43話 〜予知夢〜
しばらく更新止めるかも。
やることが多すぎるんです……
「ここ、どこ?」
私は真っ黒な空間に突っ立っていた。
上も下もない──私が立っているのが本当に床なのかどうかもわからない空間。
その謎の浮遊感に狂えそうな気さえした。
一歩、踏み出そうとした。
だけど、私の足は言うことを聞かない。
ただ、そこに在ることしかできない。
ふと前を見る。
そこには、一枚のスクリーン──いや、"窓"と言う方が正しいかもしれない。
でも、この空間において、唯一の光がそこに在った。
私はそれを覗こうとする。
その瞬間、息が詰まる。
身体に痛みが走る。
自分の身体を見てみると、大きく歪んで──
「はっ!?」
私は目を覚ます。
息が苦しい。
今まで普通に吸えていたはずの空気が、急に薄くなったような……
辺りを見回す。
知らない天井──
でも、そこにはお姉ちゃんがいた。
多分、ここは病室なんだろうけど……
「なんで寝てるの?」
椅子に座って寝てる姉に、少しだけ呆れる。
だって、時計見る感じまだおやつの時間だし……
──ってことは、私も8時間近く寝てたってことか……
ほんと、何やってるんだろう私。
「お姉ち─」
「お目覚めですか、ファーシアさん。」
男性の声がした。
私がそっちを見てみるとお医者さん──いや、"研究者"がいた。
白衣と防護メガネをつけたイケメン。
でも、首元に指輪をネックレスにしてかけている。
薬指にも、指輪はつけているのに──
「レオン・ニンファエアです。この度は、娘たちを助けてくださり、本当にありがとうございました。」
そう言って頭を下げられる。
あの……金髪の双子。
あの父親だったのか。
「いえ、お構いなく。
……でも、兵隊さんを蹴って刺激しないよう、指導してくださいね。
普通に危険なので。」
私は笑顔でそう言った。
表面上だけは──
──さっきの夢がまだ木霊している。まだ、歪んだ中心点がじんじんと痛んでいる。
でも、まるで自分のじゃないような──
「あっ、ファーシアさん! 起きたんですね!」
幼い子どもの声がする。
父親の姿越しにに双子の妹の姿が見えた。
「"娘"のノアです。普段は人見知りする子なんですが……」
今日は大丈夫そうですね。
父親はそう笑った。
「そういえば──」
「少し遅れました、お父様。」
双子のもう一対が姿を現した。
妹と比べ、大人びているような気がする。
「お父様、ファーシアさんと二人きりで話すことは可能でしょうか?」
「いいが……怪我人に無理させたらダメだぞ。」
「ええ、もちろん。」
そんな会話をして、二人を追い出している。
……どういうこと?
先ほどからの展開の速さについてけない。
いや、ほんとに。
「ファーシアさん、私たちの"プロジェクト"に参加していただけませんでしょうか。」
……は?
一体何をいっているんだろう。
内容によっては蹴るけど。
「"人類を救うため"に必要なのです。貴方の力が──」
なんか……怪しい勧誘みたいだな……ってか、小4ぐらいの子供の語彙力なのこれ?
私の時なんかこんなに話せなかったよ?
「──来るべきシンギュラリティに備える為に──」
なんか、急に現実的な話始まったな……
私はとりあえず聴くことにした。
けど、この時はまだ知らない。
これが子供の遊びなんかじゃないことを──




