五選目 ーファンタジー生物のススメー
今宵もお越し頂きまして、誠にありがとうございます。
え? 久々すぎないか?
ふふふ、申し上げましたでしょう? この図書館は幻の図書館でございます。まぁ……少しお休みを頂いたりはしておりますが。
司書の仕事も、楽ではないのですよ?
どこかに妖精がいて、お手伝いしてくれたら……なんて。考えてしまうのは、忙しい人なら誰しもそうかもしれませんけれどね。
では、いざそんな妖精に会った時の為に。
予習でも、いかがですか?
・監修: 篠崎砂『妖精辞典 : 異世界からの来訪者』(ソニー・マガジンズ , 2000.7)
【おすすめの人は?】
以下の方は、楽しくお読み頂けることかと存じます。
・ファンタジーに興味がある方
・空想が好きな方
・図鑑が好きな方
・雑学知識が好きな方
・ゲーム制作をする方
・イラストを描く方
ちなみに妖精って言ってるけどドラゴンとかモンスターも載ってるから! みんな好きでしょ!(偏見)
【どんな本なの?】
・神話伝説に登場する、妖精、モンスターを解説したもの!
・中心解説はイギリスケルト系妖精!
これは王道の妖精ですよみなさん!
だけど他にも載ってます‼︎
・詳しく知りたい時はこれを足がかりに
他を探す感じになるとは思う!
でも初手としてはマジでベストです!
無知から始める妖精教育!(?)
・辞書なので基本は文字ですが
たまに挿絵も入っています!
でもね、これ辞書だからいいんだよ。
何故ってめちゃくちゃ詳しく載ってます。
由来、容姿、性格、生態に能力……。
そこも網羅できる!
持ち運びもできる本のサイズで
これだけ詳しいのはなかなかないです。
・一番すごいところはなんといっても
『オリジナルの姿』と
『日本のイメージの姿』の対比!
それの考察が載ってるんですよー!
結局、みんなが知りたいのって大体
『日本のイメージ』だと思うんだけど
それってまとめられてるのあんまりない。
だけどこれは原型もイメージも分かる!
正しい知識が手に入ります!
初心者に優しい一冊です!
【とある書き手S氏の勝手にレビュー!】
来ましたっ! 妖精辞典〜‼︎
どんどんぱふぱふ‼︎
これはマジで手元に一冊あっても良い資料だと思ってる‼︎
だってね、考えてもみて?
ファンタジーな世界みんな好きじゃん?
私も好きだが?
でもその知識どこから手に入れたかって、ゲームやらアニメやら漫画やらラノベやらなろう小説だと思うんだけど。
そんな土壌で育ったら、みんな興味あるやつじゃん? ねぇ? ロマンじゃん?
ちなみにこれはそういうものに触れたことがない人が、興味本位で読んでもとても面白いと思う。大抵のモノが載ってるしね!
特に私は書き手なので言いたいのだけど、微妙な知識でファンタジーは書くと痛い目を見る。
というか。ものを書く時点で、知識はあった方が良いよ。説得力とリアリティが違っててくるからね。
そしてなろう系は大抵、ファンタジーなので……ね? 役に立つよね?
ちなみにこれ、ドッペルゲンガーとかワイトとか。お化け系も載ってたりします。ホラーも網羅できるね! やったね!
1から知りたい人も、今色々知ってる人も! まとめて知識をさらに増やせるのがこの一冊! 雑学としても面白いよ‼︎
【小説を書かれる方へ司書より一言】
小説において、世界観というものは本当に大きな役割を果たします。
ただ街並みを描写する、日常的なものであればこちらは必要ございません。しかしながら、非日常を描くには必要になりましょう。
一瞬を切りとるのにも、小説というのは知識を要します。その姿、仕草、表情ーー生活まで見えるように描写が必要です。
であるならば。
ファンタジーの土台を作る、妖精やモンスターを疎かにはしてはならないでしょう。
それはもしかしたら、一瞬で倒される存在かもしれません。数多に存在し、切り捨てられるだけの存在かもしれません。
もしくは、一度きりの邂逅で終わることもありましょう。
しかしどんなものにも、それ相応の描写がなければ。読む側は、置いていかれてしまうものでございます。
よく、知識を前提とし、描写を省くものも見受けられます。
それは鬱陶しがられるから。
読み慣れた人には常識だから。
そういうこともあるのかもしれません。
だけど、真に素敵な小説というのはーー知っている人までも息を呑むような……描写で魅せられる小説なのではないでしょうか。
あなたが本当に読ませたいと思うならば。
初心者も慣れた人も同様に、楽しませる文が書けなくてはなりません。
読者を選んで嘆く必要はない!
選ばす全部捕まえてみせるんだよ!
その為に知識が必要なんだよーー!!!!
……こほん。取り乱しました。
何事においても、知識というのは役に立つものでございます。
些細なことさえ物語を豊かにするならば、メインはさらに手をかけて学ぶべきではないでしょうか?
知識とは、創造の泉。
その水はあなたを潤し、成長させます。
私は司書として、あなたに泉のありかをお伝えするだけでございます。それを使われるかは、あなた次第です。
ご利用ありがとうございました。
またのご来館、お待ちしております。