レイの旅立ちになる
さて、決めたはいいけど、どうするか?
一回戻るか。今何時かな?
あれ?頭がクラクラする。
バタ!
…………………………
「は!ここは?」
病院?いや、違う。ここはどこだ?少し歩こう。
「お、おい君!起きたのかい?」
「ん?」
誰だ?こんな医者いたか?
「誰ですか?あとここはどこ?あと………」
「あ、そうだね。僕は、医者のランだ。ここは、
下町の病院。次は、君のばんだよ?君は、誰?」
「俺は、レイ。レイ・グランド。ランさん。なぜ俺は、ここにいるかわかりますか?」
「君は…いや、レイ君きみは、街の少し離れで倒れてたんだよ」
そういえば………
「は!こうしちゃいられないリンのところに行かないと!」
「リン?どこかで聞き覚えが?あ!待って、レイ君服着てないよ!」
あぁ〜寒い原因これか!
服をきる。あったか…じゃない。リンのところに行かないと。って思ったけど、どうやって合うつもりだったのだろうか?考え無しも甚だしいレベルで考えてなかった。
「そういえば、なんの病気だったんですか?」
「あ、えっとそうだ!貧血!ただの貧血だよ。」
「貧血?」
この、医師忘れてたな。
「そう貧血!」
「それで、いくらですか?治療費?」
「いや、いいよ。ただ、ベッド貸してただけだし。」
「わかりました。それでは、ありがとうございました。」
「うん、気おつけてね!それと、怪我したらここに来るんだよ。特別価格にしとくから。」
一応、後ろ向きで、手を振る。まぁ、もう来ないだろうけど。さぁ、戻るか。
戻ると、皆がこちらを見てはキョトンとした顔をしている。奥の部屋でこの街の領主様が、よんでるとか。コンコン………
「入れ!」
「はい、レイ・グランドです。今回は、なんのご要件でございましょうか?」
「君は、何日間ここにいなかったか知ってるか?」
「わかりません!」
はぁ、と溜息をつくと…
「3日だ!3日もの間いなかったんだ!」
「この、騎士団から破門だ!!!」
「えーーーーーーーー!!!!!」
「騎士、レイ・グランドは、これをもって破門とする。即刻荷物を、持って出ていくことする。」
「これで、騎士レイ・グランドの処罰を、終了とする!」
は?これからどうしろと?とか思っていると、
領主様が、耳打ちで…………
「これで、自由だろ。リンを、救ってこい!
これは、ワシからの極秘命令である。
このあとは、冒険者になれ!紹介書じゃ。
部屋においておく。今までご苦労じゃった。」
少しだけ、涙がでた。
「ありがとうございました。」
荷物を取りに部屋に帰ろうと思って歩けば周りのやつらが、頑張れや、頼んだぞとか、コイツラ俺がやろうとしていることは、犯罪だぞ。と思いながら心の中では、ありがとう。そして、さようなら!と思ってる俺がいる。荷造りが終わり、門の前に立つこの前とは、別の深い意味がある。
「これは、決意表明だ!ふー、行ってきます!」
新たな一歩だ。
今回は、悲しさではなく旅立ちについて書きました。果たしてリンを、救えるのか?それとも無理なのか?それは、暁の気分次第です。