18.フッ軽は面倒事で呼ばれやすい
1つ、気づきました…ひとつの戦いを複数話にするのが無理臭いんですよねぇ…なんだかんだで1話(5000文字)で終わらせちゃう。脳内では結構な激闘だったはずなんですけどねぇ…
今回の話はサブタイトルで悟れるようにゲーム無しです。読みたくねぇよ!って人は2日お待ちください。最後らへんに今まで触れられてこなかったあの人が出てきてるのでそこだけでも読んで欲しい…!
「今日、竜胆さん休みなんだってよ!」
「なんでお前は竜胆さんの情報は早いんだよ…キモいぞ」
「それよりPossibleに現れた幼女様って知ってるか?何度も挑んできたプレイヤーを全部無傷でPKしてたんだってよ。それに前線組とも仲が…」
教室に入るなり竜胆の情報が流れてくる
よし、竜胆はちゃんと休んだみたいだな。偉い、しっかり休んで休養して、元気一杯で学校に来てしまえばいいのだ
「よ~し、お前ら席に着け~。今日の授業は…………」
「特に連絡事項無し!解散!気をつけて帰れよ!」
「うぃ~」
やる気のない教師と生徒のやり取りが終わり、少し足早に帰宅しようとしているとスマホが通知を知らせてきた
鈴音:学校終わった?食べ物と飲み物買って来てくれるとありがたいんだけど
本田:最悪なお願いってことに気づいた方が良いぞお前、家から出るなよ。体調良くても病み上がりかもしれないんだから
「はぁ…またスーパーに行けばいいか…雑巾がけしたかったし丁度良いや」
「おい、昨日片付けてたはずだろ」
「いや~?なんでだろ~」
「ちょっと触るぞ…やっぱり熱下がってねぇじゃねぇか!動くなよ。きついだろ」
「部屋片づけようかなって思って~、へへへ」
頭に拳を当て「てへぺろ〜」と可愛子ぶってるが髪は所々寝癖が跳ねているし、昨日片付けたはずの汚部屋に戻ってる現状、これを見た人は何を感じるだろうか
「可愛くないからなマジで。ほら、うどんとスポーツドリンク、ちゃんと飲み食いして寝とけばいつか治るから」
「頭痛~い、なでなでして~」
「…お前、熱出るとキモいな……健康管理マジで気を付けろよ」
俺の手を頭に乗せて自分から頭を動かしている。こいつほんとテンションわかんないな…
「ちょっと片付けるから退いてくれ」
「え~、抱っこして動かして~?」
「退け」
「はい…退きます。怒らないでよぉ」
大丈夫、全然怒ってない。何故なら昨日の【akira】君の方が圧倒的にウザかったからだ。思い出すだけでも少しイラつくあのクソガキ、ある意味PvPの才能あるぞ
「一応聞くけど病院は行った?」
「行ってな~い」
「ですよねぇ…ま、とりあえず寝ときゃ治る。動き回るな」
「は~い」
うどんを食べてる竜胆をちょくちょく見ながら掃除をしているとスマホに通話が掛かってきた
「もしもし」
『もしも~し、今日の講義終わってずっと家で暇してるんだけどさ~、今日は何時ごろにインできそう?』
「あ~?えっと…昨日と同じぐらい?」
そう言った途端、スマホからガチャガチャと何か物が落ちる音がした
『はぁ!?またデートか!?デートしてるんか!?とっかえひっかえか!さてはモテモテだなあんた!』
