10話 〜失敗しすぎ!〜
11話を書いてたんですけどちょっと暴走しちゃいました(宣言)。
今日は弓の練習の日。
実は練習開始してから数時間経っているのだけど……
私は弓を引いた。
その弦はギチギチと言う音を立てている。
私が弦を放すと凄い勢いで矢が飛んでいく。
空気ごと抉るほどの勢いで……
ビョンとすごい音を立てて、矢が地面に突き刺さる。
その音で鳥たちは飛び立ってしまった。
「あなたダメダメすぎない?」
教会裏の木に登っているアスピアに言われる。
彼女はすごく引いているような顔をしている。
「なんでダメなんだろう……」
私は思わず肩を落とした。
「とりあえず、改善するべきは力の入れすぎだと思うけどね。」
図星を突かれる。
天使になって力が強くなったはいいものの、コントロールがうまくいかないのだ。
極端に強く、弱くとかはできるけど、細かく調整するのがなぁ……
自分で言うのもアレだけど、まだ的も付けてないのにこれは先が思いやられる……
いやこれでも成長した方、うん。
最初は私の足元に刺さったぐらいだし?
それと比べたら飛ぶだけマシ……
「そ れ に!」
大声で言われる。
「なんで後ろとか意味わかんない方に飛ぶの!? 無駄に勢いはあるから、見てるこっちはヒヤヒヤよ!」
「ごめんなさい……」
「いや、謝んなくていいけど…… だけど、教会にだけは当てないでよね!」
指を刺しながら言われる。
「はい……」
確かに教会の裏でやってるから、ステンドグラスにでも当たったら片付けが大変かも。
こう言うのって作るのめんどそうだし……
本当にどうしたらいいんだろう?
まさかここまで自分が下手だとは思ってなかった。
それにしても、矢を放つ瞬間、ヒヤッとした感覚がする……気がする。
多分、気のせいだと思うけど。
「はぁ、まあいいわ。休憩……っていうより、もうそろそろお昼ね。ご飯にしましょ!」
そう言って、笑顔の彼女は木から降りる。
その拍子に木の幹に足をぶつけてたのは見なかったことにしよう、うん。
私たちは街を歩いていた。
「そういえば、ファーシアは料理作れる?」
そう、アスピアに聞かれた。
「め、目玉焼きぐらいなら……」
「つまりあんまりってこと?」
「そうだよ! そういうアスピアは作れるの?」
ちょっと拗ねながら言う。
人間だった頃から気にしてたことだったし……
「できると思う?」
そう自信満々に言われる。
いや、開き直ってる場合じゃないって。
「だから今まで外食してたの! あっ、ここおすすめのお店!」
私がしっかりしないとかなぁ……。
そう思いながら聞く。
「なんのお店?」
「普通に定食屋よ! ここの生姜焼きが美味しいの!」
うん、生姜焼きね……生姜?
「そういえば、なんでこの星って米とか生姜とかあるの? まさかそれもアスピアが?」
「そんなわけないでしょ。第一そこまでの権限はないわよ。」
やれやれといった顔で言われる。
ちょっとむかつく。
「じゃあ、なんであるの?」
「普通に地球と似た進化を遂げてきただけよ。」
言った後、なんか困った顔になって、
「アテナ様の好みのあるかもだけど……あの人美味しいもの好きだもの。」
そう付け足される。
「へぇ……意外。」
私たちは店の中に入る。
「いらっしゃい、ってアスピアじゃない。 その子は誰?」
「私は…」
「ファーシアっていうの! 私なんかより数倍力持ちなの!」
「へぇ……お友達ができたのね。アスピアが迷惑してないかい? 」
「母親じゃないんだから! やめてよ!」
こうやって見ると、すごい人気だなアスピア。
工事現場で働いてる人からも人気だったし。
やっぱり子供体型だから……
「ん、すっごい失礼なこと考えてなかった?」
「ソンナコトナイヨー。」
「隠せてないわよ!?」
この光景をまるで子供を見守るように食堂のおばちゃんは見てた。
「あー、美味しかった!」
「本当に美味しかったね。」
ご飯を食べ終わって、私たちは店を出ていた。
「あ、あのお店の和菓子、本当に美味しいから買ってくるね!」
「あっちょ……早っ!」
私が引き止める暇もなく、彼女は店の中に入っていった。
「待ってる間、どうしようかな。」
本当に暇だし、面白いものないかなとあたりを見渡していた。
お饅頭とか、ケバブとか、絶対アスピアの影響しかないものが散見する。
そんな中で、私は小豆色の看板を見つけた。
そこに書いてあるのは、和菓子なんかよりずっと胸が躍るもの。
気づけば足が勝手に、その店に歩き始めていた。
後書きがなんか、色々ミスってたなぁ(再編集中)




