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4.採取クエに出てくる強敵は大体即死級

ごめん、一緒に探索には行けません。いま、ドラゴニア山脈にいます。シルバーベルから北に行けばある山脈に鉱石取りに来ています。本当はみんなと一緒に探索したいけれど…でも、今はもう少しだけ知らないフリをします。私が掘るこの鉱石がきっといつか誰かを勝利に導くから



「じゃねぇぇぇぇぇぇぇ!」



建設会社のCMごっこしてる場合じゃねぇぇぇぇぇ!ドラゴニア山脈って名前で薄々感づいていたけど普通に敵のレベルが30越えとかなんですけどぉぉぉぉぉ!?どうしろっちゅうねん!すぐ目の前に鉱床があるのに後ろから「今すぐにでもペロリしちゃうぞ♡」みたいな感じで口開けて突っ込んでくるスモールレッドワンバーン(Lv.34)のせいで死ぬか逃げるかの二択になってる!



「くそ…もっと浅瀬の所で掘れば良かった…!」



「多少奥に行った方が良い鉱石も取れるだろう」と欲張ったのが仇になってしまった。ってかどうしよう、そりゃレベル2と30じゃ圧倒的に速度の差があるわけで…俺は小さい体を駆使して色んな障害物を盾にしながらクネクネと逃げ回っているが天下のワイバーン様は「そんなの気にするか」と言わんばかりに障害物を壊してはたじろいでを繰り返しながら突進してきている。ん?



「たじろいでる時にお目目ブスリしちゃおうねぇ…!」



一か八か、俺から見て右側、ワイバーンの左目に短剣を刺してみる



「gaaaaaaaaa!!」



激しい咆哮と共に右目からポリゴンを散らせながら発狂モードに入ったのかワイバーンが火を吹きながら片目でこっちに向かって走ってきた



「逆効果だぁぁぁぁぁぁ!」


まさか叫びにも体力を削る効果あるとはな。岩陰に隠れたりしながら走り回って逃げ続ける。


一撃でも食らったら即死?なんだか逆にどんどん楽しくなってきたぞ…?良いね笑えて来た!何ならどんどん来い!俺がもう一個の目も潰して脳味噌かき回してやんよぉ!(※主人公)



「ハハハハハハハハ!おいでおいで!こっちだよぉ!」



俺はこの時知らなかった、たまたま他のプレイヤーもこの場に居たこと、そしてそのプレイヤーは中々面倒なことに面白いことがあったらすぐにスレ書き込むタイプの人物だったということ、導き出される答えは










≪幼女ちゃんを見かけたら優しく見守ろうの会≫


21.デイナメイト:20XX/04/20

それがすぐに居なくなっちゃったんだって、森でゴブリンと戦ってるのまでは見守れたんだけどいかんせん身長が小さいせいですぐに見失うんだよ


22.ミルクボサシ:20XX/04/20

なんかドラゴニア山脈で大笑いしながら初期装備でスモールレッドワイバーンと戦ってるんだけど参戦してあげた方が良い?


43.風陰:20XX/04/20

kwsk


45.ミルクボサシ:20XX/04/20

スモールレッドワイバーン→左目損失からの発狂モード、火吹きまくってる

幼女ちゃん→大笑いしながら走り回って攻撃回避


一瞬笑ってるせいでペットと追いかけっこでもしてんのかと思ったわ


46.デイナメイト:20XX/04/20

可能な限り潜伏で見守れ、もし危なそうだったら死ぬ気で守って戦士ムーブかませ


47.ミルクボサシ:20XX/04/20

それが死にそうではないんだよなぁ…なんというか、DPSが無いせいで倒すのに時間が掛かってる感じ?スタミナの概念とか知ってるならいいけど、適宜動き止めてるからスタミナ全損で死ぬことはなさそう


48.デイナメイト:20XX/04/20

場所を詳しく、俺も大笑い幼女ちゃんみたい


49.ミルクボサシ:20XX/04/20

(画像添付













「よしっ…!いいぞ~!おいでワンちゃん!」



片目を潰されてもなお追いかけてくるスモールレッドワイバーン、ところが匠の手にかかると…何と言うことでしょう!潰されたのは片目だけだった状態が両目を潰された状態に。発狂モードだった状態も超発狂モードとでもいうべきなのでしょうか。全身全霊で俺の声に向かって突進をかましてくるではありませんか…



