5話ん!
お、遅れたなんて、言えない。
???
スケルトンをもう一体扉からのリスキルをしてその場から立ち去った。
物凄く嫌な予感がしたから今は迷子の迷子のドッペルさんになってる。
・・・・そういえば、コピーの特性は容姿のコピーだけなのだろうか?
うーん、スケルトンしかまだいないから今回はパスだな。・・ん?
少し先からまた骨の音が聞こえる。
・・・からから・・・からから・・・
お、あそこの角からか。ちょっとチラッと。
骨骨骨骨スケルトン剣スケルトン剣スケルトンetc・・・
・・・逃げるんだぁ、勝てる訳がないよ・・・スタスタ・・
しかし世の中は不条理だ。
・・・からからから・・からから・・
後ろから骨の音が聞こえた。
・・・あれ、前にもこんなことがあったような・・・ッ!!
ガツン!という音が後ろから聞こえた。
・・・なんで毎回毎回俺は後ろが取られるかねー。
暢気に考えてないでサクッとい‥‥ッ!!
またガツン!という音が先ほどまでいた場所から聞こえた。
「あぶねぇ・・だろ!!」
「カカッ!・・・カランカラン」
俺はまず一体の剣持スケルトンを倒し、二体目に取り掛かろうとした。
「カカッ!」
「ッチ!…グッ」
二体目の骨はすでに振りかぶっており俺は剣を盾に骨の剣を受け止めた。
「カカカッ!!」
「ぐぬ…ぬ…ふん!」
互いに交差していたが俺は力があまり無いせいか押され気味で、少し左に剣をそらして蹴りを入れた。
しかし、この骨は頑丈なのか俺の蹴りが弱いのかよろめいただけで他の骨が集まってきて退路は後ろだけとなってしまい、前に剣骨、左右に剣骨と無手骨がにじり寄ってきた。
そんな中俺は深呼吸をして剣持ちを最優先と思いながら周りを警戒なう。
「……ふぅ~……ッ!」
「「「「カカッ!」」」」
あれから骨達との激闘の末、
『スケルトン11体を倒した。スケルトンの能力をコピーします。・・・完了しました。』
俺は少し疲れていたため近くの壁に座り込んだ。
『スキル・コピーのレベルが4に上がりました。』
・・・何が変わったんかわからんな。能力の上乗せって何だろう?
『魔石を吸収します。・・・吸収完了。魔力が260上がりました。剣術が5に上がりました。』
「・・・ステータス」
『個体名:なし
種族:ドッペルゲンガー・亜種
職業:ダンジョンモンスター
称号:転生者 召喚者 輪廻転生 スケルトンキラー
魔力:130/150→390/410
スキル:召喚術? コピー3→4 記憶力1 器用2 魔力感知1→2
常時発動スキル:精神耐性3→4 毒耐性1 魔石吸収 剣術3→5 』
うーん、結構上がってるけど転生者補正と考えるしかないのかな?役得と考えつつ中々新しいスキル覚えないな。俺としては魔法か魔術なるものを使ってみたいが教本もないから致し方なしか。
魔力も順調に上がってるし後はあのスケルトンナイトを倒してみたいが、如何せん勝てる気がしない。
スケルトンの上位があれなのはわかるが、スケルトンの次はなんだ?ゾンビ?グール?分からん。
・・・・はぁ~ま、今は休憩休憩・・・
ガキンガキン、ガッシャーン!!
・・・スケルトンと何かが戦っているのか?
…………行ってみるか。あわよくば人と話せ・・・俺、モンスターか。
………はぁ、人間ってコピー出来るんかね~?