「ちゃうわい…言っただろ。友達が熱出してるからその看病だってば。一人暮らしだから世話してんの」
『なるほどね…お大事にって言っといて~』
「ん、サンドウィッチ。ネットの友人、マリーオサントネヨット様がお大事にってよ」
「わ~い、ありがと~」
『おんにゃの子!?おっ、おおおおおお…!サンドウィッチはおにゃの子…!?え、彼女?彼女だったりする?』
キモ…女の子って普通に言えばいいだろ。なんだおにゃの子って、言い方キモすぎるだろ
「落ち着け、彼女でも何でもねぇわ。普通に友達」
『本当に!?信じていいんだね!?』
「マジマジ、大真面目」
「彼女にしてくれてもいいんだぞ~、そうだそうだ~」
『…本田?』
「ちょっと待ってくれんか?今すぐにでもこいつを絞め殺す」
『ほんとに友達!?ねぇ!本当に!?昨日も私との約束ドタキャンして映画見てたし!』
「あ~も~!めんどくせぇ!スピーカーにしてやるからお前らで話してろ…!俺は片付けるから」
スピーカーにして竜胆が飯を食っている机の上にスマホを置いて適当に話を続ける
「本田~、うどん食べた~」
「そうか、寝てこい」
「連れてって~」
「お前動けるだろ…」
これでずっと言われ続けるかもしれない可能性があるのなら運んだ方が早いし楽か…
「抱っこ抱っこ~」
「お前マジで熱引いたら覚えとけよ…散々いびってやるからなマジで」
『ちょっと待って!?今の流れで運んでもらえるの!?私も介護してもらいたいんだけど?!』
「お前テンションおかしいぞ、少し落ち着け。あと竜胆は運んで欲しいならそんなに引っ付くな、動きにくい」
『ちょっと!おかしいよ!何が起きてんのさ!』
ハイハイ無視無視、こういうのは無視してれば勝手に静かになる
「ありがと~」
「竜胆。熱引いたら覚えとけよ」
「分かった~」
「絶対ぇ分かってないだろ………おやすみ」
「また行っちゃうの……?」
「そりゃな、流石に今日は一人で寝てくれ」
竜胆の部屋から出るとマリーオがテンション高めにずっと独り言を言っていた
『え!?もしかして熱出したら本田が看病に来てくれるのかなぁ!?!?お姉さん頑張って熱出してみちゃおうかな!!!』
「うるさい…そしてお前が熱出しても看病にはいかんぞ絶対、県一個跨いでるだろ」
『電車とか新幹線とか夜行バスとかあるじゃん!やっぱりサンドウィッチの方が好きなんだそうなんだ!』
「めんどくさっ…好きなら看病しないわ。流石に俺も完全聖人ってわけじゃないし。あと好きな人が弱ってたらとどめ刺したくなる」
『え…ってことは本田は私が好きって…こと!?』
「違うわ。さっきの断った理由聞いてないだろお前」
適当にマリーオと話しながら床の雑巾がけを終わらせていく
「よし、あとは…するとしたら飯の作り置きぐらいか?」
『良いじゃん、ゼリー系さえ食べとけば治るんだから作らなくても』
「お前のゼリーに対するその信頼は何なんだよ…」
冷蔵庫の中を見るとやっぱり何もない、強いて言うならコンビニのサラダがあるぐらいか
「うむ…どうしようか…」
昨日買ってきた卵、レンチンご飯、サラダ、白だし…いや何も作れんが?