「ハッ!そこは壁だよ~ん!残念でした~!!!プギャァァァァァ!」



全力で壁に体当たりをかまして頭の上でひよこちゃんを回してピヨってるワイバーン君とお別れを言うように俺は煽り散らしながらワイバーンの口角に初期装備ナイフ君で無理やり引き裂くようにナイフを当てていく



「一度刃が入ったらもうギコギコはしないんです!スー!」



ノコギリの要領で無理やりどんどん口角を裂いてのどまで到達させる



「gaaaaaaaaaa!」


「いいぞぉ!もっと叫んでみろ!喉が逆にやられるがなぁ!」



叫んでいるうちにもう片方の口角にもナイフを当ててさっきのノコギリ攻撃を仕掛ける。レベル差もあるしステータス差なんて特に大きい敵だろう。だがどうだろうか、工夫するだけでこんなにも楽しく簡単にノーダ…メ、あれ?残り体力5?なんでぇ?



「あ、回復入れるの忘れてた」



叫び続けるワイバーン君のせいで少しずつ俺の体力も削れてるのを忘れていた。あまりにもハイテンションになってしまっていたな。まぁ夜だからテンションが上がりやすいし?無問題無問題


そう考えている間にワイバーン君が頭を全力で左右に振り俺は落とされてしまった


「やべっ」



眼前に迫るワイバーンの足の裏、うんこいつ。俺を足で潰そうとしてやがる。この行動は近づいているときに出るパターンか?さっきまで走り回っているときにはなかったから初見の攻撃方法だが明らかに横に転がれば問題ない



…コロコロ


ドシンッ…


「…」


「…」


「あ、なんかごめんなさ「gaaaaa!」」



あぁ!うるせぇ!こいつの叫び体力的に痛いんだよ…!回復ポーションをくれた変態巨漢…感謝する!


回復ポーションという名の緑の液体が入った試験管を折って壊すと体力が回復したのを感じた



「すっげぇ…!ゲームだから出来る回復方法なのだわ…!」


「gaaaaaa!」



尻尾でどかどかと後ろの壁や岩を壊しながら口でガブガブと手当たり次第に攻撃している様子。まぁ、なんで気付かないんだ?ってぐらい近くに居るけどな



「恋は盲目って言うけど…君、好きすぎてまじで見えてないじゃ〜ん?」



探し物は足元から探してみることだな



「あばよ」


「gaaaaa!!!」



ワイバーンの両足の間からジャンプして一気に頭に掴まる。潰れた目にまたナイフを突き刺してぐりぐりしているといつの間にか体力が全損したのかワイバーンきゅんはポリゴンになって消えてしまった。まぁ、モンスター相手なら俺だってある程度は戦える。馬鹿にしないでいただきたい。俺は兄ちゃん達の弟なんだから



『レベルアップ!ステータスポイントを5ポイント獲得しました!』

『レベルアップ!ステータスポイントを5ポイント獲得しました!』

『レベルアップ!ステータスポイントを5ポイント獲得しました!』

『レベルアップ!ステータスポイントを5ポイント獲得しました!』

『レベルアップ!ステータスポイントを5ポイント獲得しました!』

『称号:番狂わせ(ジャイアントキリング)を獲得しました!』


「お…おうふ」



取り敢えず兄弟に報告だな



遊戯兄姉弟(5)


本田:俺、レベル一気に上がったってよ


兄2:スレ板見てたら何となく察したけどマジでよく倒せたね


姉1:何々?もうやっとんの?


本田:やっとる、スモールレッドワイバーン(Lv.34)をレベル2で攻略してやったわ


兄3:それって称号貰えたりするんじゃないん?結構すごいことしとる気がするけど


本田:番狂わせって書いてジャイアントキリングって読む称号手に入れた




『Possibleをプレイ中の皆さん!新しい称号が発見されました!称号名は番狂わせ(ジャイアントキリング)!所得方法は…ヒ・ミ・ツ~♡?これからもPossibleのプレイをお楽しみください!』



