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先生
キ―ン―コ―ン―カ―ン―コ―ン―キ―ン―コ―ン―カ―ン―コ―ン
チャイムが鳴りひびくと生徒たちがいっせいに自分の席に座る。
ガラっ
先生が入ってきた。すると女子だけが喜んだ。その先生がイケメンだったからだ。
「出席を取ります。蒼井海。」
「はいっ」
「青野理沙。」
「はいっ」
………
「貝塚白。」
「はい。」
………
「浜野渚。」
「はいっ」
………
「以上。キをつけ。礼」
学校が終わって…
「ねぇねぇ。渚のうちってどこにあるの?」
「帝等市帝等区の桃沢町の桃沢第二マンションの707だよ。」
「え?707ってあきやじゃなかったっけ?ってかうちの階ほぼガラガラだし。昨日でいっぱいになったって。」
「って。なんで海がそんなこと知ってんの?」
「だって私のうち706だもの」
「あのね、引っ越してきたばっかでお母さんが今日挨拶に行くって言ってて大家さんが言ってた子って。」
「そうなんだ。」
「奇遇だね。ぼくもそのマンションの708だよ。」
次話はいじめです。