6話 〜迷子〜
今回短くてすみません……
目を覚ます。
遥か彼方に浮かんでいるのは雲と星々。
ここはどこだろう。
私は天界から追放された。
だけど、これが堕天と言えるほどの変化はない。
でも、これはアテナ様が刑を軽くしてくれたおかげ。
そう思うと、ちゃんと感謝しないといけない気がした。
身体を起こす。
右も左も草原。
でも、草原と言うにはなんか焼けてる気がする。
それに、灰が舞ってるし……火事か何かがあってそんなに経ってないとか?
待って、灰が鼻について……
「ックシュン……」
しばらくくしゃみが止まらなかった。
その場を離れたらやっと止まった。
人がいなくてよかった……
ここがどこかもわからないので、そのまま歩き始めるけど、ここは少なくとも地球じゃないっぽい。
だって地球よりも身体が軽いから。
天界の重力も軽かった気がするけど、それに劣らないぐらい軽い。
空は雲に覆われていた。
それから数時間歩いていた。
重力が軽いのと荷物がないおかげですいすい進めた。
いつも通りの感覚では、自分がどれくらい歩いたかわからなくなるぐらいに。
すると、道がひらけてくる。
本当にその一直線に植物の痕跡もなく、人の足跡がくっきり残っている。
ここを何度も人が通っている?
だったら辿ればいつかは町とかが見つかるかもしれない。
また、しばらく歩いた。
ふと、休憩しようと思って立ち止まる。
そして、なんとなく顔を上げる。
「いつの間にか晴れてるなぁ。」
そこにいない誰かに語りかける。
星を見ようと後ろを見ると感じる違和感。
「……月が二つある!?
えっ、嫌に明るいなって思ってたよ?
でも月が二つあるとは思わないじゃん!?」
……待ってよ?
そう言えば、火星とかも月が二つあるんだっけ?
じゃあ……ありえるのかな?
その月明かりに照らされ進む。
道中蛇やイノシシに遭遇したけどノーリアクションで通過された。
いや、むしろ急いでいるように見えた。
私が生きている人間じゃないからかな?
やっ……とついたー!
太陽が登り始めた頃見えてきたそれはぱっと見、国だと間違えそうなほど巨大な街だった。
私が初めに目にしたのは、街を囲む大きな砦。
戦争でも起きているのだろうか?
それとも危険な生き物が外に入るのだろうか?
そう思うほどの堅牢さ。
最初、門番に止められたけど、姿格好を見て通された。
翼生えているのにおかしくないのかな?
砦の中の建物や道はレンガで作られている。
明治とかそれぐらいの時代の風景と言われても多分、私は気づかない自信がある。
なのに、道の上にはデザインは違えど、私達現代人が日々見てきた自動車があるみたい。
それは街に異常に溶け込んでるし、とても静かだった。
普通に最初、自動車だってわからなかったもん……
クラクションが鳴るまでは。
さて、とりあえず街にはついたけど、私はここからどうしたらいいの?
悩む。悩んで悩み抜いて出た答えはこれ。
とりあえず観光しようとなった。
私は、まさかあんな事件に巻き込まれるとは想像していなかった……なんちゃって。
……でも、本当に思ってもいなかった。
ファーシアのセリフです。
ファーシアが自分からフラグ立ててます!




