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19. 記憶の塔に吊るされた男に忘却という月夜の審判を 1-2

また予約忘れてたバカがいるんですってね…2話投稿です(1/2)

さて、今回は何しようとしてたんだっけな…



「あ、そうそう。ワイバーン探しだ」



記憶のワイバーン、全てにおいて未知数だが挑んでみるしかない…でも一応色んな準備をしてからだ


爆発札などの設置型攻撃アイテムと投げナイフなどの投擲攻撃アイテムを始め、ポーション系、様々なものを色んな街に行って買い漁った。ただ問題は



「装備…初期のままで良いかな…」



装備、売られてるやつが案外作れそうだから自分で高品質品を作った方がそうなんだよな…作るのめんどくさいし、どうせ焼け石に水だろ…装備新調は後にしよ…



「まぁ…当たって砕けろスタイルだよな。でも攻撃パターンを読んだりできないんだよな…記憶消されるのが落ちだろうし」



つまり、何度挑んでも初めての戦闘と変わらない。それに加えて相手は未だ誰も倒したこのないユニーク…勝てる確率は殆ど無に等しい



「無理ゲーか…死にゲーなら大好物なのにな」
























「ワイバーンさんや~、おいでなすって♪なすって♪なすって♪あよいしょっ!」



飛竜山を適当に歌いながら散歩していると目の前にスモールグリーンワイバーン、翠飛竜のスモール種が出てきて俺に噛み付いてきた


大きくジャンプをしながら後ろに下がり、思考をめぐらせていく



「…立地よし、攻撃パターンはスモールレッドと同じと仮定、前回と比べてレベル上昇…大体5分か」


「gaaaaaaa!!!」



俺がストップウォッチを設定して武器を構えた瞬間、戦闘開始の合図のように咆哮をする



「gaaaaaaa!!」


「うっひゃ~!削り痛ってぇ!」


「gaaaaaaa!!」



戦闘開始直後、もう一度叫びをして飛行モーションに入る翠飛竜を見てインベントリから急いで投げナイフを取り出す


投げナイフを構えてタイミングを見計らう



「投げナイフで攻撃しときゃ勝手に落ちてくるだ……ろ!」



飛行キャンセル成功、すぐに翠飛竜との距離を詰め、翼膜をナイフでビリビリに破いて翼を使えないようにしていく



「gaaaaa!!」



翼が使えなくなった以上、こいつは噛みつきや引っ掻きを始めとした基礎攻撃と属性攻撃しかできないはずだ



「こうなったらもう逆鱗君を叩いちゃえばボコボコにできるもんね~^^」



翠飛竜の背中と首の境目辺りに飛び出している一枚の小さい逆鱗、それを攻撃するために近付いていくと翠飛竜も引っ掻きや噛みつきなどの単調な攻撃しかしなくなった。一気に後ろに回って背中をよじ登っていく



「え…何もしなくなった…」



厳密には尻尾をバシバシとしたりぐるぐる回っているが俺に直接届きそうな攻撃は何もしてこなかった


設定されていないのか…?いやでも背中よじ登るやつぐらい何処にでもいるだろう…スモールレッドには壁に向かって走ったりとわ行動はちゃんと設定されていた。何もしないことなんてあり得るのか?バグ…?



「まぁ、ラッキーってことで。そうだな…強運の一撃(ラッキーストライク)!」


「gaaaaaaaaaa!!」



逆鱗を目一杯短剣で叩くと翠飛竜は大きな咆哮をしながらその場に伏せた



「怯みモーション頂きぃ!」



背中から口元に移動してスモールレッドワイバーンと一緒、口をどんどん裂いていくと突然、切る感覚が無くなった



「gaaaaaaaa!!!」



大きく叫んだと思ったらポリゴンになって、消えてしまった



『レベルアップ!ステータスポイントを5ポイント獲得しました!』

『レベルアップ!ステータスポイントを5ポイント獲得しました!』

『レベルアップ!ステータスポイントを5ポイント獲得しました!』



タイムを急いで止めると6分21秒。予想より大幅にオーバーしていた



「あちゃ~…まぁ、素材美味しいですはい」



リザルトを見ながら悶えていると後ろからとてつもない気配がする



「こんにちは…」


「こんばんは、……?あなた、()()()()()()


「…!」



仮定、記憶のワイバーン。そしてもう消せないとは…記憶消去には制限があるのか…?いや、今考えるのはこのNPC、人型だぞ…!?



