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剣豪伝  作者: 苦痛笑虫
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竹槍の猿の助

時は幕末、一人の農民がいた。彼は農民にもかかわらず最強の侍になりたいと常に考えていた。が侍になるには刀も必需品だが農民の彼に買えるはずも無く途方に暮れる毎日。


この男、名を猿の助といった。猿の助は取り敢えず剣術を磨くため竹槍で畑の藁を刺したりして稽古していた。


そんなある日、いつも猿の助を虐めている地元でも有名な意地悪悪人侍、(悪口いうえもん)と言う 奴がやって来た。


いうえもん「よう、糞猿まだ生きてたのかあ、さっさと死ねや」


猿の助「あっども~いうえもん様!あっしは糞です。糞垂れでさあ」


いうえもん「はってめえで分かってんならさっさとくたばれ」


これがいつもの猿の助というえもんのやり取りであった。当たり前である、農民は絶対に侍に逆らえない時代だ。しかしこの日は何かが違った。 猿の助は我慢の限界であった。持っていた竹槍を立ち去ろうとするいうえもんの背中に思いっきり突き立てた。

「ぎょはあああ」

辺りにいうえもんの悲鳴がこだました。

猿の助「はあ、はあ、お前が悪いんだ、お前が」


いうえもん「たったじゅけぇてえ~」


猿の助「安心しな、急所を突いた。時期に死ぬ」


いうえもんは最後の力を振り絞って猿の助を罵ったがやがて息絶えた。ことは急を要する。猿の助は急いでいうえもんの刀を奪うと誰も見てないか辺りを見回した。


50メートルほど離れた所で仕事仲間がこっちに走って来るのが分かった。この時猿の助に悪魔が宿った。


猿の助も仲間の方へと駆け出した。


仲間「猿の助、ヤバいぞ。侍を斬ったなんて外にバレたら一家どころじゃない、村が破滅だ」


そう言い掛けたとき仕事仲間は猿の助の顔が鬼の形相だということに気が付いた。

走って来る猿の助の異常に気づいたときにはもう遅かった。すり抜けざまに振られた刀に首筋は斬られ血しぶきが散っていた。


仲間「なっなんで?げほっ」


猿の助はそのまま刀を振りかざしたまま村に向かった。


猿の助は侍殺しがバレたら間違いなく村は自分を役人に差し出すことを知っている。だからこの事実を知りうる村人を皆殺しにする事にしたのだ。


村に着いた猿の助は手当たり次第に襲いかかった。女、子供、年寄り容赦なく斬り伏せた。


「 ひいぃぃ、人殺し~」


村一番の金持ちが木の上に逃げたが竹槍で串刺しにした。が一人で皆殺しにするには人が多かった。何人かに逃げられてしまった。


猿の助は急いで金を奪うと逃走した。こうして猿の助の流浪の旅が始まった。

人斬り猿の助の誕生である。

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