「なぁ」
『なに~?』
「マリーオって一人暮らしだよな」
『せやで~、わっちはバリバリ一人暮らしや!』
「卵、ご飯、サラダ、白だし。何ができる?」
『ツッコミは無しかい、そうですか…サラダはドレッシグかかってる系?』
「いや、付属で付いてて後で掛ける系」
『なら白だしベースの野菜スープでも作れば?』
「なるほど…柔らかくすれば野菜も食べやすくなるしな…ありだわ、それ頂き」
少し薄味に作ってた方が良いよな多分。サラダのキャベツも少し大きいな、小さめにしておいてやるか
『うわ~!包丁使ってる音聞いたら私も人の作った料理が食べたくなってきたよぉ!!』
「実家に帰ればいいだろ…、マンマ…お姉さんは実家暮らしなんだろ?」
『そうだけど…ゲームで女の子キャラ使ってる高校一年生男子の作った料理食べてみたいんだ~』
「SNSで呟いたら速攻見つかるんじゃねぇの?」
『鈍いな~』
「気づいて言ってんだよな~」
よし、後は弱火で煮込んでりゃ出来るだろう
「あとは帰って飯食って…風呂入ればゲームができるな」
『お、彼女のお・世・話・♡は終わり?』
「キモい、あとマンマミアに後で話があるって言っといてくれ」
『は~い』
「じゃ、また後で」
『え~、繋げててよ~』
「って言っても話すことないだろ」
『話すことが無かったらぁ、通話をしちゃ…ダメなのかい?』
超イケボで言ってくるが別に心が動かされるわけでもない
「ダメです。じゃ」
『あ~!待ってよぉ!お願いだからぁぁ!』
「…………最近映画見た?」
「たでーま…」
『おかえり~』
「父さんまだ帰ってないわ」
『あら、今日は遅いのかな?』
「一番風呂いっただき~♪」
湯を張るボタンを押して部屋にパジャマと下着を取りに行く
「ふぃ~…今日もつっかれた~」
『おっさんくさいよねほんと…お風呂はどれぐらいでお湯張り終わる?』
「大体20~30分」
『あ、じゃあさ。グレートコンフィデンスマンってアニメ見てよ。一話で引き込まれるよ?』
「おっけ…それ見てから風呂入るわ…」
テレビで登録しているサブスクで見れるようだ。テレビをつけて早速アニメを流しながらコーラを冷蔵庫から取り出してコップに注ぐ
『っか~!!粋だね~、アニメ見ながらビールとは…』
「コーラだわ!」
ソファに座ってみていると横から同時視聴してるのか俺のスマホに拾われた音でどのシーンを見ているかがわかるのか知らないがずっと解説を入れてくる
『このキャラはね~声優さんが…』
「そういやお前、俺の嫌いなタイプだわ」
『えぇ!?何が!?私何もしてないよ!?!?』
「俺、映画とか見てる時に横から現実的なツッコミ入れたり普通に喋りかけてきたりするやつが嫌いなんだわ」
『あ~、より面白く感じてもらうために解説してたけど裏目に出てたか。ごめん』
「ん。今から黙って。観終わったら感想会しようぜ」
『…!うん!』
ふむ、悪いマフィアなどからのみ騙して金を搾り取る…敵だと思っていたものが実は見方だったりとなかなか驚きのある…面白いアニメだ
「面白い、日本人の主人公が外国でやるから色々な弊害もあるしその代わり相手にも未知数、余力を残しながらの見事な騙し合い…作りこまれた設定だな」
『でしょでしょ!』
嬉しそうだな…そんなに好きかこのアニメ。確かに面白いがまだ前に勧めてきた世界をマジックで騙す洋画のほうが面白いような気がするが…
「適当な時間使ってゆっくり見ていくか」
『見るとき通話しようよ!感想直ぐに聞きたいし!』
「おっけ、風呂入るから切るぞ~」
『えぇ…繋げてていいのに』
「流石に嫌なんだよ…!」
『なら二人で一緒に入ろうよ、通話繋げてさ~』
「俺、今までの友達お前と唐揚げと極少数しか居ないネットでも超絶恥ずかしがり屋だけどさ」
『…うん?恥ずかしが…いや、続けて?』
「その誘いが絶対におかしいことだけは分かる」
『おかしくないよ~。私たち将来結婚するじゃん?』
「誰が老後まで独身だって~…?」
前に求婚してきた時の俺の返事、「老後に二人とも独り身だったらな」という皮肉をネタで返してきやがって…!
