プロローグ
「小説家になろう」では処女作となります。
文がおかしいところ、誤字脱字等がありましたら指摘して下さるとありがたいです。
いつからだろうか、律儀に親の言うことを聞いて、9時頃に寝ていた自分が馬鹿らしくなったのは。
いつからだろうか、親が先にいびきをかいてしまう程遅い時間にならないと「あぁ、寝なければいけないな」と思わなくなってしまったのは。
学校に「まだ行かなくてもいい」、誰も「騒がしくない」、そんな静かで安心できる限られた時間に甘えて、丑三つ時を難なく越える。すでに寝るべき時間なのに何時に寝ようかとまぬけに考える日々が続く。
思えば、親の言うことを素直に聞いて、早く寝るようにしていた頃も寝付きが悪かった。早く寝付けるように、親に自分のお腹をぽんぽんしてもらうようにせがんでも、自分が寝れないせいで親が先に寝てしまうことが多かった。
そして、小学生の高学年になった頃から「寝落ち」ができなくなった。学生だから、授業中に寝て怒られてしまうことがなくて良いのでは、と思う人もいるかもしれない。だが、その分自分が「ちゃんと寝よう」と意識しない限りはほとんど寝れなくなってしまったのだ。
こんな小さな偶然の積み重ねで、自分はみるみる内に深夜に甘えるようになってしまった。
深夜の魅力に気がついてしまった。
学校の長期休業に入る度に、私は午前3時以降に寝る日々にどんどんとはまっていってしまった。
やめたくてもやめられない、怒られても、一週間後にはまた夜更かしに元通り。
こんな自分に嫌気がさす。
でも、だからこそ、そんな自分を誰も何も責めてこない深夜にすがってしまう。
こうやって、きっと自分は今夜も、明け方まで眠らないし、眠れないのだろう。