伝説
猿の助の挑発的な態度によってここに果たし合いが実現した。吉岡一門最強の剣豪と人斬り農民の戦い。
団十郎「覚悟はできてるんだろうな?真剣勝負だぞ!!」
猿の助「来な♪返り討ちにしてやりやすぜぇ」
先に仕掛けたのは団十郎、見かけ通りの暴力的な太刀筋!上段から降り下ろされた刀は轟音を纏いながら砂煙を立てた!!
猿の助「何!?煙で何も見えん。」
団十郎「おらあぁっ」
どごっ
猿の助「ごはぁっ!?」
ズザアァ
砂煙に紛れながら放った団十郎の剛刀が猿の助の背中に食い込みそのまま吹き飛ばした。
団十郎「手応えあり、確実に砕いてやったぜ!俺の剛刀を喰らって立ち上がれる奴なんかおらん!!」
ムクッ
団十郎「何!!」
猿の助「イテテ、背中の竹槍が無かったら確実にお陀仏だったぜぇ♪」
竹槍は完全に粉砕されている。
団十郎「なるほど、貴様の目を眩ませて背中に一撃を入れる作戦を見抜きあの一瞬で背中を槍で守るとは…褒めておくぜ。確かに貴様なら股うえもんを倒したかも知れん、実力でな!」
団十郎「だがしかし、貴様の得意な槍はもう使えん。覚悟するんだな」
猿の助は刀を構えるがさっきの一撃で少し負傷していた。間髪入れず団十郎の剛刀が猿の助を襲う!
ドガアァン!!
辛うじてかわすも吹き飛んだ土や小石が目に当たり視界を奪われる
このままでは不味いと闇雲に刀を突き立てる!
ガキン
猿の助の刀は団十郎の膝にヒットした。しかし刺さらない。
猿の助「何故だ!?まさか貴様甲冑を?」
団十郎「ククク、俺は普段から足回りだけは重点的に固めてあるのさ!貴様の勝機はない、今度こそ最後だな!!」
圧倒的な団十郎の強さに猿の助は折れた槍を投げつけそのすきに門に走り出した!逃げる事を選択したのだ。
団十郎「何!!貴様逃げるのか!?」
猿の助「勝負は預ける!一ヶ月後に苦渋久里浜で待つ!」
門下生「待て~皆追うぞ!先生、奴は重罪人です、役人に知らせましょう!」
団十郎「待て、追うな!!」
門下生一同「え?」「しかし・・」
団十郎「あいつは俺が倒す、役人に知らせた奴は俺が斬る!!いいな」
一同「・・・。」
団十郎「ククク、一ヶ月で何が出来るのかせいぜい楽しみに待たせてもらうぜえ、其れまでは仇伐ちは待っていてくれ股うえもん。」
団十郎の圧倒的な力に遂に初めての敗北を喫した猿の助は己の自惚れを悟り一ヶ月後の対決へ向けて動き出すのだった。