『そんなに嫌~?』
「嫌、お前と通話繋げたまま風呂入るとか罰ゲームクラスで嫌」
『あ、そっちか…なら今回は引くよ』
「今回だけじゃなく一生引いてくれ」
通話を強制終了し服を脱いで風呂に入る
「流石にもうそろそろ本格的に攻略しないとな…」
記憶のワイバーン…未だ誰も倒したことも発見したこともないモンスター…か
「めんどくさそうだけど面白くなりそうじゃんか」
大丈夫、大丈夫…俺にならできる。
俺は
やればできる子なんだから
「あいつらpossibleばっかりだな〜…通話入ってもずっとpossibleの話してるからすぐ抜けちゃうし…」
「凛ちゃ〜ん!成美の体拭いてあげて〜!」
「も〜…!亜美にやらせてよ…!」ボソボソ
重い腰を椅子から上げて脱衣場まで行くとニコニコ笑顔で待っている末っ子がいた
「りんちゃんありあと〜!」
「『ありがとう』だぞ、成美」
「あいがとう」
「そうそう…はいクルクルして」
「わぁ〜」
possibleか…お小遣い溜まってるから買おうと思えば買えるんだよな…
あの二人には前科がある。俺を誘っておいて数週間でやめたゲームがある…今思い出してもイライラする…!
「あいつら…人にオススメしといてすぐ辞めやがって…!」
「言葉遣い荒いわよ〜」
「母さん!せめて前隠して出てきてよ!」
親しき仲にもなんとやら、年頃の高校生には母親の裸はきついものがある
「ありがとう、交代しよっか」
「ん」
でもなぁ…友達もアイツら2人もあんなにお熱になってるって事は結構面白いんだろうな…
部屋に戻って2段ベッドの下、カーテンで上の段に寝る妹とお互いを見えなくした俺だけの空間に入って一言だけ本音が溢れた
「やってみたいな〜…」
友人との付き合い、亜美と成美のおねだり、文房具等の買い足し
やるにはまだ、お金が足りないな…
「……凛ちゃん」
「どうしたの?亜美」
「ほんとに申し訳ないんだけど…少しだけお金貰っちゃダメ?」
「どうしたの?」
「友達とご飯行きたくて…」
「そっか…友人関係は大事だからね、わかったよ」
ベッドから出て鞄の中の財布から千円札を二枚取り出して渡す
「え?1枚でいいよ?」
「良いの良いの…俺の方がお小遣い貰ってるし、亜美の買いたいものとかあったら買う時の足しにして」
「ありがとう…!」
ジャンプしながら喜んでいる妹の頭を撫でて俺はベッドの中に戻る
まぁ、仕方ない。仕方ないよな…父さんが死んで母さんが1人で面倒を見てくれてるんだ。俺も妹もお小遣いを貰えてるだけ幸せなんだ。母さんにお金が欲しいとも言えない、言えるわけが無い。そう、俺に言ってくるのは仕方ないんだ…仕方ない…仕方ない…
「…………」
あぁ……また遠ざかったな……
「なぁ、帰りにゲーセン寄らね?」
「ん〜金ないからパスしようかな〜」
「またかよ〜、最近付き合い悪ぃよな〜」
「ハハハ…ごめん、また今度誘って」
「おう!またな」
「うん、また明日」
中学からの付き合いの友人との約束を断る。心の中には罪悪感と苛立ちがあった
遊べる金があるなら俺も遊びたいよ…
「凛!帰るの?一緒に帰らない?」
「…いいよ。あれ?髪切った?」
「気付いた?ちょっと伸びてきたかな〜って!」
幼馴染と帰る事になった。見た目が少し良いせいで人の目が集まりやすい、一緒にいると疲れるんだよな…
「凛は髪切らないの?」
「ちょっと伸ばそうかなって…」
「凛なら似合うよ!」
運動が好きな俺からすると髪は邪魔だ。切れるなら今すぐにでも短く切っているさ…あぁ、切っているとも…
「それでね〜?お兄ちゃんが〜………」
「ハハハ…」
サンドウィッチこと竜胆さんのチャットアプリの名前「鈴音」は本名じゃないです。竜胆→りんどう→りんりん→リンリン→鈴の音→鈴音です。サンドウィッチマンにしようかと思いましたがちょっと何言ってるか分からなかったのでやめました
お風呂に入ってる時にbad入る時ってありますよねそうですよね(有無を言わせない連投)
凛ちゃんママ、糸目ふわふわ系ママなんだってよ&凛ちゃんは何がとは言いませんが予定では2~3体目辺りです




