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龍の目玉  作者: 馬之群
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プロローグ

 俺は今初めて、世界は美しいものだと知った。空は何処まで続いているのだろうか。地はどんなに深いのだろうか。あんなに遠くまで感じることが出来る。色は言葉では表せない。空も海も青だと聞いていたが、全然別のものじゃないか。葉は緑だと聞いていたが、一枚一枚違うじゃないか。全部、全部確かめることが出来るだろうか。

 これが俺の手か。曲げ伸ばしをすると色が変わっていく。思いっきり目に近づけて具に観察してみる。成る程、これが手相だな。確かに不思議な形をしている。なんで手の皺を調べて面白いのか疑問だったが、何となく分かる。

 これからは何だって出来る。何時でも、何処でも、俺を縛れる人はいない。十五年分の軋轢から解き放たれた。今日が俺の第二の誕生日だ。

 俺は日の光の前に一歩踏み出した。

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