兄1:あ~…シルバーベルに集合


本田:うい



これまた大事になったな、まさかこんなに大々的に発表されるとは…ちょっと恥ずかしいわ











「いろんな人に聞かれると思うけど答えんでよ、めんどくさくなるけん。嫌やろ?」


「なんで?別に良いんとちゃうん?」


「本田の口からは言っちゃダメ、もしかしたらスレ板のほうでバレるかもだけど」


「本田から言ったら本田だけの問題じゃなくなるけん」


「うぅむ、もうちょい詳しく」


「ここで本田がおいそれと教えよったら俺達の秘密まで狙いに来る馬鹿垂れがおるっちゃん」


「あ~、なるへそ」



つまり和呂凛濡が心配しているのは俺が口が軽いと思われると狙い撃ちで俺に色々と近くの人の秘密まで聞きに来るようになるからダメなのか



「分かったわ、んじゃ俺はもう行くわ。次のクエとか受けたいし」


「本田、鍛冶師の方を進めた方が良いかもよ」


「元々そうするつもり~」



兄ちゃん達と別れた瞬間後ろに誰かいる気がしてゾワッと背中を逆撫でされるような嫌悪感がした。



「…」


小走りで逃げようとすると相手も小走りで着いてくる。なんでだ?称号の件でもう聞きに来たのか…?


どんどん近づいてくる気配を感じて急いで後ろを見ると良く分からないお兄さん二人組が俺に金を差し出してきた



「いや、その…はい?どうしたんですか?人間違えてません?」


「ごめんなさい!君の称号の秘匿情報、俺達のせいでバレちゃったかも!」


「はぁ?」



【デイナメイト】と【ミルクボサシ】の二人が俺に100万シグが入った袋より絶対に何倍か重い袋を俺に差し出している



「ちょっと話良いですか?そこの路地裏かなんかで」


「…うん」



少し泣きそうなちょび髭のデイナメイト、別に俺も兄ちゃんに止められなかったら話していいと思っていたからなぁ。そんな泣くような程重要な内容でもないし。ってかジャイアントキリングって名前から明らかに所得方法明確だろ。格上倒す。ただそれだけだろ



「で?なんで称号の情報がバレちゃったかもって思ったんですか?」


「詳しくは幼女ちゃんを見守るスレを見てもらったらわかる…」


「はぁ…?ちょっと良く分からないです。うちの兄ちゃんもスレ板がどうのこうの言ってるけど見方が分からないので」


「兄ちゃん…!」


「…」


「公式サイトのスレ板の所で検索かけたら出てくると思うよ」




ふむ…公式サイトの?スレ板?あ、ここか…で、「幼女ちゃん見守るスレ」っと…


一件だけヒットしたスレがあるけどこれかな?取り敢えず一番最新のあたりを…あ~そういう感じか。まぁ別に良いんだけども…



「大丈夫です、兄ちゃんに口止めされてたけど口止めされてなかったら無料で教えてたし」


「兄ちゃん…!」



おいちょび髭、その立派な髭引きちぎるぞてめぇ。ステイだステイ、まだお前に構うほど許してねぇぞ



「でも…」


「まぁ、こんなスレ板立ててんのが一番腹立つんですけど」


「「うぐっ」」



勝手に人をストーカーするスレがあって堪るか、現実だと犯罪案件だぞマジで。それに俺を見ても何も面白くないだろ絶対、独り言多いし、下手くそプレイだし、あたふたしてるし



「もう俺達一部界隈ではアイドルなんだ…!見守るのは許してもらえないだろうか!」


「ダメ、なんでストーカーを公認しなきゃいけないの?」


「幼女ちゃんがモンスターと戦うの心配だし…?いつ強いモンスターが出てきて襲い掛かるかわからないし…」


「今回の件で分かってると思うんですけど、頑張れば倒せるので。それに死んでも相手のパターン把握でいつか倒すから問題ないです。人のゲームの楽しみを邪魔しないでください」



ってか何で俺は幼女の姿で大人二人を叱ってるんだ?馬鹿馬鹿しくなってきたな…



「あ、分かった。そのシグとプラスで…今ある最高クラスの魔鉱石を10~20個、それの鉱石バージョンを300個納品。でどうですか」


「ひぃ!?」


「よ、幼女様…それがどんだけ難しいことかわかってます…?」



誰が幼女様だ誰が、舐め腐ってんのけ?詳しくは知らんがとにかく出辛いことは分かった。さっきの集合するまでに結構な鉱床を叩きまくって高級なピッケルが2本がぶっ壊れても出なかったからな



