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あなたを言葉の世界へお供します

大地目線です。

こうして、出来上がった曲をみんなで聴いてみた。

目をつぶると、ふと、眠りたくなってしまいそうな音色に

千葉の優しい歌声に

惺の新しいギターの音色が加わり、若葉と僕の音もちゃんと聴こえる。

編曲とかは最後に必ず千葉が見直すため

すべての曲は千葉が認めないと出来上がらないため

ずばり言ってしまうと「プロデューサー」。


このグループは千葉がいる限り、変わらないし

ずっと、同じ印象で活動し続けると思う。

でも、もしも千葉が、このグループを否定したら

みんなで千葉を支えてやって行くしかない。


千葉は精神が弱かったり、少しか弱いところが昔からあった。

でも、それを隠すために、不良の道へと走ったのだ。

だから、今でもCDの売れ行きが悪いと人一倍落ち込んでるし

CDがいっぱい売れると人一倍喜ぶ。


今現在、僕は歌詞を書いている。

暇だったから、書いてみたけれど、意外にも

良い曲が出来そうだから、千葉に見せると

カップリングBで入れたいと言われたので、時間があれば

作っている状態。


なんでこんなに曲作りが多いかって?


それは千葉の方法だから。

僕は元々、千葉と2人でデュエットバンドを作る話だった。

でも、千葉はその日に夢を見た。

それは、若葉と僕と3人でバンドをやっている姿。

でも千葉自身、若葉があまり好きではなく・・・(上から目線な性格なため)

仕方なく入れてあげた。

それから、新と聖夜が加入して、あっという間に5人バンドとなった。

もう4年前のことなのか・・・。


「大地~?」


1階から千葉の声が聞こえてきたと同時にギターの音も。

きっと新しい曲の音が出来たからと呼んでいるのだろう。

でも、行きたくない気分・・。

どうせ、1階に行くと、惺と若葉がいちゃいちゃしてるんだろう。

若葉って顔に出やすい。

すぐに好きな人とか憧れの人を見ると、耳が赤くなって

声が大きくなる。


「きゃあ!!!!!カッコい・・。」


僕の部屋の前で若葉が悲鳴を上げながら言った。


「どうしたの?」

「カッコい・・。」

「惺が?」

「大祐くんが・・・・・・・。」


大祐とはESPoWallと同じ2006年結成で

2008年にメジャーデビュー。

現在テレビ活動を主にしていて、アイドル並みの人気のバンド。

若葉が言っている大祐はヴォーカルで

童顔の可愛い系の人。


僕たちの個人の部屋がある4階のちょっとしたスペースに

小さい一人用のテレビがあり、気晴らしに見るときにちょうど良い。

そのテレビで録画した番組を若葉が見ていて

丁度大祐が映っていたため、あんな大声を出したらしい。


「大祐くんも大地もどっちも大ちゃんってあだ名があるんだって!」

「へぇー。」

「今度、SeeWorldをこの家に呼ばない!?」

「千葉に聞いたら?」


SeeWorldとは大祐がいるバンドグループの名前。

バンド名はあまり考えないで決めたらしく

ただ、世界を見直してもらいたいという願いだけが込められてる。

僕らとはまったく逆のやり方で進んでるのである。


「前のフェスで大祐くんのアドレスを教えてもらったの。」

「いつの間に?」

「えへへ、恥ずかしくてメールとか出来ないんだけど・・。」

「ふ~ん。」


アドレスを見せてきたけど、一度もかけてないらしい。

なんのために教えてもらったのか、さっぱり・・。


‘こんにちは、ESPoWallの伊波若葉です。お久しぶりです。

  今週あたりにでも、お暇でしたら、わたしたちのホームでもある

 ESPoWorldでお食事しませんか?

  他のメンバーお二人も連れて、是非来てください。

 お泊り会も楽しそうだなって思ってます。

  もしよかったらメール返信お願いします。`


さっそくはじめてのメールを打った若葉。

送信してからわずか1時間で返信・・・・。

「どれどれ?」


`ご飯か、お泊り会か~なんかとても楽しそうだね

  明後日あさってなら全然大丈夫です。

 僕のメンバーは全員男ですけど、大丈夫ですか?

  それでも良いなら、食事もOKですし、泊まらせていただくのもOKです。

 では!‘



明後日というと、僕らは午前まで仕事の予定。

CDのジャケット仮撮影と、ホームページのアーティスト画像を撮る予定。

千葉にこのことを言ってみると


「ふ~ん。いいんじゃない?スタッフもその日は夜の仕事ないらしいし。」

「よかった~!大祐くんとこんな近くで会えるんだ~!!」

「部屋はどうするの?リビングで繋げて寝るの?」


寝室は最近出来たばかりの部屋をあわせて3部屋。

聖夜は自分用の部屋にベットを置いて、現在休養中・・・。


ベットの数は1部屋3つ。

このベットのお金がすごくて、ローンがあったら絶対無理・・。

まぁ社長が払ってくれた家なので問題はない・・。

惺は自分の家からここに来ているので

この寝室を使うのは全員で7人。


さて、メンバーシャッフルの時が来た。

決め方はくじ。

AからGまでのくじがあって


①部屋 A.B


②部屋 C.D


③部屋 E.F.G


という組み合わせになる。


スタッフにお願いをして、組み合わせを決めた。

そうすると

「きゃあ~~~!やった!」


①部屋 若葉&大祐


②部屋 大地&翔


③部屋 千葉&新&彼方


もちろん若葉は大喜び。

スタッフもどうしてそんなに喜んでいるのかが分からず

困っていた。



若葉にとっての念願である当日。

SeeWorldメンバー


Vo.水居 大祐


Gi.銀山 翔


Pi.立川 彼方


ベースとドラムは打ち込みで演奏。


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