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7/15

熱い春

今回は千葉目線で書いていきます。

前回から恋愛のお話も少しずつ進んでいきます。

お楽しみに!

現在3月21日。

今日はフェスの日。

とっても忙しい。

おれは今回ギターを変えてのフェスになる。

赤い色のギターを1ヶ月前に見つけて

興奮してつい買ってしまった。

値段はそんなに高くなかったけど、

手入れするお金は永遠に続く。


昨日はいろいろとあった。

恋愛系の歌詞は一応出来て、作曲もした。

だけど実際は恋愛なんて分からない。

毎日がその人しか考えられないみたいなこともないし

そんな出会う場所もない。

中学生のときは女子には恐れられていた感じで

高校生になっても中々自分から話しかけることもなかった。


そんなおれにも恋愛という字が目の前に。

昨日は若葉の先輩が驚く行動をしようとしていたから

思わず「おれが若葉を守るから」。


こんなことを言ってしまった。

人はピンチになると脳の奥から自分の知らない言葉が

出てくることがある。

そんな言葉があるから、運は左右されるのだ。


朝の8時。

大地と新がご飯を食べていた。

おれはご飯とは普段は言わない。

最近はなぜか飯とは言わずにご飯。

だれの影響だろうか。

「日向、早くご飯食べろ!遅れるぞ?」


もしかしたら大地の影響?

大地とは一日中ほとんど一緒。

その影響もあるかもしれない。

「聖夜風邪だってさ、大丈夫だろう?」


新と聖夜は寝室が一緒。

寝ているときに咳がひどかったらしい。


若葉が居ないと思ったら

もうご飯を食べて、服も髪も整えて

準備万端。

「そういえば、携帯で見たけど、STARRAINデビューだって」

と若葉が言った。

STARRAINとはRINEY事務所で教育中のアイドル。

8人くらい居たけれど

最終オーディションをして3人組アイドルに。

ダンスやボーカル能力を見て選んでもらった。

見た目もかっこいいので女性にとてももてるだろう。


「ゴホッ!ハックション~!!」

「おい、それで大丈夫かよ・・・・。」

おれは心配になった。

こんな風邪を引いてまで聖夜が出る必要があるのか・・。

聖夜がすきっていう人もいるだろうけど

こんな姿で出るのは恥ずかしい。

「ゴホッ!・・俺・・だるいんだよな・・。」

「薬買って来ようか?わたし・・準備できてるし」

「じゃあ、僕、ついて行く。」


大地と若葉が薬を買いに近くの薬局に出かけた。

おれが熱を測れと体温計を渡すと

ピピピとなるのが遅く3分ぐらい鳴らなかった。

見てみると39度。

これはまずいと思い、近くの病院が今やっているかを確認。

丁度よく今日は定休日ではなかったので

すぐに病院へ連れて行かせた。


先生にはこう言われた。

「流行性のマイコプラズマ肺炎ですね~」


マイコプラズマ肺炎は普通の薬だと効果がなく

入院などをしてやっと治る病気。

こんな大事な時期に入院することが決まった。

「入院は最低でも10日間ぐらい。掛かっても3週間前後でしょうね。」


今の流行しているマイコプラズマは子供がかかることが多いが

最近のマイコプラズマは大人でもかかる病気。

最初は咳などから始まるので風邪の薬を飲み続ける人が多い。

だけど放置して置くと死にいたることもありえるので

病院は早めに行かないとまずい。


「じゃあ、今日のフェスどうするの?千葉・・。」

「4人でやるしかないんじゃない?」

若葉も大地もせっかく風邪薬を買ってきたけど意味がない。

このままフェスは一応やることになった。


午後1時にお客さんが300人ほど集まった。

そして大地がこうお客さんに言った。

「今日の午前に聖夜が体調が悪いと言ってきて、えー今日は、4人で活動させていただきます。」


歌の曲順


1.ワールドシグナル


2.MUSIC


3.エネルギー


4.Truth Please wait


5.神頼み


6.ハッピーパラダイス


7.ホワイトデビル


8.Good morning!


※ここからアンコール


9.ワールドシグナル


10.Truth Please wait


11.MUSIC


たった8曲にアンコールありで11曲。

まだ発売予定でもない曲も入れた。

Truth Please waitと神頼みという曲は

どちらもおれが作詞した。

Truth Please waitの作曲は大地で

神頼みの作曲は若葉。


おれはファンに向かってこう言った。

「Truth Please waitと神頼み。近日CD化します。」

そう言うと

「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」


すごい大きい歓声が起きた。

今頃聖夜は何をしてるのだろう。

たまにそう思うことがあった。


「千葉くん大好き!」、「かっこいい!!」


まるでアイドルのような扱いを受けているおれたち。

ビジュアル面はまず気にすることはないんだけど

こういうファンもいるわけで・・。


その後聖夜の入院している病院へとおれと大地と若葉で向かった。

病室に行っても聖夜の姿はない。

「あれ?いないね・・・。」

おれはそう言って病室を一回出てみた。

看護婦や先生の騒ぎ声が聞こえたので走って近くに行くと

緊急病棟の部屋が光ってる。


「僕は一回下の売店で飲み物買ってくるわ。」

「あ、よろしく。」


若葉と恐る恐る緊急病棟の近くに言ってみると

先生に声をかけられた。


「意識不明・・・・・・ですか・・?」


12時ごろに看護婦が聖夜の病室を入ってみると

ベットから落ちてうつ伏せで倒れていたという。

そのときは意識があったらしく

本人もただ、寝相が悪いからと言って

また部屋に戻ったが

さっき看護婦が天敵の時間なので聖夜の部屋に行くと

ベットの上で汗だくになって貧血状態。


そういうわけで緊急病棟へと移動になった。

心拍数は低下してはなかったが

このままだとひょっとしたら脳のどこかの神経が失われて

後遺症を伴ってしまう可能性も高いと言われた。


「・・・・・・・・・・・(涙)」

若葉が涙を出して泣き始めた。

「わたしたちが・・フェスなんてやらなければ・・。」

「大丈夫だって、このまま安静にしとけばきっと大丈夫。」


若葉の肩をトントンと揺すり

気持ちを落ち着かせたおれも実は心のどこかで

悲しんでいる自分もいた。


事情を知らない大地が走って緊急病棟にやってきた。

「今、新に電話して、すぐ来てもらうように言ったから」

「いや、それは必要ない。」

「え?」


おれは必要ないと言った。

なぜなら、悲しむ姿を見せると聖夜に申し訳ないと思ったから。

それに、この後ミーティングの予定があり

ホームに帰らないとまずいから。


「今日はもうこれで、病院は出よう。ミーティングだ。」


そういってホームへ帰った。

RINEY事務所から後輩アイドルついにデビュー!!

メンバーはなんと3人組!


渡部 竜生 わたなべ りゅうせい 19歳 メンバーカラー赤


星井 樹  ほしい じゅり 19歳 メンバーカラー紫


小坂 雄也 こさか ゆうや 18歳 メンバーカラーピンク


メンバーカラーはとてもSexyなカラーですが

そんなカラーとは逆にとてもさわやかなアイドルです。

ダンスやボーカル能力も

2年間育てられてきたので自信があります。

これから人気急上昇しますように。

グループ名は

「STARRAIN」スターライン です。



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