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英雄日記  作者: 暁
英雄の旅立ち
13/15

英雄は少女を、助けたいそうです。

ギルドの前についた…。もう夜か…。

ここまでのことを、振り返ろう。

ここまで来るときの、人の目は痛かった。

だって、死人とメイドが街の大通りを、歩くんだもん、そうもなる。

途中で、何人もの人に話しかけられた。

「おま、死んだんじゃねぇーの!?」

とか、いろいろ言われて、もう返し方に慣れてしまった。

(フッ、可哀想に。)

(何故ちょっと、煽る?)

(いや、この後のことを考えてたら面白くてさ…)

(ひで〜)

そして、近いはずのギルド。つく頃には、もう夜に。

ガチャ

「おう、きたか。」

ガロウだっけ?このおっさん。

「お前、本当にレイか?」

「そうだが?」

「以前よりもずっと強い。」

へぇ、分かるんだ。まぁ、そりゃそうか。仮にも、ギルド長だもんな〜。

(どうする?お前のことも喋る?)

(ん?あぁ、後にしてくれ。)

(なんか、あったか?)

(いやなぁ〜今、あのギルド長がスキルでお前のステータス見ようとしてるから、レジストしてる最中なんだ。)

(え?マジで?)

小声で、俺について来るな。とシェルに命令したあとに数歩ガロウに近ずくと…

「ガロウギルド長。スキルで覗くのやめてもらっても?」

周りがギョッとした目でこっちを見てくる。

「ハッハッハ。お前、分かるのか。前までは、感知もできなかったやつが。レジストまでしてくるとは、あのダンジョンには何があるんだよ?」

話そうと思ったら…

ガロウが、後ろに背負っていた、大きな大剣をこちらに向かって、振り落とす。

俺は、スキル身体強化で片腕でうけ止める。

と同時にもう片方の腕で顎を拳で殴るふりをする。

「なんのつもりで?」

驚いた顔で、こちらを見る

「本当に何があった?」

「いや、何も?ただ、化け物がいただけですよ。」

「フフッ、面白いなぁ〜。お前は今、ギルド長に手を出した。その罪どれだけのものか分からないとは、言う前な?」

「分からないなぁ〜?その罪なら俺の片腕が払ってると思うんだか?」

大剣が、刺さってる腕からは、血がたれ流れている。でも、大して痛みは、感じない。

「まぁ、お前がレイとは、信じがたいが信じてやる。」

「ほう?そらまた、突然なんの心変わりですかねぇ〜。」

「強さに偽りがないなら、あのダンジョンから帰ってくると言うのも、有り得る話だなぁ〜と思ってな。試す真似して悪かったな。」

大剣を退けて、医者を呼んだ。

「話がないとは、口が裂けても言えないが、

まずは、療養でもするんだな。」

ガロウは、ギルドの奥に消えた。

ほっ。と息をつくのもつかの間…

「おおおおおおーーー!!!」

スゲー!、どうやった?、大丈夫か?、よく帰ってきたな?、よく休めよ、休んだら俺と戦ってくれとか、たくさん声をかけられて、動けない時間が続いた。

「落ち着け。俺を休ませろよ。」

そ、そうだな。周りがいなくなるが、シェルだけは、隣を離れない。

「そいつ、何だよ?」

「ん〜俺の物かな…」

「はい、わたしは、ご主人様だけのものです。」

「フーーー!!!」

良かったな!とか、色々言われたがまずは、依頼達成として、報酬もらわないと…もらわないと今日、寝るところもない。

てか、この前まで住んでいた、宿に俺の荷物あるかな?

(いや、無いだろ。)

(え?)

(忘れてると思うけどお前死んでいることになってるんだぞ?)

(そ、そうだった…)

絶望して膝を折ってしまうところだった。

(思い出したけど、大したもの持ってなかったよな…。強いて言えば、大事にしていたメイン武器と、選別でもらったお金くらいだよな?他に何か合ったか?)

(知らんけど?)

(まぁ、いいや。)

ギルドの依頼達成のために、カウンターに行くと…

「あの〜凄く申し上げにくいのですが…依頼なら他の方が受け継いだので依頼は、失敗扱いになります。」

フッと笑ったあとに気絶した。

起きるとそこは、保健室だった。

「ここは、ギルドの保健室だったか?」

「はい、そうです。ご主人様」

「ひえ、居たのか。シェル。」

「はい、ずっといました。」

「何か、変な寝言言ってなかったか?」

「いえ、ぐっすり眠っていらした。」

「やばい、それどころでは無い。今日寝るところもないし食べるものもない。どうするか?」

「提案します。今すぐに今日だけでも生き残れるだけのお金が入手できる、依頼を受けることを推奨します。」

「そ、そうだな。そうと決まったら、今すぐに行くぞ。」

と思ったけど、今…

(あぁ、朝だが?)

(朝!?半日寝てた?)

