二選目 ー口調のススメー
今宵もお越し頂きまして、誠にありがとうございます。
さて、私のこのような話方。
どう感じていらっしゃいますか?
真面目そうですか?
仕事ができそうですか?
はたまた、堅そうでしょうか?
これでポンコツとか言われてしまったら、私形なしでございますが……え? ポンコツっぽくもある? ふふふ、ご冗談を。
本日はそんな、言葉にまつわるオススメを。
・岩田美穂, 大田垣仁ほか『「役割語」小辞典 』(研究社 , 2014.9)
【おすすめの人は?】
以下の方は、間違いなく好まれることと存じます。
・小説を執筆中の方
・漫画を描かれる方
・厨二病の方
・ネカマまたはネナベの方
・バ美肉していらっしゃる方
・その他キャラ作りをされたい方
・言葉から性格を知りたい方
・映像作品を作られる方
でも興味あったらぜひ! 見て! ほしい!
着眼点が面白いんですよこれー‼︎
【どんな本なの?】
・話し方=人物像と考えて、そこから解説していく本! 辞典形式なのでぱっとわかりやすくて便利‼︎
なのに笑っちゃうほどちゃんとしてます。
・関西人ぽさとか、お嬢様っぽさとか。
そういうのって、言葉で判断しますよね?
特に小説だとね!
なのでキャラを掴むのに便利‼︎
・こういう知識がある方が!
漫画とか小説とか倍楽しめると思います!
ある意味「テンプレ」の辞典です!
【とある書き手S氏の勝手にレビュー!】
ネタかと思ったか?
違うね!
これはガチの辞典なんだわ‼︎
ちゃんと言葉の変化や歴史も書いてる‼︎
これ、地味に感動しました。私文学部の語学専攻卒業してるんで……普通に引用文献として、通用するレベルです。
まずね、役割語ってなんぞ? ってとこから、ちゃんと解説入ります! なのでね、それを読んでからだとさらに「へー!」って思って読めるからいいんだわ……。
ま、その代わり全部読むとボリューミーだから、急いでる人は抜かしちゃってもいいけどね!
というか。
世の中にこんな本あるんだ⁉︎
が、まず感想でしたけどね⁉︎
書き手としては、やっぱキャラデザに困る時もあるわけですよ。そりゃたくさんキャラいるし、差別化したいじゃないですか。
そういう時にペラペラ〜っとめくって。
「あ、これいいわ」って検討つけて。
キャラ作りすんのもアリだなと思います!
まぁフツーに漫画やらラノベ系やら。二次元的言葉化してるもので、「これなんぞ?」ってなる言葉は大抵載ってる!
なので、普通の人が「これなんぞ?」って、調べてみるのも普通に楽しいです!
そういうところから語学の道は、始まってるからさ……ウェルカム語学!(語学専攻の戯言)
ま、単純にこれ纏めたのがまずすごいです。
お嬢様やら悪役令嬢書いてる方。
はたまた武士とか渋いキャラ書いてる方。
口調怪しいなと思ったら、一回覗いてもいいかも! そういうとこ、読んだ時に違和感あると読者ついてこなくなると思うよ‼︎
【小説を書かれる方へ司書より一言】
前回、話を作るのはキャラクターであるというお話はさせていただきましたね。
さてさて。魅力的なキャラ、というのはなんでしょう?
美男美女?
特殊な行動をとること?
逆に目立たない事ですか?
けれどこれを小説で考えるなら、一番目にするのは『言葉』でございます。
『言葉』ーー色々ございますが。キャラがわかるもの、そして最も印象に残るのは確実に『話し言葉』です。
つまり、キャラの話し方です。
なにせ、キャラが話してるだけで終わる小説もあるぐらいです。なろうでも、見かけられたこともあるのでは?
一番わかりやすいのはたまにやる、『コント』の台本などですね。
あれはほとんど景色の描写が入りません。
ですが、面白いですよね?
何が面白いですか?
掛け合いはそうですけれど、やはりキャラがわかる言葉があってこそでしょう。
「なんでやねん!」が、ツッコミで関西人であることを表すように。
「〜ですわ!」が、お嬢様テンプレであるように。
キャラクターと役割語はーー切っても切り離せない、お化粧より大事なものなんですよー! おわかり⁉︎
もー超大事だから!
キャラの命だから!
これでキャラの印象決まっちゃうからー‼︎
……こほん。取り乱しました。
ご自身の幅を広げたい、ということであればこちらは大変オススメでございます。新境地が開拓できるやもしれません。
言葉の成り立ちを知って使うのと。
何も知らないで使うのも。
また、重みが変わってきます。
間違った言葉使いをなさりたくないのならば、ご一読されてはいかがでしょうか?
それでは何か気になることなどございましたら、またお声掛けくださいませ。
ご利用ありがとうございました。
またのご来館、お待ちしております。
こちらの本の編者であります金水敏様は、役割語に関する書籍を多数出しておられます。
今回、辞典が分かりやすいかと思いましてオススメいたしましたが、ご興味がおありでした著者検索もオススメでございますよ。