表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/15

1ヶ月限定新メンバー!?

千葉目線です。



聖夜がメンバーから抜けて、これで1ヶ月目。

同じ空間にいるのに、一緒には活動が出来ない。

そんな違和感にも大分なれて

おれたちは毎日を細かいスケジュールで埋めた。


今日はオフだけど、マネージャーにお願いをして

作曲とレコーディングをやることになった。

まだ、発売の予定はないけど、なんか作りたくなった。

この曲は聖夜がいたときに決めていた曲で

ギターも2種類使う予定だった。

でも、聖夜は活動はしていけないため、仕方なくギター1種類で

やることにした。

「そうだ。そういう手もあったか!」


1ヶ月限定メンバーとして誰かを入れれば

注目されて、少しずつ、バンドの価値を上げれるかも・・。


慌てて、マネージャーのいる1階へ降りていった。

「横谷さん!(マネージャー)1ヶ月限定新メンバーはどうですか?」

「そうですね・・一応社長に伝えてみます。」

「お願いします。」


2階へ上がると若葉には

「何をお願いしますって?」

「あぁ、新メンバーのこと。」

「嫌なんじゃないの?」

「1ヶ月限定だよ。一緒には住ませない!」


そんな話を進ませ、今日はレコーディングと思ったけど

新メンバーがいないために、今日は中止。

なんか、あっという間に時間は過ぎていった。

いつもなら、時計を見るといつもとまっている気がして

一日が長くて、生きている意味ってなんだろうとか

そんなことを考える暇だってあった。

でも今はない。

一切ない。


次の日

新メンバーと名乗る男がやって来た。

神山惺かみやまさとる20歳です。」

若葉が目を大きくして言った。

「惺だ~!久しぶりだね!!!!」


かみやまさとる・・・。

そうだ!中学生からの同級生だった。

でも、悟は結構なやんちゃなやつで・・(←自分もだろ!)

退学経験あり、警察にお世話になったりと

少し怖かった。

おれにとっては先輩みたいな人で

同じクラスにいても、一緒にいたらいけないって思うような

オーラを出していたから、今と全然違う。


神山が俺にこう言った。

「お前、変わったな~~~~!!」

「お前こそ変わったじゃん。」


神山と言えば、金髪にダルダルズボン。

そして中指に竜の指輪で、ピアスをつけている。

こんな姿の若い男がいたら

絶対に隣には近寄りたくないだろう。


そして現在の神山はこんな感じ

黒髪のナチュラルショートヘアで

服はチェックのワイシャツ。

そしてジーパンは黒でギターを担いでる。

「やっぱり、ヤンキーの仲間がいるとまた騒ぎたくなるな~」

「おれはヤンキーじゃない!」


いつからヤンキーになっていたのだろう・・。

「しかも、若葉ちゃん、美人だね~」

「惺くん・・是非このホームで住みませんか?」

「え?」

「惺くんはず~っと憧れでした!」


若葉はこう見えて、少し危ない。

変な連中とばっかり遊んでいたり

夜になっても戻ってこなかったり、少し行動が知りたくなる。

「なんで、こいつと?」


大地も否定はしたけど、若葉が一度決めると

必ず、OKしてしまうやつがいる。

それは・・・・・・・・

「いいよ?」

新。新は女好きというほどでもないけど

女の子には優しい性格で、いつも若葉には振り回されてる。

本当は若葉と一緒に寝室を希望してたらしいけど

若葉からNOと答えたため、現在聖夜と2人。

決してボーイズラブではありません。


そういえば、最近、寝室メンバーが変わった。

ちょっとした変化だけど・・。

クローゼットや棚を別の部屋に移動して

寝室は3部屋。

大地は一人。聖夜と新。

そしておれと若葉。

勝手に決められて、そのままである。


「惺くんってどの部屋で寝たいですか?」

「そりゃあ、若葉ちゃんじゃない?」

「じゃあ、千葉は大地の部屋で!じゃ!」


張り切った顔で部屋の片付けをしに行った。

別に好きなアーティストが来たわけでもないし

ただのヤンキー同級生。

「はぁ・・・。」


惺も楽器の扱いには慣れているらしく

すぐにパートを覚えられた。


夜に歌詞を一人でおれが書いていると

若葉がおれの部屋に入ってきた。

今度の曲のカップリングはわたしが担当していい?

どうしていきなり?

「別にいいけど、作曲?作詞?」

「作詞。」

「作曲は誰がいいの?」

「う~ん・・。大地の方がよく眠れるだろうね。」


次の曲は夜に聞いてもらいたい曲で

ポップな曲じゃなくて、少しゆっくりなテンポの曲になりそう。

でも、英語の歌詞が一切なくて

それでも、眠りに入れるような歌詞とメロディーを探していた。

そしてやっと探していた音が見つかった。

バイオリンとピアノと小さい音で奏でるギター。

この3つが合わさったとき

今までにないESPoWallのメロディーが出来上がると思った。


そして1週間後、曲が出来上がった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