「制限…人型…」


「あ、心も読む感じっすか…」


「消せないなら興味を無くすまで」


「興味を無くす…?何言って…」


【封印した深淵の如く深き闇を再び覗け】



刹那。俺の足元から溢れ出した闇は辺りに広がり、一面を闇に染めた



「は?なにこれ…!?なんなんだよこれ…!?」


【過去に追われ続ける亡者よ 自分の枷を打ち破れ『リマインドテラー』】



そして、俺の姿は見覚えのある、男のものになっていた



「ここは…………?」

















「じゃあ今日は授業参観だし~?お父さんとお母さんを描いてみようか~!!」


「は~い!!!」



小学校…?!今は飛竜山だったはずじゃ…



「…」


「凌君のお父さんとお母さんはどんな人?」



親が授業を見に来ていない俺を気遣って話しかけてきた



「とうさんは…すこしハゲてる」


「ハゲッ……!?ハハハ、お母さんは?」


「かあさん?」



そうだ、この時俺は…母さんの顔や料理の味を忘れていたことに気づいてとても怖くなってきたんだ



「わかんない」


「へっ…!?ごめんなさいね~…」


「…?なにが?」



先生が謝る理由が正直この時は分からなかった。この時はまだ、母さんは週一で帰ってきてた、別に寂しくなかったわけではないが慣れてきていた



「あら~、凌君は絵が上手なのね!お父さんかな?」



幼稚園の頃から一緒だった友人の母親が書いてる途中の絵を見て頭を撫でてくれるが心の底から鳥肌が立った



かあ……さん?



