参謀本部
「足りないコメの量。やがて大きな問題になりそうだが、今考えても仕方ない。ひとまず仕事に戻ろう。」
「あぁ、あぁ!まずい!列車が!」
俺たちはダッシュで駅へと向かった。
「で?何があったんだ?」
目の前から威圧感がある声が聞こえてくる。怖ー。今目の前にいるのは、参謀本部副部長、瀬良中佐である。
「理由もないのに遅れたわけでわけではないだろうな。」
あの後俺たちは、しっかり間に合わなかった。
「はっ、備蓄米を滞納しているものがいましてそのものの対応をしていました。」
山谷が声を発した。
「なるほどな。いいだろう。今回は不問にしてやる。次はない。」
「「はっ、」」
「あと、魚見、お前を第二部隊の奴が呼んでいた。なるべく早く行く様に。」
「はっ、」
「解散!」
「「失礼します!」」
第二部隊。基本は何の仕事もなく、未知の武器や兵器が開発された時に、解析する役目を果たしている。そんなところが僕に何の様だろう…まぁ、行ってみるか!
一方山谷は…
「え…な、何だよこれ!」
驚きのあまり、心の声が漏れ出す山谷。山谷が目にしたものは…広い部屋だった。
「嘘だろ…何が何でも広すぎだろ…は、走り回れるかな…。」
子供みたいな発想になるくらい広かった様だ。
「あのー、すいませーん、誰かいませんかー?」
声をかけて数秒、奥から人が出てきた。
「はいはい…あ!もしかして、魚見さんですか?」
「は、はい!魚見少将、ただいま現着しました。」
「うむ。奥で支部長がお待ちだ。すぐに向かうといい。」
「はっ」
コンコンッ
「どうぞ」
「失礼します。」
俺は一歩踏み出し挨拶を始めた。
「魚見少将。ただい…」
「いや、いい。座りたまえ。」
「あ、失礼します。」
部屋は意外に狭く、必要最低限のものしか置かれていなかった。机、棚、ゴミ箱に椅子が二つ。ほんと、これくらいだった。俺は用意されていた椅子に腰をかけた。俺と支部長の距離は現代でい言う、あの人気番組〇〇の部屋ぐらいの距離だ。
「初めに言っておくが、これから話すのはあくまで仮定の話だ。」
次回、最終回「調査依頼」