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11.中級下位①

「今日から中級下位に挑戦します!」

「わかりました、では探索終了後1週間以内に報告書を提出してください、基本的には踏破してから書いていただいていいですが、一週間以上かかる場合は途中経過の報告書を提出してもらいます、では行ってらっしゃい」

「行ってきまーす!」

「行ってきます」


 中級下位のダンジョンのあるエレベーターに乗り到着を待つ、初めての先生なしでの探索に緊張して手が震えてきた、ちらりと隣を見ると理恵ちゃんも緊張しているようで顔がこわばっている。


「あはは!き、緊張するね!でも楽しみだな~、これからどんな冒険が待ってるんだろう!」

「それにお宝も楽しみ、ドロップ武器だけでもあんな値段なんだから宝箱に入ってるアイテムはどれだけの価値に……」

「中級からは宝箱も出るもんね~」


 そんな会話をしているとエレベーターが止まり扉が開く。


「よし!じゃあ行こっか!」

「うん、理恵ちゃんは私が守る」


 そう言って勢いよくダンジョンの入り口を抜けて大地に足を付けた。


「へぇ、中級は沼地なんだね、初級は木がいっぱいあったけど、こっちはあんまりないなぁ、自然の匂い好きだったんだけど……」

「そうだね、それに足をとられそうで早く動けない、理恵ちゃん大丈夫?」

「うん!一応私タンクだから!任せて!」


 奥へ向かって足を進める、道中のモンスターは調べた限りはホブゴブリンとリザードマンがほとんど、たまに夜のように暗くなりレイスやゾンビなどの死霊系モンスターも出るらしいが条件は不明のようだ。


「理恵ちゃん、前方の沼の中にリザードマンが潜んでる」

「沼の中だと手が出せないよ~、ごめんエリちゃんお願いしていい?」

「わかった!リザードマンの弱点は確か火属性だったはず...」


 相手は沼の中にいる、火球では中まで攻撃が入らないだろう、私は炎の槍をイメージして魔法を構築する、限界まで鋭く細く、なおかつ相手を倒せるくらい熱く、そうして発動した魔法は――沼の一部を蒸発させた――。


「ええ!?」

「あれ?なんでこんな威力に………」

「もしかして……エリちゃん上位属性とった?」

「う、うん、取ったけど……」

「だからだよ~、私中級探索ではいらない子になるかも……早く私も上位盾術と上位剣術とらないと!」

「……なんかゴメン」

「ううん、気にしないで!強いに越したことないから!でも道中の敵は私に任せてね!私も早くエリちゃんに追い付きたいから!」

「わかった、索敵は任せて」


 敵を倒しつつ前に進む、探索を開始して4時間が経過したころ、そろそろいったん引き返すかダンジョン内のセーフゾーンを探すかを決めた方がいいだろうということになった。


「理恵ちゃん、どうしよっか」

「Dタブのマッピング機能もあんまり埋まってないから、セーフゾーンを探すのはかなり時間がかかりそうだね……」

「じゃあ、帰る準備しよっか?」

「う~ん……もう少し探索してもいい?明日の探索中にはセーフゾーンを見つけたいからもう少しマップを埋めたいんだ」

「もちろん大丈夫、もう門限もないし」


 少し休憩してからセーフゾーンを探しながら歩みを進める、ダンジョン内のセーフゾーンは中心から離れていることが多い、なるべく端の方から中心に向かうように歩いていると道の端に宝箱が置いてあった。


「うわー!宝箱だ!やったぁ!」

「ミミックは………いないみたい、開けて大丈夫」

「一緒に開けよ!一緒に!」

「いいの?…それじゃあ行くよ?せーのっ」

「のっ!」

「中に入ってるのは……腕輪?」

「なんだろうこれ…?装備品かな…それともアイテム?」

「うーん、中級でこんなものが出るなんて教わってないよね、もしかして結構高価なものだったり?」

「え!?ほんとに!?じゃあ早く帰って鑑定してもらお!」

「ええ!?セーフゾーン探しはいいの!?」

「あ、そっか……じゃあ、戻りながらマップ埋めよう!もしかしたら後ろの方にあったのかもしれないし!」

「そうだね、そうしよっか」


 結局セーフゾーンは見つからなかったが無事に帰ってくることが出来た、マップも3分の1くらいは埋まったのでセーフゾーンも明日には見つかるだろう、1日でダンジョンを踏破するのは難しいがセーフゾーンがあれば物資が続く限りダンジョンにいることが出来る。


「そ、それじゃあ、これ鑑定お願いします!」

「お願いします」

「はい、お預かりします………これは…えっと、中級に行ってきたんですよね?」

「「はい、そうです」」

「おめでとうございます、こちらアイテムボックスの腕輪です、上級以上でもあまり出ないのですが、運がよかったですね」

「アイテムボックス!?買うと10億円くらいするあれですか!?」

「10億円!?理恵ちゃん!ここここれどうしよう!?」

「もちろん使うよ!!これがあれば何日でもダンジョンに居られるよ!」

「残念です、アイテムボックスは常に品薄なので売ってほしかったのですが…探索者なら欲しいアイテムですからね」


 アイテムボックスは後衛の私が持つことになった、こんな高価なもの持っていたら誰かに襲われないか不安だったが、朝日奈先生から「10億くらいで問題を起こす探索者はほとんどいねぇよ?まだ中級までしか行ったことないやつは別だがそいつらにお前らをどうこうできる実力なんてないしな」と言われた。


「えへへ、アイテムボックスか~、何入れようかな~」


 鑑定が終わってからずっとこの調子だ、家に帰っても、お風呂に入っていても、ご飯を食べていても、そしてベッドの中でも……


「きょ、今日も一緒に寝るの?理恵ちゃん……」

「うん!だってエリちゃんあったかいんだもん、それに…」

「…それに?」

「エリちゃん寝てた時も鼻血出てたよ?体悪いのかなって……一人で寝てて大変なことになったら……」

「そ、それは………」


 あなたとの添い寝が刺激的過ぎたからですとは言えない、かなり緊張するし朝は血を出しすぎて具合が悪くなる…が、ダンジョン内では一緒に寝なければいけない、今のうちに慣れたほうがいいだろうと頭の中の冷静な部分で考える。


「分かった、一緒に寝る……」

「うん!ありがとう!」

「…じゃあ電気消すよ」

「は~い」


 幸い緊張しすぎることはなく、ダンジョン探索の疲れもあってかすぐに眠気がやってきて私は目を閉じまどろみの中に意識を落とすのだった、背中に自分以外の温かさを感じながら…

ホームゲートウェイが壊れたと思ったら次はランケーブルが断線していて2日かけて線の張り直し、と思ったら経由するのに使っていたルーターが故障してスイッチングハブ購入、そんな感じのことが連続して起こってました……なんで家電って一気に壊れるんでしょうね


ここからの更新は本当に気まぐれです、連続で投稿することもあれば平気で2・3か月放置することもあるかもしれません

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