一緒
「よかったあ。渚と一緒のクラスだ。」
「私も海と一緒でよかった。」
「あれ?あの人…」
「あ。」
2人が見つけたのは白だった。たった一人でただ前を見つめている。
「なんなのかな…。この感じ。」
2人は気になりつつも白を背中に向け教室へとむかった。白が2人の背中を見つめていたとはしらずに。
教室につくと生徒たちであふれかえっていた。ここは、私立の学校にも関わらず女子はみんなスカ―ト
が短い。それをみて男子が喜んでいる。
もちろん海と渚の2人も短い。
やがて生徒みんなが集まると男子の視線は窓際で話している2人の少女にあつまった。
海と渚だ。
「あの2人、かわいいよな。おまえ、どっちがいい?」
「バ―カ聞こえるって。」
ここでもまた、白だけはちがかった。たださびしそうに黒板を見つめていた。
その様子を海はみのがさなかった。
すると白が海たちのほうを見たので海は白に笑顔で笑って見せた。
これもまた男子はみのがさなかった。
「あっ。あの子笑ったぞ。」
「さすが。笑顔も可愛い。」
「でもよ。あの子、あいつにむかって笑ったんだぜ。きっと」
「あいつって?」
「ほら。あのメガネの。」
「げっ。あんな奴にまけてたまるかよ。」
白は自分がクラスの人からさっそく目をつけられてたとはおもいもよらなかった。
どうでしたか?