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25. 記憶の塔に吊るされた男に忘却という月夜の審判を 1-8

核心を突くと言ったな…あれは嘘だ


いや、その…違うんですよ。宴するとかどこぞの巨漢が言ってたんですよ。それ忘れてて…それの消化回です


「それじゃ…【隻眼】討伐を祝して…!かんぱーい!」


「「「かんぱぁぁい!!」」」



初期リスの魔法陣がある噴水広場で宴が盛大に開かれる



「うぃ〜…!【本田】ぁぁ…!」


「絡み酒すんな…わたしゃ酒は飲めんのじゃ」


「ヒッヒッヒ…どうらったんだよ【隻眼】はよぉ…!」


「酔っ払いが…強すぎ、勝てたのはマジでたまたま」



もうロリロールするのもめんどくさくなっていつもの口調気味だが一人称は「私」でギリギリ幼女のアイデンティティを保っている



「武勇伝聞かせてくれよ〜」


「ん〜もう…!しっかりしろ!ジュース飲んどけジュース!」



適当なぶどうジュースを頼んで逃げ出すようにその場を後にした



「あれ、幼女さんだ」


「あ、即効魔法書の…」



【和呂凛濡】…?なんて読むんだ?わ…いや、かず…?


分からん分からん、それっぽく流して話すしかないな



「返します。使わなかったので」


「持ってていいよ。どうだった?2つ名個体は」


「強かったですよ。異常な程に」


「そっか、ごめんね」


「…?」


「正直、君が勝てるとは微塵も思ってなかった」


「あぁ、いえ。実際運が良くて勝ったようなものなのd「ここにいたぞぉぉぉ!!」」



会話を遮れる俺はまた胴上げされながら噴水広場中央に運ばれ、お立ち台に登らされた



「ではでは〜…!気になる女王様からの報酬とは!なんぞや〜!!!」


「え…?言わないよ?」


「そこをなんとかぁ…!幼女様ぁ!」


「誰が幼女様じゃい!この酔っぱらい共め!!」



宗教団体のように土下座しながら頼んでくる飲んだくれ共の言うことなんか聞かん、聞くわけないだろ



「気になるね〜」


「そうだね〜」


「ングッ…」ピクッ



少し遠くで遠慮したような子供アバター2人組がキラキラとした目で見てくる…いや、俺は何も言わないぞ…!言うとダメだと心が叫んでいる!



「涼介!【本田】さんだよ!」


「アイツ王女様に何か貰ったらしいしな!今から見せてくれるだろ…!」


「うぐっ」ピクピクッ



期待の目で俺を見るな…!何も出さんぞ…何も…!



「幼女様ぁぁぁ…!!」


「幼女様ぁ…」


「あぁぁぁぁもうっ!これだよ!売買保証券!」



あぁクソッ!期待を向けられると断れない、悪い癖だ…!



「売買…保証券…?」


「めっちゃ強い武器とか?」


「ナイナイ」


「チートアイテム…?」


「ナイナイ」



まぁ、あと2つほどは確定でぶっ壊れ性能してるけどな



「「「チッ…」」」


「え?」


「あ〜散れ散れ!解散〜…」


「まぁ、売ったやつの価格30%アップ…買う時の値段30%引きじゃ惹かれないよね…シルバーベル限定だし」


「なに…?」



うん、分かってた…分かってた……。落ち着け、落ち着け。イラついても何もするな…!



「つまり、幼女様に買い物をさせれば安く済む…?」


「いや…まぁ、うん。そうだけど…めんどくさいから絶対やらないよ?」


「チッ…散れ散れ〜」



なんだコイツら…!絶対ぇ許さねぇ…どんなに許しを乞おうが許さん



「あ、残ってる人おいで〜」


「「「…?」」」



ほとんどが散っていった中、残った少人数を集め、小声で話す



「実は…他にも貰っててさ、みんなでシェアできそうなんだけど…プレイヤーネーム、メモさせて」


「もちろん!」


「私の名前でいいなら!」



ふむ、残ったのは涼介率いる仲間達とキラキラした目で見てた低身長アバター2人組と赤ポニテの人達だ


rosuke…akira…めんどいからその他仲間たちで良いだろ…?


