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「こんにちは!」異世界転生! 〜実はこの言葉が世界を救う奇跡の呪文だった!!〜  作者: ヤム253
第1章「こんにちは!」始まりの誤解。異世界転生したらこの言葉が世界を救う奇跡の呪文だったら面白くない???
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7話 謎の行商人カールズとくじ引き勝負!④

ーカランカラン!ー

鐘の音が周りに響く。



「あんちゃん!すごいねぇ〜!5回連続で当たりだよ!!!こりゃあ驚いた!今まで色んな街に来たけどもこんなに運が良い人は初めてサー!!」


アイサー!ホイサー!アイサー!ホイサー!


こりゃあ楽しい。


あたりが分かっているくじ引きで合計銀貨5枚手に入れることができた。カールズと勝負する前は銅貨が4枚(1200円)だったが、1勝負無料分も合わせて今は銀貨5枚で4500円分になった。これで今日の宿代も払える。異世界に来てどうなるか不安だったけども。





明日まではなんとか……ん?明日まで?




いけない。


宿代の事ばかり考えていて今後の事を忘れていた。


そうだ。何もわからないこの世界で、宿代を払ってしまったら一文なしになってしまう。




せっかくこんな簡単に稼げるゲームはなかなかないだろう。






「ねぇカールズ。一度にかけることはできるかな?」




「え?あんちゃん?」ガールズは首を右にくいっとむけ不思議そうにこちらを見つめる。




「今凄く運がついているから、このチャンスを逃したくないんだ。」


ふと僕はつぶやいた。





「という事はどういう事だい?」




「ちょっとこの後用事がありまして、もっとやりたいけど時間がないんだ。つまりだ、僕はこの銀貨5枚をこのまま賭けるよ。もしあたりが出た場合は5倍の25枚に変えて欲しい。5回分の勝負を1回でやろう。カールズ。」




「うーん。」

カールズは手を組み首を傾げて悩んでいる。ここは是非とも勝負に乗ってくれ!


「普通はしないサー!でもこんなに運がいい人初めて見ましたサー!カールズは勝負するサー!あんちゃん頑張ってサー!」






群衆から歓声が聞こえて来る。


『お!このにいちゃん全額賭けるみたいだぞ!』


『よーし次も当てろよ〜!』


『当たったら酒を奢ってくれ!』


カールズと僕の周りはかなりの盛り上がりをみせる。




でもまぁ勝てる勝負だからな。。。




僕は銀貨5枚を全てカールズに手渡す。




「最後の勝負だ!」




「そうサー!カールズ頑張るサー!負けないさー!」




カールズが再び紐をまぜる。




そして混ぜた後にあたりのひもを選ぶ。いやあたりが分かっている紐を探す。




えっとザラザラした紐はっと。










その時、「うおっと。」




カールズがゲーム台の上にあった水筒を飲もうとした時に手が滑ったのか、こぼしてしまった。




「あちゃー。あんちゃんごめんよ!!!」


紐は水に濡れてしまった。




「あらら。ごめんよーあんちゃん。濡れちゃった。でも紐で良かったサー!紙だったらちぎれて勝負出来なかったサー!さあ!勝負サー!」






やれやれ、何をしてるんだこの人は。


えっとザラザラした紐は・・・






えっ?




ザラザラした紐が無い???

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