34話 ゲーム序盤の街は大抵重要な秘密が隠されてるんです③
〜鐘8回近く 魔王領域 魔王城〜
ガリアス「そろそろ……だ」
デイモット
魔王様……今より侵攻開始です。
〜鐘8回前 エリアス 上空〜
エリアスより500m上空
第一部隊は14人。
暗密部隊デイモットの作戦通り空を飛ぶ事ができる翼竜魔族の第一部隊は上空で開始の合図を待つ。
ネオ「クックック!そろそろ時間かの……我ら魔族がこのエリアスを我らの領地とするのじゃ!」
ネオは両手を腰に当て高らかに笑う
「あれ? でも人間の奴……外を歩いている奴がおらんのぉ。全員誰もいないのか?」
「ネオ様、このエリアス付近では現在鐘8回以上は外出禁止になっております!なので既に街に潜んでいる暗密部隊と第一部隊で街の護衛を倒せば、街の被害は最小で押さえられます。制圧後も復旧作業に取り掛かる事もないです」ネオの後ろにいる部下が答えた。
「そうなのか! 領主の考えた禁止令で我々の活動が捗るのぉ! これなら無理に戦わずともエリアスを落とすのは簡単じゃ!」
「エリアス付近は結界により守られていましたが、まさか鐘8回の鐘の終わりに弱まる……まさかこんな抜け穴があるなんて……」
「そうじゃな……これも結界の封印が弱まることを教えてくれた暗密部隊のおかげじゃ。全く……イエディがいなくて良かったのじゃ!あやつは好戦的な性格だからこの作戦には向かんのじゃ」
「えぇ、イエデイ様がもしこちらに来たら……暴れてこの街をむちゃくちゃにしてしまいますからね」
「ハッハッハ! そうじゃな! そしてこの領主様のお家を制圧した後は我の新しい住まいにするのじゃ! 領主様を捕縛すればエリアスの豊富な資源が手に入るのじゃ」
ゴーンゴーンゴーンゴーンゴーンゴーンゴーンゴーン
鐘が8回なり終わる
鐘8回以上はエリアス付近の人々は外出禁止のため作戦は簡単に遂行できた。
魔族の作戦は完璧だった
鐘が鳴る直前、事前に街に衛兵として潜伏していた暗密部隊が街の衛兵を一気に取り押さえた。
「ング」
……暗密部隊、作戦完了
第五部隊は入り口の衛兵を取り押さえた。
……第五部隊、作戦完了
第四部隊、第三部隊は第五部隊がエリアスの門から入る。第四部隊は商人が寝泊まりしているであろう宿屋へ向かう。そして商人を取り押さえた。
「きゃああ!!!」
残念ながら街は外出禁止令のため、外を歩けるのは衛兵のみ。しかし衛兵は既に暗密部隊が取り押さえている。その為誰も助けに来ない、宿屋の商人たちは魔族の言われるがまま……宿屋の外へ連行された
……第四部隊、作戦完了
第三部隊は金品、資源を確保に向かう。
……第三部隊、作戦完了
ちなみに1体だけの編成の第二部隊の隊長イエデイは別行動だ。万が一にも結界の危弱性に気付き、ドラゴン碑石の強化をしようとしている奴らを倒す。
この作戦のポイントは決して人を殺さない、街を壊さないところだ。捕らえられた商人は噴水前に連れて行かれるものの、街が火に囲まれるなどの危害はなに一つない。
それはこの土地をもし焦土と化してしまうと侵攻後の復旧に時間がかかるためだ。
そして
第一部隊は空中から領主の屋敷へ!
「……」
ネオは一瞬息を呑み込むと、高らかに声を上げた。
「第一隊! 勇気ある魔族たち! 進軍開始!」
「うおおおおおおお!!!」
「さぁ!ドキドキのパーティーの始まりなのじゃ!」