ポム…プリン…和呂凛濡…name…chieko321…



「よし…!ありがとうございます」


「他にも話を聞かせてください!」



2人組の片方がまだ話を聞きたそうにしている



「そうだね〜…何を聞きたい?」



もう宴にしか興味が無くなった呑んだくれ共を放置して俺は残ったメンバーと【隻眼】や職業の限定クエスト、アプデ追加予定のクランシステムの話、色々な話をした










「ふぃ〜…空が朝っぽくなったし、ちょっと狩りに行ってこようかな〜」



やさバーンの所に行こうと思い、立ち上がって適当な理由をこじつけて退散する



「どこに狩りに行くの?」


「え…?あぁ…内緒の隠しエリアまで…」


「あら、じゃあパーティ勧誘は辞めとこうか」


「すみません…失礼します」


「またね〜」


「【本田】さん!また話しましょう!」



うむ、見送りご苦労。急いでドラゴニア山脈に行ってワープ地点作成といこうじゃないか…!







「あ、もしかして結構待ってました…?」


【お前の気配を感じて降りてきたところだ】


「そんなこと出来るんですね…!凄いな…!」


【貴様が言ったのだろう…他の連中に絡まれても面倒だ、早く乗れ】


「え?はい」



やさバーンは俺が手に乗った瞬間飛び立ち始め、頭に乗せてくれないまま屋敷に着いてしまった


屋敷に着くなり速攻で人型に変身している。飛竜の姿じゃないと飛べないのか…?



「なんというか…急いでました…?」


「まぁな、貴様が複数の気配も連れてきたのでな」


「………へ?!」


「後ろの岩に隠れていただろ。3人ほど」


「え……本当ですか?」



まずい…何がまずいって、やさバーンと会話をして手に乗って飛んでいく姿を見られていることがまずい…



「まぁ…いいかぁ…」


「どうした…?!急に覇気が無くなったぞ?!見られたのがまずかったか?!」


「どんな人達だったかとか…見れました?」


「我だぞ?当たり前だ。人間種(ヒューマン)の男が3人だった」


「ふむ…心当たりないですね…」


「そりゃあな、我ではなく貴様に殺気が飛ばされていた」


「あっ…」



PKによるアイテム強奪だぁぁぁぁぁ…!!



「よし…ここに貴重アイテム全部置いていきます…」


「何があったかわからんが、自分の家のように使ってくれ」



屋敷の中に入って、やさバーンの部屋に入る



「それで、2つ名個体の素材は用意できたのか?」


「はい…それでひとつ聞きたいんですけど…」


「………?なんだ」


「素材は全部渡さないとダメですか…?」


「力が強い1部だけで良い。貴様が殺したのはどんな2つ名個体だった…?」


「【隻眼の中鬼】っていう…片目が潰れたモンスターでした」


「ふむ、あやつか…ならば、やつの眼球はあるか?」


「え…はい」



まるで知っているかのような言いぶりだな…


インベントリから眼球を取り出して渡す



「うむ…これひとつで充分だな」


「ほんとですか…!」



爪や角が残ってるから装備を作ろうと思えば作れる…!よし!よし…!



「ここで待っていろ。部屋から出るんじゃないぞ」


「はいぃ…!」


「そこの書道の道具の使用を特別に許可する。文字でも綴っていろ」


「はい…!」



やったぜ、小学校を卒業するタイミングでやめてしまったが俺は毛筆が1番好きだったんだよ…!



「なんて書こうかな………あっ!」



丁度いい、万が一にも忘れないようにあいつの存在を残しておこう


しっかりと丁寧に手入れされているな…筆に墨が乗りやすい



「ふぅ………」



文字の配置確認……今回は展覧会とかに提出するやつじゃないから横に名前は要らないだろ…?よし…








「戻った…おぉ、異郷の者にしては上手いじゃないか」


「そうですか?久々にやったもので少しブランク感じましたけど…」


「フフ…あやつはそんなに貴様の頭の中に残っていたか」


「……はい、強かったです」



「隻眼」と書いてある半紙を見てやさバーンは笑っていた



「よし、これをどこに設置する」



丸めていた紙を開くと魔法陣が書かれていた。これが量子分解型転送装置か?



