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25話 〜歓迎会〜

すみません……次回から19時ぐらいに投稿することにします。

そして、タイトルを「天使にされたと思ったら即堕天!?〜冤罪堕天使、人助けで運命を覆します〜」にします。

2日に1回投稿はこれからも続けます。

さて、私が部屋から出てきて様子を見ると、2人は掃除を終えていた。


「ファーシア様! お掃除終わりました!」

「終わった!」

マリアさんは言葉遣いが丁寧だね〜…アスピアにも見習ってほしい。


「じゃあ、私はここら辺で……」

「えっ、マリアちゃん帰っちゃうの?」

ちょっと意外だ。

てっきり、教会に住み込むのかと思ってたけど。


「はい……父からはこちらに泊まってもいいと許可はもらいました。しかし、そこまでしてご迷惑をお掛けするわけには……」

「せっかくだったし、3人でご飯しようと思ってたんだけど……」

私がそう言うと。


「いいじゃない! マリアも帰っちゃう前に食べようよ!」

「……本当に、よろしいのでしょうか?」

「いいからいいから、まぁ、座っといて。」

私はそう言うと、台所の方に向かった。



「さて、出来たよー。」

私は、三人でつつくには大きすぎる気もする土鍋を持ってくる。


「わぁ! すごいです! これ、なんですか?」

マリアさんは目をキラキラさせて言う。

このお嬢様は普段、自由だとしても、家族で鍋を囲む機会なんてほとんどなかったんだろうな。


「ふふん! これはね〜? "ジャパニーズ オデン"よ!」

「いや、なんでアスピアがドヤってるの? それに普通におでんでしょ?」

私はアスピアをチョップする。

4時間ぶり、2回目である。


「ジャ、ジャパ?」

「ほら! マリアさん混乱させちゃってるじゃん!」

「いや、だって……私が広めた料理の一つだし……」

なるほど、どうしてもドヤりたかったのね……


「まぁ、マリアさん? そんなこと気にせずに食べましょ?」

「わ、わかりました……」


「「「いただきます!」」」


私はまず、白菜とニンジンとだいこんを取る。

野菜から食べるのが私流。


マリアさんが一口、だいこんを食べる。

「美味しい。」

「でしょでしょ〜!」

うん、用意したの私だけどね?


私たちは雑談でもしながらおでんを食べすすめた。

時折り、アスピアがマリアさんに、

「これも美味しいよ!」

と、具をよそったりする。

ちょっと、寂しい。


「本当に帰っちゃうの?」

「え、あー、はい。そのつもりでしたが。」

「そっか。ごめんね? 何回も聞いて。」

アスピアは残念そうにする。


「また今度、泊まる用意を持って来ますので、その時でよければ……」

「やった! じゃあ、楽しみにしとくね!」

……………………………


「「「ごちそうさまでした!」」」


「こんなに楽しいお食事は初めてでした! どうしてでしょう……」

その問いにアスピアが答える。

というか聞き直す。


「今までにお友達と一緒にこんなご飯食べたことってある?」

「いいえ……お茶会ならありましたが……」

その答えにアスピアがにっこりする。


「お鍋ってね? 心の壁を無くしてくれるの!」

「そうなのですね! さすがアスピア様です!」

確かに一理あるかも。

みんなで同じ料理を食べるのって、

安心感とかそういうのに繋がるって……聞いたような?


私が食器を片付けようとすると、

「ファーシア様、私にもさせてください。」

と言われた。


「じゃあ、鍋は片付けとくから、お椀とコップを持ってきてくれる?」

「はい!」

彼女は元気よく返事した。



「今日はありがとうございました!」

「また来てね〜!」

そんなふうに私たちはお別れの挨拶をした。


「あっ、そうそう。 マリアちゃん、これ持ってて!」

そう言って振り返させると、アスピアが何かを手渡す。


「これは……」

「教会の予備のキー。絶対に無くさないでね!?」

「わかりました。ありがとうございます、アスピア様。」



マリアさんが帰った後、私たちはそれぞれの部屋に戻った。


「……寝れない。」

いざベッドに入って寝ようとしても、心臓がザワザワしてる。

私は身体を起こす。


………そうだ。


いい"アイデア"が浮かんだ私は、アスピアの部屋に向かった。



「アスピア? お邪魔するね?」

私がベッドの中で本を読んでいたところに、ファーシアがドアを開けて部屋に入ってくる。

彼女の顔はどこか不安げな気がする。


「どうかしたの? まさかお説教!?」

「いや……そういうのじゃなくて……」


彼女はモジモジし始める。

トイレに一人で行けないとかなのかな?

だったら可愛いけど。


「い……一緒に寝ていい? 一人じゃ寝れなくて……」

「そうなの? じゃあ、一緒に寝る?」

「うん……」

彼女はトボトボと歩いてきて隣に座る。


「なんかあったの?」

「……言わない。」

「ふーん、そう。」

私はベッドの隣に置いてる本棚から絵本を取る。


「じゃあ、絵本読むからこっちおいで?」

そういうと、彼女は私の隣に横になる。

それじゃあと本を開こうとすると……


「……なんで私の手、握ってるの?」

「寂しいから……」

なんだか、入院してる時と同じ雰囲気がする。

えっ? 私何かしたっけ?


「片手がなくても絵本は読めるでしょ?」

そう言いながら彼女は少しずつ力んでいく。

「……わかった、わかったから! ちょっと力弱めてくれない!?」

「ご、ごめん……」

彼女は謝ってくる。

私はそれを、大丈夫だからと受け流した。


「じゃあ、読むね。」

「……うん。」


昔々、ある街に一人の青年がいました。

その青年は街1番の知識自慢で、彼にできないことはないと思われていました。

しかし、彼は壁にぶつかりました。

製鉄に使われる石炭に変わる、新エネルギーが必要という課題にぶつかったのです。

彼は悩みました。

そこに、空から女神様が降りてきました。

青年が女神様に相談したところ、彼女の力なら創れるかもしれないと。

数年後、二人はエネルギーを完成させました。

二人の知識を掛け合わせることで、それは永遠とも言える力をもたらすようになりました。

めでたし、めでたし。


……取り出しといてなんだけど、ほんと意味わかんないわね、この話。

でも、女神様かぁ……

もしかしたらアテナ様だったりするかもしれない。


「ファーシアはどう思った? ……ファーシア?」

私は隣を見る。

そこには“可愛い“吐息を立てながら寝ているファーシアがいた。

いつの間に寝ていたのだろう?


私は、部屋の電気を消そうとリモコンをとる。

そして、電気を消そうと思ったら……


「アスピア……お姉ちゃん………大好き……」


………!?

えっ!? お姉ちゃん!? 私が!?

あんだけ妹じゃないって言ってたのに!?


不意打ちを喰らって、しばらくぼーっとしていた。

ハッとした私は、とりあえず電気を消して寝る体制をとる。

彼女に手を握られたまま。


……………寝れない。

だって、あんなことを言われたから……いいや、違う。

多分、彼女に家族だって認めてもらえたような気がして、嬉しいからだと思う。

私は彼女の手を握り返す。

その手はいつも以上に暖かい気がする。


結局寝れなくて、次の朝は寝坊することになった。

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