衝撃が走った。友人の母親の方が自分の母親より想像していた普通の母親らしかった。周りを見てみると皆頭を撫でられてそれを掃ったり、ハグをしていた。



普通の母親というものはやっぱりそういうものなのだろうか



「人が持っている物を見ると欲しくなり、いざ手に入ると理想を下回る」なんて今となっては承知の上だが…


この時、小1にして俺の母親は母親ではなくなった



変わった認識の中では、せいぜい時々帰ってきて一緒に買い物行くぐらいの良く分からない親戚ぐらいなものだ



「お母さんは描かないの?」


「描けない…ごめんなさい」



そう言った瞬間、見ていた景色が変わった



「何ボーっとしとるとや?」


「翠…兄ちゃん?」


「どうしたん?成績表忘れた?」


「え?…………!!!」



思い出した。これは小学校六年の時、俺がまだマリーオ達とも出会ってもない頃だ



「いや、俺のはここに入れとるけ大丈夫」


「偉い、持っていくべ」


「行くべ行くべ~」



身体が勝手に動くし口から勝手に言葉も出てくる…


この後起こる事はすべてわかっている。少し心の準備をしておこう



「おぉ、全成績オール5。流石佐藤家の人間やね」


「ん~、もう少し難しそうなイメージあったから正直手応えない。まだ書道のほうが難しい」


「って言ってももう少しで師範資格取れるんですよお義母さん」


「へ~、凄い」



母さんが自分のことのように自慢げに話しながら兄ちゃんの頭を撫でている


どことなく漂う違和感とこれから起こることへの恐怖心にどんどん蝕まれていく



「凌は…がんばりましょう0、できる5、良くできるがその他全部…」


「凄くね?俺が小学生の時とかがんばりましょう二個ぐらいあった気がするし」


「どれも実技科目…」



どんどん婆ちゃんの顔から笑みが消えて行き、目には呆れのようなものが現れ始めた



「凌は佐藤家の失敗作、凌以外は自慢の成功作やね」


「…ごめんなさい」



父さんと母さんは笑っている。そして兄ちゃん達は何も言ってくれない。分かっていた。この人たちと俺は根本から違うことなんて小学校中学年辺りで分かっていたのに



痛い



怪我をした所なんて体にはない。なのに胸が張り裂けるほど痛かった


そういえば、この時。母さんと父さんしか見てなかった…兄ちゃん達はどんな顔をしていたんだろうか



「…!」



クレヨンを扱い始めた赤子の様に雑に黒く塗られている。そのせいで表情が全くわからない



「そうか、これは俺の記憶。観てないものは観れないんだ」



気付いた瞬間、また場面が切り替わった



「凌って兄弟おる?」


「おるけど…何で?」


「さっき見かけたし、それと…このゲーム三人でやった方が面白いし?」


「分かった、呼んでくる」



この時は中学の時の友人が泊まりに来た時…



「兄ちゃん、ちょっと一緒にゲームせん?」


「いいよ〜、丁度小説の区切りいいし」


「さんきゅ」



この時唯一、家に残っている兄弟の三男を誘って友人の所に戻った。そのままゲームを三人でしながら色んな話をしていた


するとどうだろう。友人はどんどん兄に興味を示し始め、最終的にはゲームを止めた


そしてその後も話していると突然放たれた言葉



「こんなすげぇ兄ちゃんおるのに凌はこんなんなんやな〜、血繋がってないんとちゃう?」



その言い草はないだろ、友達に対して…とは思ったが一つだけ思っていたことがある


何回も何回も…嫌になるほど同じことを疑ったさ…


けど似ていく顔がそれを全て否定し、俺を逃がしてくれない


まぁ、この時から俺はこいつの顔が見れなくなったし名前も呼ばなくなった。お前とかお~いと話しかけるときは別の方法で話しかけていた



「ハハッ、ごめん」


「いや~、凌はすごいんよ?」


「いやいや、お兄さんの方が滅茶苦茶すごいじゃないですか。書道の大会で全国一位?どんなバケモンっすか」


「人をバケモノ呼ばわりだ~?酷いなっ、おらおら」


「キックしないでくださいよ~ハハハ」


「…」



そうだ、この時俺はこいつに家から出て行ってほしかったんだ。手のひらから何かが落ちるような感覚と相変わらずの胸が裂けるような痛み。全て諦めて楽になりたいとも思い、俺はその場から逃げだした