「そうですね…あの鳥居のところでお願いします」



この浮遊島に飛んできた時に最初にくぐる鳥居、そこを指さしてやさバーンにお願いした



「屋敷まで少し距離があるぞ?良いのか?」


「はい、それが「帰ってきたな〜」って感じがするじゃないですか!」


「不思議な奴だな、貴様は」



少し嬉しそうにやさバーンは設置しに行った




「ふふふ…Good Communication!我ながら流石としか言いようがない…!「後々自分の家になります♡」という媚びと「ここはもう俺様の家だ!」のダブルミーニング…!素晴らしい…!」



やさバーンの部屋で小さく自画自賛をしつつやさバーンを見守ると紙から地面に魔法陣が移動するのが見えた



「へぇ…ほんとに魔法陣みたいだな…」


「設置完了した。登録してこい」



あれぇ…?さっきまで向こうにいたじゃんあんた…



「…はい!お言葉に甘えて!」



こうして俺…いや、俺様は浮遊島に家を手に入れた。巨大飛竜サイズのな



「あの…ワイバーンさん…?」


「なんだ」


「今更ですが…お名前を聞いても良いですか?これからよく目を合わせると思うので…」



フフフどうだぁ?!モジモジと恥ずかしそうな装いの女の子様だぞぉ!?お前は名前を言うだけでいい…!それだけで良いんだァ…!



「我に名前は無い。好きに呼べ、貴様が心の中でやさバーンと言っているようにな」


「そうですね…なら名前をつけた方が…………え?」


「どうした」


「心の中…?」


「あぁ、貴様は先程も恥ずかしそうな装いの女の子がどうのこうの言っていただろう?」


「え…聞こえていらしたので…?」


「あぁ、その男勝りな口調。我は好きだぞ」



oh my goodness……好きな漢字とかあります?



「特にない。心から話しかけてくるな。口に出せ」


「はいっ…」



好きな漢字がないか…



「じゃあ、(ゼロ)さんで」


「ふむ…その心は…?」


「私がモンスターと仲良くなった始まりの人なので、ゼロです」


「そこは「1」では無いんだな」


「はい!ゼロです!」



サムズアップをしながら笑うとやさバーンこと零さんは笑って受け入れてくれた



「例の飛龍に会いに行くか?まだ準備するか?」


「もう少し強くなってからにしたいんです」


「そうか、今回のようになにかあったら言え」


「それが…一つだけ」


「もうあるのか…?!」



大事な事だ。今はたった一つだけ、欲しい施設がある



「訓練場とか…ありますか?」


「訓練場?なんだそれは…」



希望は潰えた…!俺の青春はここで終わった…!砂持って帰ろ…



「どんなものなんだ、言ってみろ」


「過去に戦って勝ったモンスターと戦えて…弱点が見えるような機能だったり、バトルフィールドの編集もできて…」


「あぁ、あれか。あれが訓練場というのか」


「はい、もしかして作れたりします…?」


「あれはこの世の全てに干渉している。記憶、感覚、魂…そう簡単に作れるものでは無い。今回のように作ろうと思ったら、神話の時代から存在するモンスターの素材の様なものが必要となるだろう」


「うっぷ…」



確定無理だ…もっと飛竜と戦う時の練習とかしたかったが出来ないか…



「擬似的なものなら我が再現出来る。やってやろうか」


「あ〜…いや、流石にずるいと思うのでやめておきます」



それに零さんが居ないと行けないなら甘えっぱなしになってしまうしな…まぁ、実戦で経験を積んでいこう



「そういえば…忘れる前に着いてこい」


「…?」



少し零さんについて行くと1つの襖の前で止まった



「この部屋は貴様の部屋として使ってくれて構わん」


「へっ…?!ありがとうございます!」



まさかの個室ゲット…!キタキタキタキタ!



