19話「お花が好きな女の子は嫌いじゃないけど苦手です」⑥
転生2日目!!!なんと魔王城まで8時間で着くらしい…。近!
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前回のあらすじ
「所で僕が向かう魔王領域までどれくらいなのですか?」
「うむ。そこの窓の先を見てくれ。大きな建物が見えるだろう。」
「あっ、あれですね!」
「そう…そこが魔王城だ。」
「へぇ〜そうなんですね〜…え?」
「そこが魔王城だ!」
「え?」
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僕はバルトさんから地図を見せてもらう。
なんとエリアスの隣がすぐ魔王領域だった。隣の街が魔王領域なんて展開が早すぎる。
これからいろんな街を回って遥か彼方にあるのかどうかも分からない魔王城まで向かう旅だと思ったのに!
(そ……そういえば!)
『ドラゴン碑石の封印』
僕はふと最初に会った時のバルトさんの言葉を思い出した。
もしかして、実は魔王領域は何かしらの結界が張られていて普通の人がそこへ向かうためには、結界を解くために様々な謎解きなんかしたりして、なんだかんだあった先で魔王城にやっと着くパターン!そうだ!このパターンだ!!!
「あっあの、バルトさん……魔王領域はさすがに結界を解かないと入らないですよね」
バルトさんが首を傾げる、
「いや?確かに魔王の力を弱めるためのドラゴンの碑石は各所にあるが、魔王領域へは普通に誰でも行けるぞ。」
「え、そうなんですね…」
(普通に行けるんかい!)
「そうだ。それで極秘事項になっておるが、実は魔王の力を抑える為の碑石の封印の強化は私の娘……ミーアしか使えないんだ。この事は私と極一部の人間しか知らないんだ。」
「なるほど……」
なんかドラゴンの碑石になにか謎がありそうだなぁ…。
「でもそうしたらなんでそんな事僕に教えてくれたんですか?」
バルトさんはまた首を今度は反対側の方向へ傾げる。
「なぜってサン殿は奇跡の呪文が使えるじゃないか。」
え?呪文??どういう事だ。
「君の奇跡の魔法の呪文が有ればドラゴンの碑石の封印を強める事ができるかもしれない…」
「えっなに言っているんです?僕は魔法なんて使った覚えはないですよ!!!」
「でも私の娘ミーアをゴブリン病から助けてくれただろう?」
「それはアリアスのリンゴを食べたからで…」
「そんなわけないだろう!!アリアスのリンゴはただのリンゴだ!!!」
(アリアスのリンゴは乞食の老人をムキムキのおじさんに変えたんだぞ。ミーアの件も含めて2回も目で見ているんだ。納得できないよ。)
「ではなんでりんごが青白く光ったんですか!?」
「それはサン殿が奇跡の呪文を唱えてくれたからだろう。」
え?僕が呪文を唱えたって……? いつ? どこで?昨日転生してから数時間もたってないよね?
「ぼ、僕は呪文を唱えた覚えは……。」
「いや、間違えなく呪文を唱えていたぞ。我々は難しくて発音すら難しいがな。えっと……たしか【コンデユルタン】?のような……」
【コンデユルタン】???
そんな呪文唱えた事もないよ。
「ちなみにこの呪文を何回も唱えると極度の疲労感に襲われると聞いた事があるが……」
極度の疲労感?
そ、そういえばミーアをゴブリン病から助けた後ななんかじわじわと疲れ出して、アリアスのホテルバレンティアで入浴後直ぐに寝たなぁ。もしかしてコレが疲労感っていうのか……
「なんでも幻聴が聞こえるんだとか。MPがゼロになりました。だとか。」
!!!
『MPがゼロになりました。』
なんか聞いたことあるぞ!!!その声は転生前にやっていたゲームでMPがゼロになるとアナウンスしてくるゲームがあったなぁ。
でも【コンデユルタン】なんて言葉使ったことないんだけどなぁ。
「【コンデユルタン】ではないが…それに似た言葉だ。私たちは話す事ができないが。コンデユテン…コンヂテウエ…コンネチエ……」
バルトさんが謎の文言を連呼する。
「たしか呪文の詠唱と一緒に頭を下げていたなぁ。まるで挨拶の言葉みたいに。」
(挨拶の言葉…?コンネチエ?えっと……うーんと)
!!!
「こんにちは。」
ピカ!!
体が青白く光った。
「ほれ!これが奇跡の呪文だ!やっぱり知っているじゃないか!!!これでドラゴンの碑石の封印を強化する事ができる!」
……マ…マジか!
世界を救う奇跡の呪文。
それは前の世界で当たり前のように使っていた言葉。「こんにちは」かよ!!!
MPがゼロになりました。
バタン
ーーー異世界転生を続けますか?ーーー
YES←
NO
サン
HP100/100
MP0/100
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ちなみにこの奇跡の呪文で、馬車でエリアスに来た際に彼のお尻が痛みで[ぬおおおおお]と爆発しましたが、その痛みがすうっと回復しましたとさ。
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次回「助けた領主の美少女娘が、僕を監視していて夜しか眠れません!」の最終話になっております。ようやくこの話題に触れることができるので楽しみにしてて下さい!!
コメントお待ちしております!