「熱は出てないけど頭痛いしキツイ」


「気のせいじゃろ~、学校はいきなね?」



あ~…この時か…



父さんは笑いながら俺の頭を軽く叩いて仕事に行ってしまった



「学校……!行か…ないとっ!」



無理やり家から出て壁伝いにゆっくりと学校に向かっていた


死ぬんじゃないかと思えるほどの頭痛と全身のだるみ、歪んでいく視界。そしてスイッチが切れたようになにも感じなくなった



「ちょっと!?大丈夫!?!?救急車!誰か救急車!」





「…ここは?」


「総合病院。君倒れたんだよ?名前とお父さんお母さんの番号わかる?」


「佐藤凌、父さんの番号は…」



40分後、父さんが仕事を中断し、病院に来てくれた



「体調は?」


「頭痛い、全身だるいのは楽になった」


「そっ…そんなに学校行きたくないなら倒れたフリとかせんで家の中に籠っとればいいやろ……」


「…は?」


「父さん仕事が忙しいのわかっとるやろ?迷惑かけんでよ…世間様の目もあるんやし……」


「………ごめんなさい」



こうして、父さんも父さんじゃなくなった





「佐藤、高校はどうしたいんだ?」


「特には…決めてないです」


「先生、龍前とかいいと思うんですよ。この子の頭でも行けるし、就職率結構高かったですよね?」


「え?あぁ、はい。近くにある高校では就職率ナンバーワンですね…ですが、大事なのは本人が…」


「凌も勉強嫌いやろ?高卒で働いたほうが凌も楽しいよね?」



中三、三者面談という名の二者面談。俺の意思なんて母さんはミリも聞いていない



「そういえば工業系とか仕事が結構あって良いと思うんです」


「この高校は車の大手企業本社からも求人が来るので…」



正直なところ俺は大学にも行ってみたい。兄ちゃん達の様子を見ると大学は勉強はもちろん人間関係も築ける。将来大事な物は揃っているように感じる



物作りより…パソコンでが良かったな…



「じゃあ、佐藤は龍前高校で良いんだな?」


「いいですよ、先生。ね?凌」



握られた腕が酷く痛い。力強く握られていたわけではないはず、なのに異常に痛く感じる



「……はい、龍前高校で」


「わかった、じゃあ受験勉強も忘れずにやっておけよ~?」


「先生の言うことちゃんと聞くんよ?」


「…………………はい、ごめんなさい」



下を向いたまま、瞬きをすると場面がまた切り替わった



「【本田】」


「マリー………オ」



スパオンの中で有名な橋…ということはあれか


ガチャガチャとした街並み、俺の好みなスチームパンク世界で、彼女は着けていたマスクと帽子を取って俺に微笑んだ



「現実の方で結婚を前提に付き合って下さい」


「老後、二人とも独身だったらな」


「そうだよねぇ…うん、分かってた……………分かってた」


「何で泣いてんの…怖いぞお前」



俺が言った言葉に対してマリーオは涙を拭いながら答える



「実質振られたようなもんじゃん…?」


「そりゃだって、まだ高校入学手前で将来のことを決められるかっての。しかも俺を好きになる理由がわからん、ドッキリなら今すぐやめとけ」


「本気だよ。理由は…私も家では散々言われてきてるからお互いに理解し合えるかなって思ったんだけど…」


「俺よりもお前の方が苦しい思いをしてきただろ?お前の痛みは俺には理解が及ばない。したくても出来ねぇよ…何言われたかわからないがきっと俺はお前のやつより軽いもんだ。そうに決まってる」



俺は知っている、こいつと初めてであった時の顔を


俺は知っている、こいつは一族全員から冷めた目で見られていること


俺は知っている、こいつが現実から逃げたくてゲームを始めたこと


この他にも知っているのに、俺は知らない。こいつの痛みと叫びを



「軽いなんて…!そんなことない!私だって失敗作だって言われたらどうなるか…!!」



ブツッと何かが切れた音と共にこの時の俺にはその言葉を聞くだけで俺は俺じゃなくなるような感覚があった



「ハハッ、ハハハハッ…ハハハハハハハハハハ!!!!」


「本田…?」



今までの行き場のないストレス、それを押さえていた何かが壊れた気もした。溜め込んでいた何かが口と目から溢れていく



「同情か…?お前さぁ…俺がどんな気持ちでその言葉を今まで言われ続けたと思う?!もううんざりなんだよっ!!同情なんていらねぇよ!同情するぐらいなら…!」



この時の俺はおかしかった。信じてる人の口から失敗作という単語が出てきたせいだろうか。わからない、ただこの時はひたすらにイラつきとこの叩きつけられる嫌な現実から逃げたかった所為か…心の底から溢れ、包み隠さず出た本音



「俺を…!殺してくれよ………!」


「…………!!」



何も言い返してはこなかった。ただ、哀れみ、絶望、恐怖を含んだ涙目で見られていたことが、その目に対する後悔と恐怖が

、俺を埋め尽くした


あれ、なんでこんなこと言ったんだ…?マリーオは悪くないのに



「ごめん……なさい」



マリーオに抱きしめられ瞬きをした瞬間、また場面が切り替わった



「凌が産まれる前の皆?」


「うん」



これは、母さんがドライブに行きたいとか言い出した時か…



「そうね…勇は泳ぐのが苦手やったね。お母さんが過保護すぎて水の耐性なくて」


「へぇ…」



意外だと思った。長男は1番アウトドアな人だし、今は学校の先生だ。水泳も得意科目である



「まぁ、プールの授業2回目ぐらいから泳ぎまくっとったらしいけど」


「なんか…あの人らしいわ」


「智美は肌がすぐ焼けて真っ黒でね〜、滅茶苦茶恥ずかしがってた。まぁ女の子やし可愛そうやとは思っとったけど」



なんと、今では肌真っ白な長女が…!そういえば数年前に酔っ払った長男と次男が笑いながら話してたような気がするな…



「蓮人はほら、凌が生まれる1~2年前ぐらいに柔道の先生投げ飛ばしてさ、大会でも優勝ばっかりとってた。メダル見たいなんあったろ?」


「あぁ…あったな…」



うちの兄弟は一応全員柔道と書道を習っていた。俺は柔道は道場が学校に建て替えられるとか何とかで場所移動するタイミングで辞めてしまった、帯はもちろん白のままだ



「それはまぁ、聞いたことある」


「翠は凌とあまり歳の差開いてないし、産まれる前のエピソードは特にないかな〜…でも蓮人と5歳も離れたけ少し心配はした」


「ふ〜ん」



あ、この後だ。この後にあの言葉が来る



「本当は「翠でもう子供はいいよね〜」って言っとってね?兄弟も多くなって大変やし、お父さんも「これ以上は居なくていいね」って言ってたんだけど…うわっ!出来ちゃった!!見みいな〜?」


