとすぐそばの出っ張りに紐が結ばれていた。


「わかった!」


何見つけたんだあいつ?

「お願いしまーす。」

よしきた!紐を引っ張る。

重い!いいとこまで引き上げるが階と階の間に引っ掛かった感ある。


「もう、何やってるんですか?!」

あれ?横から声が…首を向けるとルシルがいた。

どうやって登ったの?

「これです。」


そこには紐で結わえられた3個のガロンボトルがあった。

俺に返事しながらテキパキと床の出っ張りに結わ

えている。

「ちょっと貸してください。」

ルシルは俺から紐をひったくると一度紐を緩め、

器用に袋を引っ張りあげた。

上手いもんだ。


「感心してないでもう1つ上げますよ。」

「おっおう。」


ルシルはガロンボトルの紐をほどくと

その辺に転がったレジを抱え飛び降りた。

おい!さっきほどじゃないけどそれなりに高いぞここも。しかもレジ抱えてるし。

壮大な激突を予想したのだが、それに反して

ルシルは瞬間加速したものの、

ゆっくりと床に降りて行った。

あぁレジの重さ分か!


面白いつかい方考えるなぁ…

「今度はちゃんと引っ張り上げてくださいよ。」

「まっまかせろ!」


グイッ!おっ今度は前より軽い!

軽快に荷物を引き上げる。

先程の難所も…グイン!なんか荷物が動いて難なくクリア!

それもそのはず

ガロンボトルと一緒にルシルが荷物の反対にしがみついていた。

階の間はルシルが蹴って避けてくれた。

なんだろこの虚しさ。


ガロンボトルは再び結びつけ

二人でデカイ袋をは運んだ。


帰ればご飯も用意されていた。

まさかこんな状況で暖かいご飯が食べれるとは。

クゥっ幸せだなぁ!


「「「いただきます!」」」

三人はがつがつ焼きそばに食らいついた!

「うまい!」

「へぇ…ほんとにおいしい。」

「照れるなぁ♪」

「マジで美味いよ!寸胴イッパイ食べたい!」

「そんなには無いんだ。ごめんねお兄ちゃん。」

「いや、冗談だから冗談。」

「そうです。彼にはこれでも食べさせとけばいいんです。」

そう言ってルシルは俺に袋を投げ渡した。

ドックフード…どっから見つけて来たんだよ。


「下の階に山積みになってましたよ。流石に人の食べ物ではないから一袋だけ。」


「俺は人じゃないのか?!」

「まぁ以下なのは否定しません。」

「否定する!断固否定する!」

「仲良しさんだ♪」

「「仲良くない(です)!」

「ハハハハハっ♪」


めっちゃコハルちゃん笑ってる。

コハルちゃんが楽しいならまぁいいや。

それにしても

「コハルちゃん、よくそんな服あったね?」


コハルちゃんはピンクのつなぎを着ていた。

サイズもぴったり。

靴は白いスニーカー。

なんかメカニックっぽいキャップまでかぶってる。

「けっこう色んなサイズあったよ。色も。」

「靴のサイズも?」

「靴はラッキーだったかも♪ちょっと詰め物するだけではけました!」

「流石にそのままじゃ無理だったか。

ルシルめつなぎどうだ?動きますそうだぞ?」


「私は遠慮します。ポリシーなんで。」

「ポリシーだったんだ。」


そんなこんなでご飯も終り。

とりあえず今日は寝るかって話になった。


懐中電灯はあるが日はもうとっぷり暮れていた。

ちなみにこのランタン型懐中電灯はここで見つけたわけじゃなくコハルちゃんが持ってきていた。

どれだけ段取りいいんだこの子。


ここで俺が見つけた寝袋が…


「じゃあ布団しきますね。」

え?ルシルさん?

先程の荷物から敷布団やらかけ布団が取り出された。枕もある。


二人はテキパキ布団をセットし

潜り込んだ。

「じゃあ電気消しますよ。」

「ちょっとまって俺のは?」

「あなたの分も用意すると三袋になってしまうので。」

「いや、二袋も三袋も変わらんだろ!」

「ほら、そこに寝袋あるじゃないですか?よかったですね。」

「これは俺が見つけてきたの!」

「じゃあそれで寝たらいいじゃないですか?」

「え?いや、そうだけど…」

「おやすみぃお兄ちゃん♪」


電気が消された…

なんか俺立場弱くない?


「今ごろ気づいたんですか?愚かですね。

では、おやすみなさい。」


おい…俺は寝袋に潜りこみそっと泣いた。

おやすみ…



無駄話のかけあいって楽しい

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