46話 ワケワカメ。。
46話 ワケワカメ。。
冒頭で申し訳ないが、しんどかった。
例によって株の話ではない。
花粉症だ。
もうかれこれ40年近くの付き合いになるか…。
都会に出てきてからは幾分マシにはなってはいたが、薬を飲んでも何してもダメな時はダメなのが花粉症だ。
俺はこれを『春の鬱』と呼んで、他人からのメールの返事もほとんどしないぐらい鬱になっていた。
集中できないこの時期に、2年の集大成と息こんでこの4月に臨んだが、それも最早破綻していた。
前話に書いたようにソフトバンクGへの一点集中投資はできなくなっていた。
なぜならば、安全圏に入っていたと思っていたPanasonicとトヨタの含み益が吹っ飛ぶぐらいの落ち込み。
暴落していると言うよりは、上がらないという言葉がピッタリな日々。
動けない分、何とか日経平均指数先物やら積水ハウスやら日産やらの短期スイングで稼いで4月は5万円程のプラスで終了した。
そうそう。動きがデカイのも買っておこうと思い、超大型株も買ってみた。値動きがデカイから短期で稼ぐには丁度良い。
ファストリと東京エレクトロンだ。
レバレッジ5倍で、さて売りか買いか…。
1日で2000円とかザラに上がる。
俺はその上がった日に売りで買ってみた。
どうせ上がったら落ちる。しかもこんな大型株だ。地合いに影響されて下がるだろうとの読みだ。
まあ、ビビり程度の金額だが…。
東京エレクトロンは買った3日後に価格が落ちた。すかさず利確。
プラス5千円程。
ファストリはというと、株のあるあるが炸裂。
買った途端に上がる。何と1日で5000円台の暴騰。上がりが半端じゃない。
少ない金額とはいえ一気にマイナス。
すかさずナンピン。
『やはり大型株は危険だ。新興株より精神的にもテクニック的にもしんどいわ…』
まあ、テクニックなんてないのだがもうこうなったらほっとくしかない。
損切りできないぐらいのマイナスになったPanasonicとともにファストリも塩漬け銘柄のお仲間入りとなってしまった。
が、ファストリは4月の最終週で何とか暴落。
一気にプラス圏まできたので少額ながら利確。
やれやれの手仕舞いだ。
さて、株投資を始めて2年が終わった。
振り返ると勿体ない事の方が多かった。
だが、それをどう活かすか。の繰り返しで2年やってきたが結局マイナスだから、総じて自分自身が甘かったのだろう。
その甘さとは何か?
ここまで来るとはっきり分かる。
その答えは最後にして…。
二つの出来事があった。
先ずは日興証券の逮捕の話し。
俺の取引証券会社は、日興証券とpaypay証券とSBI証券だ。
ニーサ登録は日興証券なのでほとんどSBIでは取引はしていない。
いつかはPTSも絡めてトレードするつもりでSBI証券も持っている。※PTSとは時間外での取引所 日興証券は取引できない。
この日興証券の一連の逮捕。
ある銘柄の価格を操作、安定操作と言うらしいがかなりタチが悪いらしい。
時間外で大口の株を売りたいという投資家がいて、他の投資家に買いたいか話を振る。これ自体は違法ではないらしい。
問題は、売る投資家が価格が落ちたら売る事を辞めるのを恐れて、日興側が下がった時に大量に買い注文を出して株価を落ちないようにする。これを引けの5分前に行う。
当然株価は持ち直すから、売りたい投資家はキャンセルしない。だが、ここで厄介なのが買いたい個人投資家は落ちた方がいいに決まっている。
ので、その銘柄に空売りを仕掛けて安くしようとする。
この話しが悪質なのが、その大量の株を買う個人投資家に対し、その売る銘柄の株の価格基準の日にちが決まっていたというのだ。
当然、買う人はその日に暴落させれば良い。何でもその決まった日の終値が買う価格になっていたそうだ。
素人の俺が記事を読んだだけだが、大まかにこんな感じ。
日興証券の違法な所は、売りに出せれる株がキャンセルにならないように、価格が落ちたら落ちないように大量に買い支える。
のが違法。かつ引け5分前の悪質さ。
普通に俺は思う。
『まるでインサイダー取引やん。』
だが、いちいちその事にどうこう言うつもりはない。
最早、機関の大量の売り買いは当たり前の世界なのだ。むしろ、そちらが主役で我々弱小個人投資家は脇役に過ぎない。
そんな事より、日興証券は取引が今後もできるのか?
