正真正銘の屑
本陣に立つ若い男女。そこに場違いな程血で汚れた門弟が呼吸をあらげ片岡の前に立つと必死で叫んだ。
門弟3「報告します。猿の助が現れ交戦中ですが既に5名が殺られています。しかも包囲を突破してここに向かってきております!!」
片岡「よくそんな体で報告してくれた!よくやった、して猿の助は何処まで来ておる?」
門弟3「・・・・はい、貴方の目の前に♪」
片岡「?!!な…お前は!?」
ズシュ
報告に来た門弟は変装した猿の助だったのだ。片岡の腹には猿の助の刀が深々と食い込んでいた。
片岡「ぎっ・・・・ざま…猿の助、うごほっ!!」
猿の助「総大将討ち取ったり~♪」
団十郎の娘「?げんさい様!?・・・・。」
きゃああああ!!
猿の助「なんと…女を連れて来るとは二人で一緒にあの世に行くか?」
片岡「この屑野郎、その人は関係ない!最強の剣豪ともあろうものが女子供をてにかけて畜生同に堕ちるつもりかあ!!」
猿の助「堕ちるも何も俺はとっくに堕ちてるんだよ♪猿山村飛び出した時からな!それに一人だけ残すのも哀れだろう。」
片岡「猿の助!総大将はこの俺だぞ…ごほっ、俺を殺せば全てが片付く…アグッ」
猿の助「俺は綺麗サッパリ片付けたい質でな♪取り敢えずもう死ね!!」
片岡に留めの刃が降り下ろされる!!
娘「待ちなさい!!総大将は私です。」
猿の助「!?」
片岡「お嬢、なりませんぞっ!!貴女は全くもって関係ござらん…ぐっ!!」
猿の助「団十郎の娘か?宜しい、総大将討ち取った!」
ばひゅっ
とさっ
猿の助は瞬く間に娘を切り伏せてしまった。
片岡「お嬢ーっ‼」
猿の助「これで親子仲良くあの世で暮らせるな、お前も早く後を追ってやれ。」
片岡「猿の助、お前は...」
遂には片岡も息絶えた。
それを見届けると猿の助はその場を後にした。一度も振り返ることもなく...。
後に駆けつけた残りの門弟達が目にしたのは草むらに身を潜める様にしたまま死んでいる四人の手練れ達、そして中央に手を繋ぐ様にしてこと切れた片岡と娘の亡骸であった。
吉岡一門を破った猿の助は何を思うのか?次回衝撃の最終回。