(そんなもんだが?)

(まぁ、今すぐ依頼を、受けたほうがいいのは、そうだな。)

「シェル行くぞ!」

ギルドカウンターについて…

「今すぐ受けられる、金が稼げれる以来は、ないか?出切れば、数時間くらいで終わる依頼がいいんだが…」

「え〜っと、昨日帰ってきてすぐ受けるんですか?」

「あぁ、今日生きられないくらい金が無い。」

ホントの事だし、実際もう腹が減っている。

最近は、シェルに解析してもらって食べられる、葉っぱしか食べてない。そろそろ、まともなものが食べたい。

「え〜っと、討伐依頼ですぐ近くの草原にいるゴブリンがりなら…報酬は、銀貨1枚なんですが…」

「それでいい。行ってくる。」

5分後、ギルド内

「え〜っと、もう終わったのですか?」

「あぁ…10体は、いたぞ。ほら、ゴブリンの耳だ。切り取ってきた。」

「ひっ!し、失礼しました。どうぞ報酬です。」

「ありがとう。」

(早いな、まさか武器なしで、ゴブリンを殴打で倒したなんて言ったらこの、ギルド職員どんな顔するんだろうな?)

(ドン引きすると思う。)

「ご主人様、この金で何を、するので?」

「とりあえず、飯を食う。話はそれからだ。」

近くの店に入って…入って…は、入って……

どこも、開いてない。今、何時だ?

時計台を、見てびっくりまだ、7時?

やだー。どこも、開いてない。

また、山菜を食べに行くか…

足取り重く、街の外に出て行く前に一応荷物がないか、聞きに行く。

「すみません。」

「はーい。えーーー!?!?」

「あの、ここに置いといたものどこにありますか?」

え?と言う、キョトン顔をしている少女を見ていると…

「は、はい。これですね?」

「あの…槍しかありません。すみません。死んでいるとのことだったので、全部売っちゃって…お金は、使っちゃいました。」

「え?マジ?」

「大マジです。」

(ど、どうする?1つもあったんだけど…)

(俺も、動揺が隠せない。1つもないと思ってた。良い誤算だと思えばなんとか?)

「じゃ、槍はあるんですね?」

「は、はい。槍は、売れなくて…どうぞ。」

(マジであったんだが…メイン武器。)

(やったな!)

(お前そんな、キャラだっけ?)

(良いだろ!別に!)

心の中は、喜んでいる。

「あ〜あの、お金は、頑張って返します。

だから、ちょっと待ってください。」

「いや、いいよ。その代わりここに、あったお金分、ただで住ましてよ。」

「え?いいんですか?そんなことで?」

「っていうか、ここって宿じゃなかった?」

「えっと、宿のオーナーが、ここで亡くなって、私が新しいオーナーに成りました。」

「あー、そっか。ごめんね。悲しいこと思い出させちゃって。」

「いえ、1週間も前のことなので、大丈夫です。」

やらかしたなぁ〜。変な空気になっちゃったなぁ〜。

(どうすればいい?)

(とりま、シェル呼んだら?)

そうだ、全部売っちゃってた時に、オーナー殺しそうだからおいてきたんだった。ギルドに。

ギルドに行って、シェルを連れてきたら宿の前で、人が群がってる。何か起きてるのか?

「ウェーイ。オーナーちゃん。ここ、売り払う気になった?」

第三者の声がする。

「ひえっ、」

「ひどいなぁ〜。さっさと売らないとぇ〜。それとも、借金返してくれるのかい?」

「え〜っと、もうちょっと待ってください。」

「甘ったれたこと言ってるんじゃねぇーぞ!何月返してないと思ってんだ!それとも、身体で払う?」

「そ、それだけわ…」

オーナーの片腕を、触ろうとしているところを、俺がその腕を掴む。

「あ?何だお前?部外者が入ってくるな!」

「部外者?ハッ違うね!ここの宿使ってるんでね!」

「ハッハッハ。嘘だって分かるぞ。お前、ここがどうゆう場所か分かってるのか?」

「どういう意味だ?」

「なんだ〜知らないの〜。オーナーちゃん。ちゃんと言わないとだめだよ〜。」

どういう意味だ?ここは、普通の宿のはず、

「やめて!」

「やめないー。ここは、通称 死の宿 ここらでは、有名だよ〜。ここに住む人全員死んでいくんだよ〜。」

そして、衝撃の一言をいう。

「そして、この前ラスト1人が死んだんだよ。当然だけどオーナーじゃないよ。ある、冒険者だよ〜。そいつが死んだからオーナーも命を、たったんだけどね〜。酷いオーナーだよね〜。莫大な借金を、孫になすりつけて死んだんだぜ〜。自分は、一足先に天に召されやがってよ〜。死人には、口はないけど、