俺は1000円を残して日興証券からお金を引き出した。
せめてものペナルティだ。
だが、ここで勿体無い事がある。ニーサ枠だ。
ニーサ枠は一つの証券会社しか登録ができない。
証券会社の変更は出来るが手続きは面倒くさい。
どうせ、120万しか枠がないからそのままでも良い。
が、やっぱり勿体ない。
ここで久しぶりの人に会う。
ライバルメーカーの営業マンのN君だ。
その人とは久しぶりで、俺が担当している店舗の担当になったらしい。
歳は俺の5つ下で頭も良く、人となりも優しくとてもいいやつだ。
そのN君は株トレードを7年しているらしい。
まあ、N君は結婚もしていて子供もいるから純粋な資産運用らしいが…。
何でも、アメリカ株は絶対で後はETFを買っているらしい。
丁度、原油関係のETFをウクライナ危機が始まった時に買ったら1ヶ月で倍になったという。
なるほど。。
早速俺も調べてみた。
2038 ドバイ原油先物ダブルブル
1671 WTI 原油
1673 銀ETF
1540 純金信託
1695 小麦ETF
ETFとは上場している投資信託だ。機関が投資してくれているのは投資信託だが、それが株式市場で買える。だから間接的に金や銀でも投資はできるが現物が残る訳ではない。
俺は、金や銀は三菱マテリアルで本物を毎月定期購入で買っている。こちらは本物。換金しなければ、ゴールドのコインやもちろん大きく購入すれば金の延べ棒そのものが手に入る。
小麦もあるんか。。しかも100円台。安いな。
うーん、、ETFも視野に入れた方がいいのか…。
いかんいかん。また悪い癖が出る。
先物やCFDで今年はやると決めたはずだ。どうせ原油を買うならそれならばアメリカ株だ。
金や銀も本物を買っているなら、石油関係も本物だ。
という事で、エクソンモービルを5万円程購入した。
このエクソンモービルは配当も高い。つまりキャピタルゲインもインカムゲインも狙えるのだ。
さて、4月で2年が終わった。残る気持ちは『甘さ』だ。
戦術は色々試してきた。それは決して悪いとは思えない。
だが、足りないのは徹底する強さ。その徹底とは買う我慢だ。余計なモノを余計なタイミングで買うから甘いのだ。
要はお金を儲けるには、我慢をしないとダメ。という事か…。
指数先物は勝ったり負けたりしながらでも確かに利益は出る。が、CFDは戦術がないと大きく損をする。せっかくのレバレッジをかけて少額でも投資ができ、尚且つ売りでも買いでもトレードできる。まるで自由なのだ。
この武器を活かせない甘さ。
この4月から5月にかけて、相場は暴落の一途を辿る。たまには上がる。だが、アメリカのインフレ懸念が付きまとう。
この相場感で売りの仕掛けはしづらい。何しろ下がるからいつかは上がると思う所だ。
それならば、逆張り、押し目買いで安くなったから買いで入る。と思うのが当然の心理。だが今の相場は下がるのだ。
そこに暴落が絡むと、追証回避の投げ売り。損切りだ。
コツコツ先物で利益を出しても、追証回避の損切りで大きく損をする。
もうワケワカメ。
コマーシャルのセリフが頭をよぎる。
この相場感を読まなければ利益は出ない。だが…。弱いのは分かっているがここまで落ちて売りでも入る事ができない。
今は5月の半ば。コツコツ利益を出しても損切りで5月はプラマイゼロだ。
そして、塩漬け銘柄もある。
そう。もうこのトレードはいつか大怪我する。
こんな事をしていたらダメだ。
となると、戦術だけではない。やはり戦略から練り直さないとダメだ。
ヒントはある。
日興証券の逮捕とN君との再会、ETFの話。
以前にも書いたが、俺はタイミングを重視する。
このタイミングで起こった2つの出来事。
この事をヒントに戦略を練り直そうかと思っていた。