「我も勝手には入らぬようにする」


「配慮ありがたいです…」



深々と頭を下げ、襖を開けると俺の部屋は零さんの部屋の倍以上に広かった



「え…その…ほんとに使っちゃっていいんですか?」


「構わんと言っているだろう。遠慮するな」


「…分か…りました。はい、使わせて頂きます」


「ではな、用があるなら我の部屋に来い」


「はい、ありがとうございます!」



零さんを見送り、部屋の中に入る


装備を飾るっぽい台座、本棚…あ、普通の棚もある。それに完全回復用の布団もある。最高だな



「とりあえず…女王様からの報酬3つを置いておこう…」



珍品2つと売買保証券を棚に入れて、シルバーベルの街に戻った

涼介の仲間たち(4人)と他キャラの簡易紹介


satoru

どこぞの無下限呪術の人と同じ漢字。大盾使いの盾職。やんわりとした雰囲気のほんわか系男子、糸目でお母さん的安心感があるタイプの人間


サリ

後方支援のバフ職。自分の考えを言えない系オドオド女子。ずっとテンパってて何言ってるか分からない


エリ

後方支援の回復職。少しは自分の考えを言えるけど基本的に聞き専のお姉さん系女子。いざ回復する時に詠唱がてんやわんやしすぎて結局回復が使えない


マリ

魔法使いの魔法職。1番ワガママなメスガ…お嬢様系女子。攻撃魔法より杖で物理攻撃した回数の方が多い





ポム

双子姉、職業不明(未定)。本田が偽ロリならガチロリ。○学生中学年。しっかり親の許しを得て年齢フィルターも掛かってるバチバチゲーム初心者。癒し(笑)枠


プリン

双子妹、職業不明(未定)。本田が偽ロリならマジロリ。○学生中学年。しっかり年齢フィルター付きゲーム初心者。マンマミアレベルの純粋無垢、癒し(笑)枠



chieko321

和呂凛濡の幼馴染でお嫁さん。生産職で佐藤一族を支えてきた。今まで和呂凛濡と共に佐藤兄姉弟ズと数々のゲームをやってきた歴戦の猛者。死ぬほど下手くそだった初期と比べ、今では大先生と言われるほどの腕前になっている、というか佐藤家より上手い時まである。








年齢フィルター

未成年の子供たちにトラウマを植え付けないためのシステムだぞ!


1.普段少しだけ怖い見た目をしてる全モンスターたちをゆるかわに大チェンジ!

簡単に言うと、バトルウ○フ並の覇気を持っている零さんをポケ○ンクオリティのカワカッコイイ見た目に、全年齢対象化するぞ!


2.メッセージ機能の1部制限がかかるぞ!

・オープンチャットの使用不可

・フレンドやギルド内チャット…大まかに身内とだけチャット可能

・一部不適切発言の伏せ字(単純に下ネタとか殺すとか死ねとかそういう単語が****と表示されるぞ!例:パチンコ→パ***)


3.視覚フィルターで小さい子が見てはいけないものをフィルター処理するぞ!

・序盤にて、富士吉&不断獅によるイチャラブ(モザイク)

・隻眼戦の本田による四肢欠損(そもそもが取れてないように見える&本人たちが四肢欠損ダメージを受けた場合は「腕が予想以上の攻撃をされたため感覚が無くなりました!」の注意喚起の元、感覚遮断されている)


4.親御さんのスマホからのログアウト申請がプレイ中に届くぞ!

未成年の小さいお友達にはまだまだ食べたりお風呂に入ったり…家の中での生活の方が大事だぞ!親御さんからのログアウト申請が確認されると、ゲーム内に居るお友達の視野いっぱいに通知が届いてログアウトするか選択肢が出るぞ!


5.親御さんによる強制ログアウトも可能だ!

ただし!プレイ中のお友達の気持ちを汲み取って、ログアウト申請を10分以内に複数回拒否をした時に限られるぞ!



(隠し).スキルによる動き補正率が上昇するぞ!

小さいお友達は戦う方法なんて持っていない方が多いぞ!そのため、普段、動き補正がされないスキルにも動き補正が付与され、攻撃の成功率を底上げしているぞ!



他にもいろいろな機能にフィルターや制限が掛かるけど、あまり多く紹介しすぎるとみんな頭真っ白になっちゃうから今はやめておくぞ!後々に追加されていく年齢フィルターの詳細を見逃さないようにしてくれよな!(意訳:現在これ以上思いつかないです。けどこれ小さい子はダメだろ…があったらどんどん追加されます)



なんと零さん宅は量子分解型転送装置や訓練場を初めとした施設を後々に追加したりするカスタマイズ可能物件

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