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9話 〜修行〜

最近よく読まれるようになって嬉しいです。

これからもよろしくお願いします!

修行することになった私はアスピアと一緒に街に出ることになった。


「さて、修行として言い渡されているもの、なんだと思う?」

「いやわかるわけないじゃん。」

「えっとね、まず私のお師匠の課題から。」


一呼吸して、指を一本上げる。

「この街を守ってみせること。あと弓矢の使い方をマスターすること。百発百中になるまでだって。」

なるほど、天使っぽい。


もう一本、指が挙げられる。

「そして、アテナ様からの課題。」

アテナ様から?


「これから来るもう一人と一緒にあるものを作って欲しいってこと。8年以内にね。」

もう一人?あるもの?


「もう一人は多分貴方、ファーシア。私以降、天界から来た天使いないからね。」

アスピアはため息をついた。


「“あるもの“って言っても何かわからないのよね。あっ、でもそれがこれからの人類史に影響を与えるから?とか言ってた気がするわ!」

「そんな大事なことなの!?」

「さぁ、私たち天使の仕事って要するに人類が生きるお手伝いだし……そう言うことなんじゃない?」

へぇ……確かにキューピッドとかそういうのもあるしね〜。

全然実感湧かないけど、頑張るしかないか。


「まぁ、強くなるうちにわかってくるでしょ。」


それを言い終わると同時に、アスピアは盛大にこけた。

顔からいったから痛そう。

二重の意味で大丈夫かな……本当に。


「まずは街を守れるぐらい強くなるわよ!」

立ち上がりながら言う。

元気だなぁ、この子。


しばらく歩いて、工事現場前でピタッと立ち止まった。


「まずは弓を引くための力を鍛える! 工事を手伝うわよ!」

「いや、まず立ち入り禁止でしょ! ってもう行ってるし!」


私は彼女を追うように入っていく。

中に入った瞬間金属の匂いが鼻を刺す。

土が剥き出しの現場に建てられているボードには図面が書かれている。

文字の勉強もしてないのに、“工場“とか“設計図“とかの文字が読めた。

天使だからかな?


にしても工場か……

だからそこら辺に鉄骨の山があるのね。

レンガじゃ工場には向いていなさそうだしね……


「おう、いいぜ。」

おやっさんって感じの人とアスピアが話している。

えっ、いいの?


「ん、知らない顔だな。あんたがファーシアとかいう新入りかい?」

「はい、そうです。でも私たちみたいな素人が入っていいんですか?」

「ん? むしろ大歓迎だぜ? そこのアスピアちゃんは力持ちだからな。毎回来るたびに作業効率上がって助かるわ〜。」

「ふふーん。ここまで言われるってすごいでしょ!」

本当にそのレベルで強いの?

そう疑問を持ちつつ作業に参加することになった。


「おじさん! まず何からしたらいい?」

「あぁ、まずはあの鉄骨を運んでくれ。」

……鉄骨!? ハンマー取ってとかじゃなくて鉄骨なの!?


「よいしょ。」

目の前の幼女が余裕で持ち上げてみせる。

うん……天使だったらこれぐらい余裕なのね……


「ん? ファーシアもやってみなさいよ。まぁできないでしょうけど。」

すごい舐められてるなぁ……

まぁできる気もしないけど。


端の方を持って持ち上げてみる。

「あっ。」

思ったより軽くてこんな声が出てきちゃった。

アスピアはこっちを見て硬直している。

あっ、びっくりしすぎて鉄骨落としてる。

今までに聞いたことのないような、ドォンって感じの音が響く。


「わ、私でも鉄骨持ち上げるまでに3年ぐらいしたのよ!? それを初めてでこなすってどう言うことなの!?」

こちらに指を刺しながら言ってくる。


「えっ……そんなに難しいことなの!? 天使だったら余裕なのかと。それに感覚的には米袋運ぶのと同じ……」


彼女が近づいてきて、大声で言う。

「全然余裕じゃないわよ!? むしろ大天使でもそうそうできないことよ!?」

「大天使でも!? なんか普通にできちゃったけど!?」

そんなに難しいことだとは思わないじゃん……


「あ〜あ……まさかあんたが天才側の天使だとは思わなかったわ!」

「天才側って?」

「えっとね、天使にも向き不向きがあってね? 元から力が強い、事務能力が高いってのがそれぞれ50人に1人ぐらいいるのよ。」

へぇ……あっ、でも前も資料の山を軽く感じたことがあるような……


「お〜い。まだ鉄骨が来ないんだが……」

「あ、は〜い。いくよファーシア。」

「わかった!」

そうして工事に戻る。


工事自体は基本荷物運び(主に鉄骨)が基本で流石に作業を手伝うことはなかった。

なので、割と休憩できる暇はあったし、その間にアスピアの武勇伝を聞いていた。


ラストに近づくほど休める暇が減っていった。

終わった頃、私は全然疲れてなかったけど、アスピアの方は汗ダラダラだった。

空はもう夕焼けに染まっていた。


「あ、あんた。力もちで体力もあるのね……」

アスピアが荒い息を整えながら言う。

「もういいわ、明日には弓引く練習しましょ。」

「うん……でも力入れすぎないようにしないと。」

今日だけで、力の強さが嫌なほどわかった。


「そこのところはちゃんとしてよね。あっ、でも弓を打つ集中力で負けるつもりはないから!」

そう笑顔で言われる。

それを見ていたらなんだか照れ臭くなって、私は何も答えることができなかった。

ちなみにアスピアの武勇伝の内容。


食文化を地球から持ってきたこと。

過去に他国の軍(歩兵)を撃退したこと。

修行中に新しい鉱脈を発見したこと。

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