「二人で集めてもいいですけど流石にかわいそうなので他の人も誘っていいです、私も着いて行きますので」



もう一人称を人前では私に変えて幼女ロールプレイで周りの人間に貢がせる大作戦を決行することにした、どうせ中身が男だと言っても着いてくるきしょいやつか逆ギレして難癖付けてくる奴しか居ないからな…



「え、一緒に行ってくれるの?」


「もちろん、私も鉱石採取の熟練度欲しいですし」



普通は採掘家などの専門職に依頼したりして材料を手に入れるらしいが俺は自給自足が好きなんだ。一応、自分で手に入れれるようにはなっておきたい



「ダーマ神殿的な転職施設は無いんですか?」


「転職システムはまだ実装されてないし…結構先だと思うけど…」


「あ、なら良いです。先に集めててください。後で合流しますので」


「え…幼女様、一緒に…」



「捨てないで」と鳴いている犬のように俺の手を掴もうと近寄ってくるがそれを容認するほど信頼してない



「掘るときは一緒に居ますけどそれ以外では近づかないでください。今回の件をもう忘れたなら引っ叩きます」


「ご褒美ですぅ…!」


「うわっ…」



やべ、ガチで引いた声出た。あまりにもちょび髭がキモい。世の中の姫扱いされてる人は結構精神的に強いんじゃないか?



「じゃ、今回の件は悪い事故だったということで。このお金は貰っていきますね。納品の件、くれぐれも忘れないように」



ずっと持たせたままだった大量のお金が入った袋をインベントリの中に突っ込んで確認するとなんと1000万シグだった







「クエストの報告に来ました」


「…?気のせいかしら…」



おい、もっと目線下だ。NPCが人間に寄ったAIしてるのも中々めんどくさいな…普通の高性能AIだったら気付くところだぞ。仕方ない…最終奥義を今ここに出すしかない



最終奥義に必要なことは4つ


その1、クエストボードの前に行きます


その2、あ、君俺のこと見たことあるよね?


その3、ちょっと幼女さん(お兄さん)についてこようか(暗黒微笑)


その4、さっきのカウンターまで行きます



「うわぁ!!」


「なんだなんだ?」


「クエスト報告に来ました」


「嬢ちゃん、俺を肩車要因に使わないでもらえるか?」


「本当にお嬢さんがクエストクリアしたの?」


「はい」


「あれ、俺の存在ないなった?」



女性の受付員にゴブリンの討伐証明書とドラゴニア山脈で採ってきた鉄鉱石を5個納品した



『クエスト:いたずらゴブリンを懲らしめろ!をクリアしました』


『クエスト:鉱石調査にご協力!をクリアしました』



「これは報酬です。あなたのおかげで救われる住民が居ます。これからもクエストの受注、お願いしますね」


「あ、はい」



営業スマイルすっげぇな~…これで何人かのファンはいそうだ。普通にかわいいしな。うん、ロング最高って感じ。報酬の5000シグと少しの経験値を受け取って速攻でお金をインベントリの中に突っ込む



「ありがとう、巨漢のおじさん」


「良いけどよ…ポーションは役に立ったか?」


「うん、ポーションのおかげで一命をとりとめた~」


「そりゃよかった、これからも頑張れよっ」



おっさんは手をひらひらさせながらクエストボードに戻って行った。ってかあのおっさんずっとクエストボード見てんな、早くクエスト決めて経験値稼ぎとかした方が良いんじゃないか?

デイナマイト

ダイナマイトが名前の由来。ちょび髭を生やしている優しい親戚の叔父さん感あふれる男アバター。ロリコン、小人種の存在がシルバーベルで確認されて前線からシルバーベルに戻ってきた行動力の鬼(変態



ヒロインちゃん、しばらく出番が少ないってよ(他人事


ミルクボサシ

弥勒菩薩が名前の由来。エンジョイ勢で一応は前線まで攻略しているが今後実装されるシステムのことを考えていろんな場所で人脈を広げている。幼女ちゃんを見つけたのもドラゴニア山脈に居るとされている二つ名個体の情報を欲している人のために情報を集めている道中で偶々見つけてしまった




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