令嬢モノ短編という同じ土俵で、「AI100%」に相手に「手書き100%」をやったら、しっかりと負けた。なろう系はAIで量産出来る事が証明されました。
どうも、結城斎太郎です。
白銀少女戦記という作品を7年以上書いている者でございます。
少し前から「なろう系」のクオリティは、人工知能でも簡単に出せてしまうのでは?と考えて、実際に現在のトレンドである「令嬢モノ」を実際に自分で全てを書き上げたモノと、AIに全てを丸投げさせたモノを比較させて、どのような結果になるのかを試しました。
結論から申し上げますと、自分はしっかりとAIに負けました。
自分の書いた悪役令嬢の母ちゃんが主人公の短編モノは日間総合で125位を取ることが出来ました。
白銀少女戦記では見れない景色を見ました。しかし、内容が児童虐待を肯定するようなもので、「毒親最高うぇーい((੭ ᐕ)੭」が現代社会に受けるという現実を突き付けられて本気で小説を書くことを止めて、本気で自殺まで考えました。
自分が両親に虐待されて児童養護施設で育ったという過去があるからですかね。そのような現実は受け入れ難いですね。
「これを書き続けなきゃいけない」という人生になるくらいなら、死んだ方がマシとなりました。
そこからしばらくして、なろう系などを読み漁って「これならAIでも書けるのでは?」と感じました。
感想欄なども見た結果、短編という数千字程度の物語でも内容が破綻しているモノが大量にランキング入りしていて、それらが商業化までになっていることを確認しました。
AIに書かせたのか?と思いきや、文章を見た限りだと人に現段階では自分で書き起こしているのだというのは間違いないと見てもいいかもしれませんが、その見極めに関しては活字と馬鹿みたいに向き合ってる自分だからこそ判断できたんだと思ってます。
しかし、読者側では判断出来ない………それも分かりました。
それが結果として分かったのが、婚約破棄をされた悪役令嬢の主人公が隣国の王子と溺愛されるという設定の短編をChat GPTに「タイトル、あらすじ、本文」までを書かせたところ、それが日間総合110位まで駆け上がってしまいました。
タイトル通り、自分は「女向けなろう系の令嬢モノ」という同じ土俵で限界までの結果を出したつもりなのに、作業時間5分程度で作られたChat GPTの出した作品に負けたのです。
感想も内容の破綻に関する指摘がされましたが、それについては「AIに書かせたものです」と返信いたしました。
何となく予想はしていましたが、読者側に「これがAIが書いたものなのか?人が書いたものなのか?」は判断は出来ていない……ということになります。
「頭を空っぽにして読む」ものが「なろう系」と揶揄されるほどなので、余計に分別が付きにくくなっているものなのだと考えます。
・テンプレート化されたテキストデータの出力
・AIの不安定な機能によるテキストデータの出力(=なろう系の破綻したストーリーの再現)
・おおかまなトレンドの設定を簡単に放り込む
この三つを最低限満たしていればいいだけなので、これらの要素を入れた「指示書」を簡単に書き出して、Chat GPTに作業は丸投げさせてしまえば、流行りのテンプレ小説は生成することが可能です。
何度かChat GPTに書かせてみて、なかなか結果に結び付かないタイミングもあり、「流石に人が書いたものでないと違和感があるのか?」と思いきや、そのうちの一つが日間総合110位まで登り詰めました。
まさか、本当にAIに全てを任せたモノがそこまでになるとは、予想はしていても「そう簡単にランキングには入らないだろう」という気持ちが強かったので、この現実には最初驚きました。
Twitterの方でも「AIでも書けるだろう」とツイートしている方々をチラホラと見掛けましたが、それが現実になったというわけです。
残念ながら、その現実を受け入れられない人種が多いんだなっていう現実逃避をいつまでもしている現実も同時に確認しました。
その層は自力で必死に「なろう系」を書いているのが大半でしたがね。
必死に書いたものが、簡単にAIに抜かされる現実は突きつけられたくはない気持ちも分かりますが、それは発想力がAIに負ける程度の自分を恨むしかないと思います。
ちなみに、白銀少女戦記の方をChat GPTに続きを書かせようとした結果、「エラーが発生しました」のような文言の後に、主人公の名前と異世界の名前を使って勝手に独自の「テンプレなろう系」を生成しました。
なので、白銀少女戦記はAIでは再現出来ない何かがあったということになります。
やはり、人が産み出す「感情」と「独創性」にはAIは勝つことが出来ない。
説明出来ない「何か」をAIは生み出すことが出来ない……人間は単純だと言われますが、AIには到底学習出来ないには複雑怪奇なものだということです。
様々な現実を目の当たりすることになりました。
自分は白銀少女戦記の方は、Chat GPTには一切頼らずに書き続ける一方で、それ以外の短編は「指示書」を書くだけで、その後は全ての作業をChat GPTに任せている状況です。
それらが「白銀少女戦記」を簡単に抜き去っていくのです。ランキングで。
「作品がランクインしました」という通知を見る度に、並ぶものは「AIに書かせた作品」ばかりです。
これについては、「小説家になろう」のランキングに載る作品の傾向に偏るもので、一般的な意見とは程遠いものであることも考えており、「なろう系」は決して世間に広まるものではないことは散々のように見てきました。
「なろう系」は「王道」ではないですし、そのようなAIで簡単に量産されるものは正当な評価されるわけがありません。
漫画で言えばONE PIECEやNARUTO、
小説ならば芥川龍之介の作品群、紫式部の作品、
ライトノベルならば西尾維新の作品群……その他の天才と呼ばれるライトノベル作家の作品群になるのでしょうか。
それらが絶対にAIに負けない理由は、人間にしか出せない「感情」と「独創性」があるからだと強く感じています。
なろう系は年単位ではなく、それよりも遥かに早いタイミングで淘汰されます。
「なろう系」は一掃され、焼け野原となった小説サイトに残った僅かな芽が育ちます。その灰を栄養として、新しい文化として定着することでしょう。
10年以上続いた「なろう系」というライトノベル業界の暗黒時代の夜明けは、もうすぐそこまで来ています。
「なろう系」は癌細胞のようにAIの発展により無限に増殖し、その結果……「なろう系」という文化を生み出した作家を道連れにして消える未来しかありません。
従来の、作家の魂を込めた作品がこの世に出ることでしょう。今は埋もれている「魂の込められた作品」が天下を取る事になり、そういった作品がライトノベルの文化になります。
自分としては消えるべきものは消えるべきだと考えて動いております。AIを使う理由は、「なろう系」という末期ガンを徹底して進行させるためです。
特効薬が無い以上、増やして自滅させる以外に無いです。
そして、最終的に残った「白銀少女戦記」の存在を世の中に知らしめる事が最終目的地です。
それだけです。
自分が大好きなライトノベルである、化物語やリゼロ、ソードアート、禁書目録などまでも消える可能性すらもある現実が許せなくなったので、新しい「現実」を作りたいと考えています。
失うものが無いなら、人生一度きりなので、思う存分にやりたいことを思い切りやります。
「なろう系」と「なろう系」を生み出す作者は、この世のクリエイター全員とそのファンの方々に恨まれて滅びることを切に願ってます。