VS.吉岡一門
苦渋久里浜の決闘から5時間、一向に帰って来ない団十郎を待つ者達がいた。吉岡一門達である。
門弟1「勝負に勝ったならもう戻って来てもよろしいはず!!まさか…」
片岡げんさい「何!?貴様、団十郎先生があんな農民みたいな奴に敗れたとぬかすか!!」
片岡げんさい、この男は団十郎の圧倒的な強さに惚れ込んで5年前に入門した才能溢れる男である。その実力は団十郎に次いで二番目であり修行相手に困るほどと言われていた。猿の助に倒された股うえもんは兄弟子でありその事でも猿の助を恨んでいる男なのだ。
門弟2「大変です!!団十郎先生が、団十郎先生の刀が見つかりました。」
片岡「何!?何処で見つけた?」
門弟2「はい、苦渋久里浜に血の跡と一緒に」
渡された刀は刃の部分だけであった。それだけで片岡は悟った。団十郎が敗れた事を、そしてその死を。
無意識に片岡は膝から崩れ落ちていた。
片岡「嘘だ…あんなに強い団十郎先生が負ける訳がない。刀だって勝負の最中折れてそれを棄てただけだ…そうだろ?」
門弟一同「・・・・。」
片岡げんさい「おのれえぇ!!奴を探し出せ、俺の前に引き摺り出せ、俺達が奴の首をとるぞおぉ!!」
吉岡一門総勢60人を束ねた片岡げんさいは猿の助包囲網をしき、町中に猿の助の似顔絵を貼って回らせた。
一方猿の助はこの吉岡一門の行動を初めから予測はしていた、しかし考えていたより数が多いため身を隠して機を伺っていたのである。今出て行っても多勢に無勢、直ぐに捕まって晒し首になる。そこで猿の助は旅人にある文書を渡し吉岡一門に届けさせた。
文書はこう書いてあった。
前略、吉岡道場ー同殿
先の戦いで死闘の末、吉岡団十郎敗れたり、私は今最強の剣豪なり。逃げも隠れもせん、富岳麓の竹藪にて待つ
猿の助
直ぐに文書は片岡げんさいの元に届いた。文書を読んだ片岡げんさいは決起、吉岡一門総勢60名が妥当猿の助の旗の元竹藪に集結した。最大規模の戦いが幕を開けた!




