23話 〜大掃除に訪問者〜
3日連続投稿最終日です。
大掃除をすることになった私たちは、とりあえず埃を落とすとこから始める。
私がはたきを持って埃を落として、ファーシアは椅子とかを水拭きする。
最初は雑談しながらやってたけど、いつのまにかファーシアは遠くの椅子の水拭きをしてた。
なので、ちょっと寂しい。
途中途中で埃が私の方に飛んでくる。
マスクしててよかった……と言うか、多分髪の毛に絡み付くやつじゃん、これ。
あとでお風呂入ろ〜っと。
「ファーシア〜、そっちの方はどう?」
「くちゅん!」
「……」
……え? 今くしゃみしたよね!?
くしゃみするファーシアとか新鮮すぎるって言うか、可愛すぎ!
「アスピア?」
彼女がこちらの様子を伺っている。
少し、ぼーっとしてたみたい。
いや、仕方ないと私は思う。
だって可愛いんだもん。
「ごめん、ちょっとぼーっとしてた。それで、そっちの進捗はどう?」
「えっと、後もう少しで終わると思う。」
ちゅんってくしゃみしながら彼女は言う。
なんなの、ちゅんって!
スズメなの!?
「ア、アスピア?」
「あ、ごめんごめん。じゃあ、私は掃除機だけかけて終わりにするから、ファーシアは休んでてね〜。」
私はそう言う。
そうして、私は掃除機をかける。
この教会、信者がいない割に大きいから掃除機かけるのも一苦労。
昔はアテナ様を信仰してたらしいけど、お師匠様とかに信者を取られちゃったのだとか?
まぁ、アテナ様はたまにしかこっちの視察をしないから、祈っても効能がないのは仕方ないわね。
そんなことを考えながら掃除機をかけいる。
ファーシアは、その間お風呂に入ってる。
夕方だし、埃かぶってたからね。
「しっかし、全然終わらないわね。」
そう呟く。
ファーシアがお風呂に行って時間が経つけど、まだ3分の2しか終わってない。
「失礼します!!」
そんな大声が教会に響く。
この声の主はファーシアじゃないし、街でお世話になってる人たちとも一致しない。
私が振り返ると、入り口に女性が立っている。
背が高く、おしゃれな服に身を纏ったその女性が私の方に駆け寄ってくる。
見た目だけでいうなら、高校生から新卒ぐらいの年齢だと思う。
「あ、あの……」
「な…なんですか?」
道にでも迷ったのかな?
そう思った時。
「私を…ここの教会で働かせてください!」
「……えっ?」
待って、普通に予想外なんだけど!?
「それって、私の信者になりたいってこと?」
「はい、そうです!」
目の前の女性は覚悟が決まった様子で言う。
「えっと……まず、あなたの名前は?」
私の問いに、ハッとした様子で答える。
「自己紹介がまだでした! 私はマリア・ファイトス。
アスピア様に命を救われた御恩を返したくて、この教会まで来ました。」
名前は来たことがあるような、ないような……
「御恩って、何かしたっけ?」
「はい!」
やばい。
本当に覚えがない。
「まさか、覚えてらっしゃらないのですか? 西の軍に襲われた時、アスピア様に救われたのですけれど……」
……………あっ。
「もしかして、あの日、妹さんと一緒に兵士さんたちに脅されてたあの?」
「はい! そうです!」
目の前にいる彼女は笑顔で応える。
「うーん……受け入れるのは難しいかも。」
「えぇ! どうしてですか!」
「だって、うちにそんなお金ないし。」
本当に、今までもアルバイトと天使パワーでなんとかしてきたのに、もう一人増えたら……
「あっ、お金に関しては問題ないですよ! むしろこちらから献上します!」
「……えっ?」
何をいってるんだ? この娘。
「私、ファイトス財団の娘なので!」
………ん?
ファイストス財団って、現代の機械産業の中心を担うあれよね?
そんなところのお嬢様がなんで!?
「精神誠意、働かせていただきます!」
「ファ、ファーシア! 助けて!!」
私は絶賛お風呂中の彼女に助けを乞うことしかできなかった。
マリア・ファイトス
ファイトス家の長女。
長男、次男もいるので、別に後継とかもないし、政略結婚とかもなく自由にさせてもらっている。
ファイトス財団は家電から車まで幅広く作っている財団の一つで、この国の家電はほとんどファイトスが作っているといってもいい。
また、他国にも輸出している。
アイギス・ニンファエアにて登場するリオン・ファイトスは次男の子孫だったりする(メタ)