孫に全て相続させるって言ったんだぜ〜。

その、全てに借金も含まれてるって話だけどなぁ〜」

はぁ、沢山一気に喋ると疲れるぜ〜と言っているが、それどころではない。それってつまり、俺のせいじゃね。

「じゃ、なおさら引き下がれねぇー。」

「は?今なんて〜」

「俺が、そのラストの死人だからよ。」

「え?まさか、お前がレイって冒険者か!」

「そう言うことだ。」

周りのザワザワ度は、あがる。

「ハッハッハ、そりゃないぜ〜」

まぁ、客がいるなら別だと言って、消えていった。やけに抵抗せずに行ったな。

「あ、ありがとうございます。」

「いや、俺がもっと早く帰ってたら、こうはならなかった。スマン。」

「い、いえ。あなたのものを、売って金にしたのは、事実ですし。」

ど、どうぞ中にと言って入れてくれる。

以外にも、中は清潔感があるきれいないい部屋。でも、急いで片付けたと見える、書類の山が見える。きっと、財政難について考えてるんだろ。俺のもともと、住んでいた部屋、

2階の一番奥の部屋。中を、見るときれいとは、口が滑っても言えないが、最低限度住めるだろうってくらいだ。ベッドに腰を掛ける。

「これからどうするか?」

「と、言いますと?」

あぁ、シェル居たんだった。てっきり、1人かと、思ってたわ。

「どうしたら良いと思う?」

「とりあえず、依頼を受ければいいかと…」

「依頼?」

また、何でだ…さっき、金取って来たばっかだろ。

「ご主人様は、オーナーさんを助けようとしているのですか?それなら、尚更受けたほうが良いかと、失礼なことは承知の上であえて言わせてもらいます。ご主人様は、戦うこと以外脳がありません。ですので、助けようと思うなら、金が必要です。集めるのが一番簡単かと。思います。」

助ける?そうか、俺は、無意識の間にオーナーを、助けようとしていたのか。俺のせいでもあるからには、助けよう。

「シェル、ありがとう。今のやることが決まった。」

「いえ、私はご主人様の命令に完璧に返答しただけでございます。」

(助ける。にしてもどうするんだ?)

(どうする?どういう意味だ?)

助け方は、さっき依頼を受けるで解決したじゃないか。

(だってただオーナーに金渡して、これで借金返して。って言うきか?正気じゃないだろ。金渡して借金にあてて?こちらにメリットがない。そんなことされても迷惑なだだ。後で返さないといけない。)

(いや、困ってたら……)

(困ってたらお互い様?ばかじゃねぇ〜の。

そんなことされても、はっきり言うわ〜、自己満足以外のなんでもないよね?)

(それじゃ、オーナーを見捨てろと?)

(そうは、言ってない。やるにしても、向こうに貸しを作れ。それだったらその貸しを返したことになる。そうしたら、それは善意から貸し借りに変わるだけだ。ただし、その場合、誰からの感謝もない。選べ!お前がしたいのは、善意の押し付けか?それとも、偽善者になるか?どちらでも、オーナーを救える。)

色々考える。

(俺は……偽善者になる。)

(それでいい。決してお前には、全員救えるわけじゃない。なら取捨選択しなくちゃだめだ。そのためなら偽善者になれ。)

吹っ切れたかた顔をする。

(いい顔になったな。それこそ、お前だ。)

(お前が言うことも酷い言葉ばっかじゃねぇ〜のな。そんな喋って噛まないの?)

多少悩んでから口を開く。

(俺は、お前の心のなかにいる。つまるところ、俺は概念として存在している。心のなかに直接喋りかけるからな、ありえないんだよ。喋ってるときに噛むことは、できない。)

(御高説ありがとうございます。)

適当な事を口走ればいい。何言ってるかまじ分からん。

(まぁ、あっちで待ってるシェルのところに行くんだな。俺は、寝てるから…)

(あぁ、って思ったけど寝る必要なくね!)

(ん?ないぞ。寝る必要は、なくても寝たいから寝るまでだ。お前たちだってよく、必要ないことしてるじゃないか。)

(まぁ、いいや。おやすみ。ルシファー。)

(おやすみ〜。)

「あ、あの〜ご主人様?」

「ん?何だ?」

パッと顔が明るくなる。

「良かった〜。全然返答がないものだからまた気絶したのかと思いました。」

「そんなに、頻繁に気絶してられるか。」

「これからのことだか……この作戦で行く。」

「はい、了解しました。」

(おう、分かったぜ。)

オーナーを、助けるために実行する。この作戦。失敗したら、俺の金はなくなる。けど成功すれば、大量の金が手に入る。メイン武器を持って高らかに言う。

「(さぁ、行くぞ……賭博場に!)」

最後の言い回し編だと思いますか?賭博場にメイン武器を持ってくの?まぁ、次回のお楽しみです。学校が始まるまでは、1日1本を、目標にしてます。今回からは、適当な量にします。

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