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ガラケー時代の2次元オタクが現代に来たら、世代の違いを感じた~スマホって何?~

作者: 琴珠
掲載日:2026/02/18

『お前すげーな!』


 クラスメイトにそう言われるのが、俺の日常だ。


 その理由は簡単だ。

 俺は皆には、覗くことのできない世界を覗いているからである。


 インターネットというものをご存じだろうか?

 俺は他のクラスメイトとは違い、そんな大人の世界を覗いているのだ。


 クラスどころか、学年の中でネットをしているのは、おそらく俺だけである。


 少し前までは、そう思っていた。


 いや、俺にとっては少し前でも、実際は少し所ではない。


 あれはそう、17年前のことだ。



 長くなるから、ダイジェストで整理するぞ。


 まず俺は秋葉原に数時間かけて、観光に向かった。

 俺が住んでいる所は田舎だったからな。


 駅を降りた俺は初めての秋葉原にワクワクしていると、急に眠くなって目が覚めたのは病院だった。


 最初は意味が分からなかったんだが、俺はどうやら行方不明になっていたらしい。


「年を取っていないだなんて、信じられない……今いつだか分かりますか?」

「2008年の7月5日ですよ」


 先生に聞かれたので、答えた。

 2年前ハルヒをやっていたのが7月だからな。


 日付はともかくとして、7月というのは何がっても正しい記憶だろう。

 しかし、今はなんと2025年7月5日だった。


 17年飛んでるじゃねーか!


「やれやれ、知らない天井なんて見るもんじゃないな」


 俺はちょっとワクワクしながら、ラノベ主人公みたいにあえて呆れてみた。



 ということで、今は自室のベッドで天井を見つめて考えを整理している所だ。


 ちなみに、俺がこれからどうなるのかは既に決まっている。


 俺の意思でもあるのだが、同じ高校に通うことになった。

 同じ高校1年生としてだ。


 さて、俺の深淵を除く力をこの時代でも解放させるとしますか!



 そして転校当日。


 いや、はえーな!


「では、自己紹介をお願いします」

「しゃーねーな! 俺の名前は、御剣ミツルギケンジロウだ」


 ケンシロウではないので、注意。


「趣味は、おっとこれは言ってはいかんな」


 ネットであっちの世界の住人と話すのが趣味だと言えば、引かれてしまうからな。

 それに、これはトップシークレットなのだ。


「アニメとかは好きだ。仲良くしてくれ」


 もっとも、俺は夕方アニメだけでなく、深夜アニメも見る。

 しかしそれは言わない。


 深夜アニメ見てるなんて言ったら、初対面で印象最悪だからな。


「自己紹介ありがとうございます! では、あそこの席に座ってください!」


 俺は中央の前から2番目の席に案内された。


 流石に窓際は特等席ってか?


「ねぇ、言ってはいけないって何を言おうとしたの?」


 隣の女子が俺にヒソヒソと話しかけてきた。


 どうする? ネットの住民だということを明かした方がいいのか?


「いや、実は17年前から来たことを言おうと思ったが、言わない方がいいと思っただけだ」

「あはは! そうなんだ!」


 上手く誤魔化せたな。

 ネットの住民だということは、知られたら大騒ぎになるからな。


 そして時は流れ休み時間。


「なんだそれは、新しいマシンか?」

「え?」


 俺は隣の席の女子の、画面がむき出しになっている機械に目を向ける。


 あれはなんだ?

 そういえば、ここに来るまでに多くの人があれをジッと見ていた。


 20年近く経って、新たな機械が生み出されたとでもいうのか?


「禁じられた機械って奴か」

「そのネタ古くない?」


 FF10が発売したのは2001年。

 まぁ、確かにこの時代じゃ古いわな。


「さてと、動画でも見ようっと!」

「何を言っているんだ?」


 動画だって?

 あれはもしかして、この時代のゲーム機か?


 PSPの進化という訳だな!


「凄いゲーム機だな」

「ゲーム機?」

「違うのか? そのゲーム機に動画を入れて再生するんじゃないのか?」

「えっと、御剣君はスマホ持ってないの?」

「スマホってなんだ? PSPの進化系か?」


 どうやって動画を見るのか気になるな。


 女子は少し呆れながらも、そのスマホとやらで動画を再生して俺に見せた。


「本当に知らないの? スマホはゲームじゃなくて電話だよ」

「電話だって!?」

「後、これはストリーミング再生って言ってダウンロードしなくても見れるんだよ!」


 な、何!?

 リアルタイムで動画を再生するだって!?


 しかも、ガラケーよりも大きな画面で!?

 そんなことをすれば、パケット代がとんでもないことになるぞ!


 ちなみにパケット代とは、大体5分の動画だと3000円くらいかかる。

 下手をすれば、1万円いく。


 この女子はそれをやろうとしているのだ。


 信じられん。

 どんだけ金持ちなんだ。


「ちなみに何を見てるんだ?」

「昨日、深夜にやってたアニメだよ!」

「!?!?」


 ば、馬鹿な!!


 初対面の相手に、深夜アニメの話をするというのか!


「ぐああああああああああああああっ!!」


 俺はその場に盛大に崩れ落ちた。



 その後、俺は様々なことをした。


 だが、俺はそのたびに驚くのであった。


 ネットを使えたのは、俺のアイデンティティだったんだが、もう遅いという訳か

連載しようとしたのですが、短編にしました

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