フハハハ!俺TUEEEE!
???
・・・カラ・・・カラ・・・
そんなゲームで骨が歩く様な音が聞こえるのはおかしいと思ったけど、
(あ!俺今モンスターか・・・)と思ってしまった。
なら・・っと思い俺は音がなる方に行こうと思ったが、なんで自分はそんなに恐怖が無いのか無意識に思いながらも記憶の隅に置いて行った。
・・カラ・・・カラ・・
と近くに骨が居ると音で分かった。
段々と音が大きくなっていき、少ししたら角がありそこをチラッっと見ると。
大体一体のスケルトンがふらふらとその通路を歩いていた。
・・・・その通路から俺は目を離し少し深呼吸をした。
今の俺の姿は真っ黒の人型である。
いくら、相手は骨とは言え、硬いだろう。・・・どうやって狩るかだな。
近くに何か・・・無いか。・・・何か・・チラッ。
・・・あの骨、剣持ってやがる!ソードスケルトンか貴様!
何か対抗策ないかな?武術系は習っていないからな・・・
魔力あるなら魔法・・・と行きたいんだが・・・心臓部・・・あれ?俺の心臓部何処よ?
普通に心臓部なら何かがあるのはわかるが・・これ?
少し手を置いて深呼吸・・・すぅ・・はぁ・・・・( ゜д゜)ハッ!これだ!
ピロン!『魔力感知を取得しました。』
!!!??!?
・・・ビビったー、急に音が鳴って目の前に半透明のウィンドウ・・・焦んないほうがおかしい。
あんまし、音を立てた覚えがないが、骨の足音がこっちに来てんだよなー・・・。
ここは危ないから少し移動移動・・・カラ・・・
後ろ側から骨の足音が聞こえ、俺は咄嗟に反対の壁に飛んだ。
ガキン!
金属類が何かをぶつけた様な音がした。
俺は飛んだ方向で体を反転し、上半身を起こした。
そこには先ほどのソードスケルトンがいた。
そのスケルトンは剣が弾かれたことによるちょっとした痺れで剣をこちらに向けたまま佇んでいた。
俺は剣の間合いに入らないよう少しずつ離れていく。
・・・・・ズズ・・カラ・・・!
スケルトンは剣を振り上げてこっちに飛んできた。
俺は逃げようと後ろに行こうとしたが後ろは壁だったことを思い出し、
俺はやけくそ気味にタックルして倒れた所で蹴って壁まで吹っ飛ばした。
その衝撃によって振り上げていた剣を落としてしまい、俺は急いで剣を拾った。
剣を拾った俺はアニメでもある下段の構えをした。
ピロン!『剣術を習得しました。』
二度目だからまだ少しの動揺で済んだが、かなり早い段階で習得できて俺にとっちゃ嬉しいぜ。
形勢逆転まで持っていたのはいいが、スケルトンが起き上がってこない?
構えた状態で少し近づいてみた。ずず・・・ずず・・・つん・・・
反応がない、ただの屍のようだ。
ピロン!『スケルトンを倒した。スケルトンの能力をコピーします。・・・・完了。スキル・コピーにスケルトンが追加されました。』
ピロン!『常時発動スキル・精神耐性が3に上がった。』
ピロン!『スキル・コピーのレベルが2に上がった。』
・・・ふぅ・・・終わったーーー。
緊張をほぐす為息を少し吐いた。
カラン、カラン。
スケルトンの方から何かが落ちる音がした。
何事かと思い落ちた物をよく見ると黒色をした水晶の様な石を見つけた。
俺はそれを拾い上げた。
ピロン!『魔石を吸収しますか? YES/No』
・・・もう何度目か分からなくなって来て慣れてしまった。
俺は内容をよく見て、魔石吸収のことと思い出しYESの方を押した。
『魔石を吸収します・・・吸収完了。魔力が30アップ、剣術が2にアップ。』
おお、魔力が2.5倍になった!剣術も上がって剣の扱い方も少し分かる様になった。
カラ・・・・カラ・・・また、骨の足音が聞こえた。