「そうなんや」



この時俺が思ったことはただ1つ


あぁ、望まれて生まれたんじゃないんだ。仕方なく、出来てしまったから産んだんだ



「まぁ、蓮人と翠が5歳離れたけんね〜…良い話し相手になってくれるかな〜って思っとったけど、翠がしっかりしすぎて産まれる前に話し相手問題が解決してね〜、歳の差関係なかったわ〜ハハハ」


「翠兄ちゃんらしいわ…」


「お姉ちゃんも「女の子が良かった」ってムスッて拗ねとってね〜」


「ハハッ…」



…本当に俺が生まれた意味ってなんなんだ?



その後俺はイヤホンをして寝たフリをした瞬間、また場面が切り替わった



「へへッ…お前らが柔道と書道始めた理由って元を辿れば〜、俺やけん?」


「それは絶対嘘やけん?俺は翠兄ちゃんが賞状いっぱい貰っとるのがかっこよくて、真似して始めた覚えあるけど」


「いや、その翠は蓮人に憧れて、やろ?蓮人は?」


「俺は兄ちゃんが相手を投げるのとか字を書く姿がかっこよくて習ったけ〜…」


「「マジだ…!」」



これは長男宅で酒を飲む長男夫婦と次男の3人と俺、合計4人が酔いつぶれた父さんの様子を見ながら雑談をしている時だ。なぜここ?特にトラウマっぽいあれとかはなかった気が…



「それ言い始めたら凌が幼稚園の時坊主やったのは野球しとる俺を見てやけん?」



次男が突然変なこと言い出した



「待て、それはわし覚えとらんぞ…!」



嘘だ嘘に決まっている



「いや、ガチやけ?俺がバリカンで剃ってやったらさ、鏡の自分見て「かっこいい〜!!」って喜んどったもん」


「だぁぁぁぁぁ!!!!!」



いや違うじゃん!?トラウマじゃないじゃん!これ恥ずかしい記憶じゃん!?思い出したくない地獄みたいな恥ずかしさしてる奴じゃん!!



「そうそう「かっくいい〜!!」って、鏡見て自分の頭撫でながら言いよったやんね」


「あれガチ笑ったよね」


「腹抱えて死ぬかと思ったよね」


「やめてぇぇぇぇ…!!!」


「可愛いやん?」


「千恵さんまでやめてくれぇ…!」



長男の奥さんにも弄られながら俺は悶え苦しむとまた、場面が切り替わっていく






「次は…!次は何なんだ……!」



精神が悲鳴を上げている。嫌な記憶がどんどん掘り返されていくのに耐えられない、これ以上見たくない



「あああああああ…!!!!!」






















「…?」


「どうしたの?」


「いや…誰かの叫び声が聞こえたような………」


「ここは隠しエリアよ?私とマリーオ以外の人は入ってるところなんて見たことないし外とは別次元だから音も聞こえないはずだけど…」


「それならいいんだけど…」



でも確かに誰かが叫んでたような気がした…それになんだろう、体が勝手に動こうとしてた…?一瞬勝手に体が動いたような…



「手伝ってくれてありがとうね」


「お姉ちゃんの頼みだから良いの」



隠しエリア『忘れられた鉱山』


モンスターがまだ、魔王に支配され人形のように扱われていた…神話の時代。その時代で人間種(ヒューマン)矮人種(ドワーフ)が鉱石を求め、採掘に使っていたと伝えられている鉱山



「いや~、【本田】のペナルティが結構酷くてねぇ…」


「あの子…人遣い荒い…本当に私が仲良くしてたの…?」


「結構仲良さそうだったよ?久々に会ったと思ったら本田が~本田が~って」


「信っっじられない…!」



そう言った瞬間、またピクピクと体が勝手に少しだけ動いた気がした

トラウマ、そうはならんやろ〜って思うでしょ?実は作者と作者の周りの人から掻き集めた実話の集合体だったりします。まぁ、作者は恥ずかしい話を出しただけのクズになりさがりましたが…



フード深く被ったお姉さん(?)「ここで兄弟の顔見せなかったらより精神的ダメージ入るやろ…」カキカキ…



フード深く被ったお姉さん(?)「兄弟の記憶は失くなっているけど、無くなってない。だからリマインドテラー中は兄弟の記憶が戻ってる」

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