2/3
どうして変わってしまったのだろう?
いつだって、両想いのままだって信じてた。
あなたが不倫してるかな?って思った時も。
そして、ついこの前までも、あなただけを信じていたのに。
あなたは私を裏切ったの。
それは、絶対的な事実で―――――。
苦しいけれど、私達は終わりだわ。
だから、終焉を私の手で迎えることにしたわ。
どこの誰かもわからない香水の匂いを携えたあなたに会うのは、もう飽き飽きなの。
だから、私はあなたを殺すって決めたの。
あぁ、どうか神様よ、 彼を殺す勇気を、私に下さい。
惨めでちっぽけな私だけれど、それくらいの勇気はくれるでしょう?
――◆――□――■――◇――◆――□――■――◇――
「少し出かけてくる」
あなたは、確かそう言ったわよね?
私の心の中では、どんな気持ちが蠢いてるかも考えずに。
あなたはつくづく悲しい人だわ。
きっと、誰もがそう思っているわ。
昔出会った人は、私のことを言うかもしれないけれど―――――。
けれど、あなたを殺すことができるなら、そんなことはどうでもいいの。
そうして、私は手に包丁を持つの。
私のあなたを殺すために。